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「まだ大丈夫!」過信はNG! 燃料警告灯「ピカ」で後何キロ走れる? ガス欠前の対処が大事な訳

くるまのニュース / 2021年5月12日 9時10分

最近のクルマは燃費性能が伸びていますが、運転時の油断で燃料残量警告灯が点灯することがあります。オレンジ色に点灯したら後何キロ走れるのでしょうか。

■あなたは燃料残量警告灯がついてから給油する派?

 クルマを運転していると気になるのがガソリンの残量です。昨今のガソリン車は燃費性能が昔よりも向上したほか、ハイブリッド車なども普及しているため以前よりも気にする機会は減ったかもしれません。
 
 しかし、「まだ走れる」という気持ちからガソリンの残量を警告する「燃料残量警告灯(フューエルランプ)」がついてしまうこともあります。
 
 では、ガソリンの残量が少なくなった際に警告灯が点灯すると、残りはどのくらい走行出来るのでしょうか。

 運転している際にガソリン残量を示しているのが燃料計です。

 主に針の位置で示すアナログ表示とメモリの位置で示すデジタル表示の2種類があります。

 基本的には、燃料タンクのなかに入っているフロート(浮子)を用いてガソリンの残量を計測する仕組みです。

 ガソリン残量が少なくなり、フロートが一定の位置になるとオレンジ色の警告灯が点灯するようになっています。

 では、警告灯が点灯した場合に、どれほどのガソリンが残り、走行可能距離はどのくらいあるのでしょうか。

 警告灯の点灯タイミングは、メーカーや車種によって異なりますが、一般的に4リッターから10リッターといわれています。

 例えば、国産車においてトップの燃費性能を誇るトヨタ「ヤリス」で警告灯が点灯するのは2WD仕様が約6リッター以下、4WD仕様が6.3リッター以下となっています。

 一方で、国産車で燃費の悪い部類となるレクサス「LX570」の場合、15リッターです。

 また、警告灯が点灯した後の航続距離については、一般的に50kmから100km程度は走行できるといわれています。

 クルマ毎の航続距離は、警告灯が点灯する際の残量と、カタログ燃費(以下、WLTCモード)から大体の距離を割り出すことが可能です。

 例えば、残り5リッターで警告灯が点灯し、カタログ燃費が10km/Lの場合、およそ50km程度は走行できるという計算になります。

 そのため、前述のヤリス(ハイブリッド車・2WD)であれば、警告灯の点灯時には6リッター残っており、カタログ燃費は36.0km/Lのためおおよそ216km走れる計算になります。

 LX570では15リッター残っており、カタログ燃費は6.6km/Lのためおおよそ99km走れる計算になります。

 ヤリスとLX570では極端な比較ではあるものの、警告灯が点灯してからの航続距離では約117kmの差が存在することになるなど、車種による個体差があることが分かります。

 給油するタイミングについて、首都圏のガソリンスタンドのスタッフは次のように話しています。

「稀に警告灯が点灯してから給油するという人がいますが、出来ることなら点灯前に給油をしたほうが安心に繋がります。

 走行時の場合では、その先で渋滞や事故、もしくは目指したガソリンスタンドが休みの可能性もあります。

 また、点灯後に自宅に到着して次の運転時に給油するという人もいますが、何かのトラブル時にいざ運転しようとしてガソリンが無いということも考えられます。

 そのため、警告灯の点灯はあくまで最終的なものとして、点灯前の給油を心がけるのが良いと思います」

※ ※ ※

 最近主流となっているデジタル表示の場合には、おおよその走行可能な距離が表示されるものの、残量が減り続けると表示されなくなります。

 そうした場合に焦らないためにも、自分の乗るクルマの警告灯が点灯する残量とカタログ燃費から割り出した航続距離を覚えておくことで不安要素を少なく出来るかもしれません。

■走行中にガス欠!? そんな時はどうする?

 警告灯が点灯したまま走行を続けると、やがて「ガス欠」となります。

 万が一にガス欠になってしまった場合にはどのような対応をすれば良いのでしょうか。

 一般道であれば、安全な場所に停車後にJAFなどのロードサービスを呼び、対応をしてもらいます。

 気をつけるべきは、高速道路でのガス欠です。本線上でガス欠になりそうな場合には、動けるうちに非常駐車帯など安全な場所に停車して、ハザードランプを点灯させ続けたまま、ハンドルを左(壁の方向)に切り、発炎筒と三角停止板を使用して周囲にアピールします。

 その後、道路緊急ダイヤル(#9910)または高速道路脇に設置されている非常電話で通報して、ガードレールの外側に移動し、自身の安全を確保。場合によっては、前述のようにJAFなどのロードサービスに連絡します。

ガス欠した場合には、JAFなどのロードサービスを呼ぶことで速やかに解決できるかもしれないガス欠した場合には、JAFなどのロードサービスを呼ぶことで速やかに解決できるかもしれない

 なお、JAFが「燃料切れ」での救援をおこなった場合、会員であれば作業料は無料です(サービスカー通行料・燃料代別途)。

 非会員の場合は、一般道・高速道路、時間帯などにより異なるものの、作業料は約8000円から約2万円となり、サービスカー通行料・燃料代別途が掛かります。

 なお、高速道路上でガス欠を起こすと、道路交通法違反(高速自動車国道等運転者遵守事項違反)となり減点・反則金の対象です。

 警告灯は、ガス欠を防ぐために警告する機能ですが、「点灯したけれどまだ大丈夫」と過信せず、速やかに給油することが大切だといえます。

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