トヨタ「プロエースシティ エレクトリック」欧州で発売! 商用車でも超オシャレ
くるまのニュース / 2021年5月7日 15時30分
トヨタの欧州法人は、商用車「プロエースシティ」と「プロエースシティ ヴァーソ」にEVを追加し、2021年第4四半期から欧州市場に段階的に導入すると発表しました。
■小型商用バン「プロエースシティ」にEV登場!
トヨタの欧州法人は、電動商用車「プロエースシティ エレクトリック」および電動乗用車「プロエースシティ ヴァーソ エレクトリック」を発表し、2021年第4四半期から欧州市場に段階的に導入します。
欧州でトヨタは、日本の「ハイエース」にあたる商用バンとして「プロエース」とその乗用モデルの「プロエース ヴァーソ」を販売していますが、「プロエースシティ/プロエースシティ ヴァーソ」はそれらよりも小型のボディが特徴です。
また、2021年4月には「プロエース エレクトリック/プロエース ヴァーソ エレクトリック」も発売され、今回発表されたプロエースシティ エレクトリックとプロエースシティ ヴァーソ エレクトリックと合わせて、トヨタは車両電動化におけるポジションを強化しています。
EVの新シリーズとなるプロエースシティ エレクトリックとプロエースシティ ヴァーソ エレクトリックには、全長4400mmの標準ホイールベース車と全長4750mmのロングホイールベース車のパネルバンと5人/7人乗りの乗用モデルに加え、ロングホイールベース車の5人乗りクルーキャブといった幅広い選択肢を用意しています。
プロエースシティ エレクトリック/プロエースシティ ヴァーソ エレクトリックは、最高出力100kWの電気モーターを搭載して前輪を駆動。リチウムイオン電池は荷室の床下に設置されます。18個のモジュールに216個のセルが編成されており、容量は50kWhです。フル充電時のWLTP航続距離は260kmから280km、最高速度は135km/hとなります。
センターコンソールには、ギアシフトのかわりにP/D/N/Rを選択するe-toggleコントロールを装備。また、アクセルオフで回生ブレーキのエネルギーを得て、バッテリーを充電する「B」スイッチも搭載されました。
さらに、荷物の積載量や走行状況に応じて、e-toggleの横にあるスイッチで、パワー/ノーマル/エコの各ドライブモードを選択することが可能。各モードでは、モーターの出力とトルクが調整され、パワーモードとエコモードでは、スロットルマッピングも変更されます。
パワーモードのピーク出力は100kW/260Nm、ノーマルモードは80kW/210Nm、重い荷物を積むときに適したエコモードは60kW/180Nmとなっています。電子パーキングブレーキも標準装備しました。
EVであってもプロエースシティ エレクトリックの実用性は損なわれません。スマートカーゴシステムを搭載したモデルでは、最大4.4平方メートルの荷室スペースを確保し、助手席の折りたたみ機構やスルーローディング機能により収納力を高めています。
最大積載量は、標準ホイールベース車が800kg、ロングホイールベース車が750kgで、どちらも750kgまでのブレーキ付きの荷物を牽引することが可能です。
安全装備として、このクラスでもっとも充実した「トヨタセーフティセンス」のアクティブセーフティシステムが搭載されました。
アクティブ&ポストコリジョンブレーキシステムやレーンキープアシスト、標識認識、インテリジェントスピードアシスト、ドライバーアテンションウォーニングに加え、アドバンストグリップコントロールとヒルアセント/ディセントコントロールなどの機能を備えています。
※ ※ ※
小型EVバンの年間販売台数は、2017年から倍増して約2万台となり、中型EVバンの販売台数の4倍の速さで市場が成長しています。
新たに発売されるプロエースシティ エレクトリックとプロエースシティ ヴァーソ エレクトリックは、都市部で増加している低排出ガス・ゼロエミッションゾーンへのアクセスに使用できるほか、高性能で信頼性の高い輸送手段を必要としている企業や、環境プロファイルの改善に積極的なユーザーに最適。
トヨタが2025年までに欧州で10%以上のゼロエミッションを実現するという目標の達成に貢献できる可能性を秘めています。
フランス、オランダ、ノルウェー、スイス、英国を皮切りに、2021年第4四半期から欧州で段階的に導入されます。そのほかの市場では年内または2022年に発売される予定です。
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