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ホンダ全長4m以下の小型SUVは登場しない? 新型「ヴェゼル」好調も ライズサイズを望む声あり

くるまのニュース / 2021年5月29日 10時30分

ホンダは2021年4月23日に2代目となる新型「ヴェゼル」を販売しました。発売前からの先行受注も好調だといいますが、その結果長い納車待ちになっているといいます。また、ユーザーや一部の販売店からはトヨタ「ライズ」サイズのSUVを望む声も出ていますが、新たなホンダSUVの登場はあるのでしょうか。

■高まるSUV人気のなかで、フルモデルチェンジを遂げた新型ヴェゼル

 ホンダは、日本市場で2種類のSUVをラインナップしています。1台はミドルサイズの「CR-V」、そしてもう1台は2021年4月23日に2代目が発売されたコンパクトSUVの「ヴェゼル」です。
 
 日本市場のコンパクトSUVジャンルで過去4度の王者に輝いたヴェゼルを有するホンダですが、海外に目を向けるとさらに魅力的なSUVが存在します。

 昨今、世界中の自動車市場でさまざまなSUVが続々と投入されています。日本市場においてもその傾向は大きいです。

 最近では、トヨタが「RAV4」「ライズ」「ヤリスクロス」を新規投入したほか、「RAV4 PHV」の追加、「ハリアー」のフルモデルチェンジなどをおこなっています。

 さらに、2021年には「カローラクロス」の新規投入や「ランドクルーザー」のフルモデルチェンジなども予定されています。

 マツダでも「CX-8」「CX-30」「MX-30」と相次いで新規投入され、既存の「CX-3」「CX-5」と豊富なSUVラインナップを誇っています。

 そのほか、日産では近年のコンパクトSUVジャンルを開拓した存在といえる「ジューク」に代わり「キックス」を投入。近い将来には新型「エクストレイル」のフルモデルチェンジも噂されています。 

 そうしたなかで、ホンダでは前述のヴェゼルとCR-Vが近年のSUVラインナップとして展開されています。

 初代ヴェゼルは2013年に登場し前述の通り2021年に2代目へとフルモデルチェンジ。先代CR-Vは2016年に一度日本から姿を消して2018年に現行CR-Vが復活して今に至ります。

 そうしたなかで、海外市場では日本未発売のSUVが多く存在。北米では、「HR-V(日本名ヴェゼル)」「パスポート」「パイロット」。

 中国では、「アヴァンシア」「UR-V」、「XR-V(ヴェゼル姉妹車)」といったモデル以外に中国専用EVとして「VE-1」「M-NV」がラインナップされています。

 また、中国市場では新たなEVとして「Honda SUV e:prototype」を2022年春に同市場で発売予定です。

 このほか、アジアや南米に「WR-V」、アジア向けに「BR-V」といったコンパクトSUVも投入されています。

 こうしたなかで、日本市場では2代目ヴェゼルの注目度が高まっています。首都圏のホンダ販売店は次のように話しています。

「新型ヴェゼルは好調です。とくに、『e:HEV Z』や『e:HEV PLaY』が人気となり納期も長くなってお客さまにはご迷惑をお掛けしています。

 そうしたこともあり、フィット クロスターをお勧めすることもありますが、コンパクトSUVとはやはり異なるようで、他社を検討される人も少なからずいらっしゃいます。

 販売現場として、欲をいえばもう1車種のコンパクトSUVが欲しい要望はあります」

※ ※ ※

 このように新型ヴェゼルへの注目度は高いこともあり、納車時期が長くなっています。

 また、トヨタやマツダがSUVラインナップを充実させていることもあり、ヴェゼルの弟分となるSUVの登場を期待する声も少なくないようです。

■トヨタ「ライズ」の対抗馬! 全長4m以下の「WR-V」はなぜ日本に来ない?

 基本的にどの自動車メーカーも国や地域によって専用車や現地仕様をラインナップしています。

 デザインやパワートレイン、足回りなど需要毎に変えて展開していますが、前述の南米やアジア向けのWR-Vは、全長4m以下となり日本市場ではトヨタ「ライズ」の対抗馬といえます。

 WR-Vは、南米の市場ニーズに基づき2017年に発売されたモデルで、「ジャズ(3代目フィット)」をベースとしています。

 エクステリアは、フロントマスクを大幅に変更し、フェンダー周りやルーフ、バンパーをSUVテイストに仕上げ、さらに最低地上高も上げています。

 ボディサイズは全長4000mm×全幅1734mm×全高1599mmとライズと近いパッケージです。

 パワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。燃料はブラジルならではのガソリン(115馬力)とエタノール(116馬力)のどちらにも対応した「フレキシブル・フューエル・ビークル」となっており、トランスミッションはCVTを設定しています。

日本市場で爆発的に人気を誇るトヨタ「ライズ」日本市場で爆発的に人気を誇るトヨタ「ライズ」

 一方のライズは、2019年11月にダイハツ「ロッキー」のOEM車としてトヨタから発売された後、2020年には登録車2位の年間12万6038台を記録して、瞬く間にSUVジャンルNo.1となりました。

 前年となる2019年では登録車14位に先代ヴェゼルが5万5886台となって、その年のSUV王者となっています。

 前出のホンダ販売店以外の販売店でも、WR-Vなどの小さなSUVの日本導入を望む声が出ています。

 首都圏のホンダ販売店では次のように話しています。

「昨今のSUVブームもあり、先代ヴェゼルは好調を維持しておりました。また、2代目ヴェゼルも先行受注の段階から多くの予約を受けており、元祖王者を思い起こしています。

 しかし、ホンダではヴェゼルとCR-Vの2種類しか存在せず、他社のようにSUVにおける細かなニーズに対応出来ません。

 ニュースなどで、ホンダの海外SUVが取り上げられるとそのモデルに関して問い合わせがあり、なかでもWR-Vはライズ同等のサイズということもあり、お客さまの関心は高いようです」

 近年のホンダでは、北米など海外で先行投入後、1年から3年してから日本市場に投入される傾向です。

 WR-Vは、2017年に南米市場などに投入されましたことから、2000年頃に投入される可能性もあり得ました。実際にWR-Vの日本投入について、ホンダの関係者は次のように説明しています。

 
「海外専用モデルを日本に持ってくるのにはさまざまな課題をクリアしなければならず、なかなか難しいのが現状です。

 また、ヴェゼルの下というポジションには、『フィットクロスター』でカバー出来る部分でもあるので、WR-VやBR-Vの日本導入はありません」

※ ※ ※

 残念ながらWR-Vは日本へに導入することはないようですが、少なからずボディサイズの小さなSUVには需要が存在します。

 そうしたなかで、ホンダではアジア向けに小さなSUV「ZR-V」の商標登録をおこなっているという話もあるため、今後の日本市場の動向次第ではヴェゼルよりも小さなSUVが登場する可能性も否めないようです。

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