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売れないジンクスを破れなかった? 不遇の5ドアハッチバック車3選

くるまのニュース / 2021年4月28日 16時10分

クルマのボディ形状のひとつに「5ドアハッチバック」があります。セダンとステーションワゴンのいいとこ取りをしたようなボディですが、2000年代になるまでは売れないジンクスが存在。そこで、不遇の5ドアハッチバック車を、3車種ピックアップして紹介します。

■欧州テイストながら売れなかった5ドアハッチバック車を振り返る

 クルマにはさまざまなボディ形状がありますが、そのなかのひとつが4ドアセダンをベースにした「5ドアハッチバック」です。

 一般的には4ドアと共通のボディでリアが独立したトランクではなくゲート式に改められたモデルで、欧州では古くから人気のあるボディ形状でした。

 5ドアハッチバック車の良いところはセダンと同等の操縦性とフォルムながら、ステーションワゴンに近いユーティリティの高さがあり、それらが欧州での人気につながったと考えられます。

 一方、日本では2000年代になるまで5ドアハッチバック車はヒットしたことがなく、自動車業界では「5ドアハッチバックは売れない」というジンクスが長く存在したほどです。

 それでも各メーカーはジンクスを破るために、5ドアハッチバック車を繰り返しラインナップしました。そこで、不遇の5ドアハッチバック車を3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「カローラ リフトバック」

シリーズ初のFF化と共に初の5ドアハッチバックモデルだった「カローラ リフトバック」シリーズ初のFF化と共に初の5ドアハッチバックモデルだった「カローラ リフトバック」

 トヨタがマイカー時代到来に向けて開発した大衆車の初代「カローラ」は、1966年に誕生。当初は2ドアセダンのみでしたが、後に4ドアセダンや2ドアクーペなどボディタイプの拡充をおこないました。

 そして、代を重ねるとボディタイプの増減を繰り返し、1983年に登場した5代目では4ドアセダンと初の5ドアハッチバック車「リフトバック」をラインナップ。

 5代目カローラというと「AE86型 カローラレビン」のデビューとともにセダン系が歴代初のFF化されるなど、大きな節目になったモデルです。

 カローラ リフトバックは基本的なコンポーネンツはセダンと共通でリアセクションのみ異なりましたが、グレード構成は簡素化されていました。

 エンジンは1.6リッターと1.5リッターの直列4気筒SOHCガソリンと、1.8リッター直列4気筒SOHCディーゼルを設定。

 カローラ リフトバックはフルフラットも可能な多彩なシートアレンジを採用し、トヨタも新ジャンルのセダンとアピールしましたが、やはりセダンに人気が集中してしまいました。

 そのため、1987年発売の6代目ではリフトバックは廃止となり、5ドアステーションワゴンにスイッチ。一方で、欧州仕様ではその後も5ドアハッチバック車が設定されました。

●日産「プリメーラ 2.0eGT」

スタイリッシュなフォルムに優れたハンドリングながら売れなかった「プリメーラ 2.0eGT」スタイリッシュなフォルムに優れたハンドリングながら売れなかった「プリメーラ 2.0eGT」

 1990年に発売された日産初代「プリメーラ」は、欧州市場をターゲットに開発されたFFミドルクラスセダンです。

 フロントに採用した新開発のマルチリンクサスペンションによる優れたハンドリングと、広い室内に大容量のトランク、スタイリッシュなフォルムが相まって日欧でヒットを記録しました。

 発売当初は、国内は4ドアセダンのみでしたが、欧州ではイギリス工場で生産された5ドアハッチバックをラインナップ。1991年には日本でも英国製5ドアハッチバックの「2.0eGT」が輸入車として発売されました。

 外観はセダンのイメージを残しつつもリアハッチを寝かしたクーペフォルムを採用。

 エンジンはセダンと同じ最高出力150馬力を発揮する2リッター直列4気筒を搭載し、トランスミッションは4速ATのみとされ、ツアラー的なコンセプトだったようです。

 2.0eGTはセダン譲りの優れたハンドリングと、ステーションワゴン並の使い勝手の良さもある、まさにいいとこ取りのモデルでしたが、日本ではスタンダードなセダンの人気が圧倒的に高い状況でした。

 1995年に発売された2代目にも「プリメーラUK」として5ドアハッチバックが輸入販売されましたが、同時にステーションワゴンをラインナップしていたためかこちらも人気とならず、わずか1年ほどで販売を終了。

 3代目は国内がセダンとステーションワゴンで、欧州では5ドアハッチバックが販売されました。

■セダンはヒットしたものの5ドアハッチバックはダメ?

●三菱「エテルナ」

「ギャラン」の派生車として高性能モデルもラインナップした「エテルナ」「ギャラン」の派生車として高性能モデルもラインナップした「エテルナ」

 かつて三菱の主力セダンとして販売されていた「ギャラン」は、1969年に初代が誕生。その後代を重ねると時代のニーズに対応するように進化し、1987年に登場した6代目では「VR-4」に代表される高性能化を果たしました。

 この6代目ギャランの派生車として、1988年にデビューしたのが4代目「エテルナ」です。もともとギャランの販売チャネル違いの姉妹車として「ギャランΣエテルナ(後にΣエテルナ)」として存在していましたが、4代目はボディ形状を5ドアハッチバックとした別車種へと昇格。

 ボディは6代目ギャランを踏襲したデザインながらリアハッチによってクーペフォルムへ変貌し、伸びやかなシルエットが斬新でした。また、リアセクションの変更に伴いテールランプまわりの意匠も専用となっています。

 トップグレードの「ZR-4」はギャランVR-4と同じ、205馬力を発揮する2リッター直列4気筒DOHCターボにフルタイム4WDが組み合わされました。

 ほかにも2リッターと2種類の1.8リッター自然吸気ガソリンエンジン、1.8リッターディーゼルターボなど、多彩なエンジンラインナップを設定。

 しかし、エテルナの販売状況が芳しくなかったためか、1989年には4ドアセダンでギャランそのものといったモデル「エテルナSAVA」を投入。

 1992年に5代目にモデルチェンジすると、エテルナは4ドアセダンのみとなりました。また、7代目ギャランではRV風の5ドアハッチバック「ギャランスポーツ」が登場しましたが、こちらも短命に終わっています。

※ ※ ※

 5ドアハッチバック車が誰もが認めるヒット作となったのは、2003年に発売されたトヨタ2代目「プリウス」が初ではないでしょうか。

 2代目プリウス以降はホンダ2代目「インサイト」が追従し、同じくホンダ車では現行モデルの10代目「シビック」は4ドアセダンよりも5ドアハッチバックのほうが売れました。

 現在もプリウスは5ドアハッチバック専用モデルであり、完全に日本市場で浸透したといえますが、そもそもセダンの人気が低迷していることからこの先も5ドアハッチバック車が増えることは難しいでしょう。

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