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究極の大人のオモチャは700万円オーバー! ブガッティ製キッズカーはカスタムもハンパない

くるまのニュース / 2021年5月31日 15時30分

ブガッティの「タイプ35」を75%サイズで再現した「ベイビーII」を購入するカスタマーはどんな人たちなのだろうか。すぐにソールドアウトしてしまった500台のうち、すでにデリバリーされた個体の使われ方を紹介しよう。

■「タイプ35」を75%にスケールダウンしたスモールカー

 ブガッティは、現在の主力となる「シロン」を始め、ほかの少量生産モデルのデリバリーが順調に進む中で、実はカスタマーの多くが着目しているモデルがもうひとつある。

 それは、イギリスのザ・リトルカー・カンパニーとブガッティとのパートナーシップで500台が限定生産される、往年の「タイプ35」を75%にスケールダウンしたモデル「ブガッティ・ベイビーII」である。

 すでにVAGUEで紹介した「シロン・アビール・ペル・エルメス(Chiron Habille par Hermes)」をオーダーした、アメリカ在住の実業家マニー・コシュビン氏も、「次にオーダーするのはこのクルマだ」と語っていた1台である。

 すでにザ・リトルカー・カンパニーからはデリバリーもスタートしている。

●どんな人が「ベイビーII」を購入しているのか

 デリバリーされたベイビーIIのオーナーの多くは、自分のベイビーIIをさらに個性的に、あるいは歴史に忠実な仕様へとカスタムさせるために、フランス・モルスハイムのブガッティ本社をベイビーIIとともに訪れるという。

 ベイビーIIの最初の1台は、ドバイのブガッティ・オーナーに納車されたが、その使用方法が非常に洒落ている。ドバイ空港のプライベートジェット・ターミナルにおいて、空港のVIPセクションへのプライベートな移動に使用されているのだ。

 このベイビーIIは、カーボンファイバー製のボディを持つ「Vitesse(ヴィテッセ)」バージョンで、カスタムされたペイントカラーで仕上げられている。

 さらにベルギーのブガッティ・プライベートコレクターの元に納車されたベイビーIIは、歴史的な「タイプ35 A」とオリジナルの「ブガッティ・ベイビー」、そしてその他数台の戦前のブガッティで構成されるコレクションに加えられることになった。

 これらモルスハイムのブガッティ・アトリエからデリバリーされるベイビーIIは、ほかのブガッティ製ロードゴーイング・ハイパースポーツカーと同じように、オーナーの意思を完全に反映させたモデルへと進化を遂げたモデル達だ。

 たとえば前で触れたドバイ空港のプライベートジェット・ターミナルで使用されているベイビーIIには、2.8kWhのバッテリーパックとパワーアップされたパワートレインが搭載され、ロードゴーイングのシロンと同様にスピードキーまで備えられるという。

 まさにヴィテッセ(速度)という車名から感じるイメージそのものの1台だ。

■もっとも高価な仕様が720万円から。カスタム費用は……?

 ここで紹介するヴィテッセ・スペックのベイビーIIには、デザイナーと協力して生み出された「Jetex Orange」というボディカラーが採用されている。

 さらにツーリングパックが装着されているというが、その内容はハイパワーのLEDヘッドランプ、ブレーキライトのパッケージ、マッドガードとフェンダー、そしてアップグレードされたワイヤーハーネスなどだ。

●キッズカーの域を超えた大人のオモチャ

安全に「ベイビーII」を運ぶことができるトランスポートケースもオーダーすることができる安全に「ベイビーII」を運ぶことができるトランスポートケースもオーダーすることができる

 エクステリアでも、ブガッティのアトリエで装着されたアイテムは多い。パーソナライズされたライセンスプレートや、3D高解像度ステレオリトグラフィを使用して作成されたミラー裏側とステアリングホイールにあるクローム反射式ロゴが高級感を増している。この3Dプリント技術は、ホイールナットカバーの製作などにも使用されており、このカバーにもクローム反射式ロゴが施されている。

 インテリアでは、プレミアムレザーシートが、パールメタリックとペブルグレインで仕上げられている。

 さらにこのベイビーIIのカスタマーは、トランスポートケースもオーダーしており、ボディカラーと同じオレンジで塗装されたケースで安全にベイビーIIを運ぶことができる。

 オリジナルのブガッティ・ベイビーと同様に、これらのベイビーIIにも個別のシリアルナンバーが付されている。またベイビーIIには、コレクター向けの3つのバージョン、「Vitesee(ヴィテッセ)」、「PurSang(ピュール・サン)」、「Base(ベース)」が用意されている。

 ピュール・サンはヴィテッセと同じパワートレインを持つものの、ボディはアルミニウム製。タイプ35時代の伝統的な製造方法を継承しているため、1台分のボディを製作するのに、驚くことに200時間もの時間を必要とするという。

 ベイビーIIのパフォーマンスは、どれもブガッティの名に恥じないものだ。ベースモデルには2タイプの運転モードがあり、最高速が20km/hの初心者モードと、45km/hのエキスパートモードの選択が可能。ヴィテッセとピュール・サンでは、さらに最高速で70km/hを達成することができるという。10kW(13.4bhp)の最高出力と車両重量230kgという軽さから、0−60km/h加速は約6秒という速さだ。

 1926年、エットーレが自分の息子のために製作したことに始まる、ブガッティ・ベイビー。今回誕生した500台のベイビーIIも、ブガッティの熱狂的なエンスージアストによってわずか3週間でソールドアウト。

 価格はピュール・サンが約720万円から、ヴィテッセが約540万円から、そしてベースが約370万円からとなっているが、モルスハイムでの個別カスタムの費用は当然ながらカスタム内容によって異なってくる。おそらく数百万円から数千万円のカスタム費用が掛かることは容易に想像できそうだ。

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