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まだまだ色褪せない魅力のホットハッチたち! 安くて楽しいコンパクトカー5選

くるまのニュース / 2021年5月25日 6時10分

日本の道路環境で使い勝手が良く経済性にも優れたコンパクトカーは、1980年代から現在まで高い人気をキープしているカテゴリーです。そしてコンパクトカーのなかには優れた運動性能や走行性能を持つ、ホットなモデルも存在。そこで、ふた世代ほど前の安価なホットハッチを、5車種ピックアップして紹介します。

■中古車が安価なのに走りは魅力的! ヤングタイマーなコンパクトカーを振り返る

 1970年代に国産車もFF車が出始め、その後1980年代にはFFコンパクトカーが一気に普及。日本の道路環境にベストマッチしたボディサイズは使い勝手が良く、経済性にも優れていることから今も高い人気を誇っています。

 かつてこのコンパクトカーのなかには、優れた走行性能や運動性能を持つグレードが数多く存在しましたが、近年は減少傾向にあります。

 しかし、少し世代を遡るとまだまだ色褪せない魅力的なコンパクトカーもあり、しかも中古車の価格も安価です。

 そこで、ふた世代ほど前の安くて運転が楽しいホットなコンパクトカーを、5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ2代目「ヴィッツRS」

スポーティながら優れたユーティリティも備えた2代目「ヴィッツRS」(画像は欧州仕様)スポーティながら優れたユーティリティも備えた2代目「ヴィッツRS」(画像は欧州仕様)

 1999年にデビューした世界戦略車トヨタ初代「ヴィッツ」は、優れた走行性能やユーティリティ、デザインによって日欧で大ヒットを記録し、Aセグメントのコンパクトカーのベンチマークとなる実力がありました。

 デビュー当初は、最高出力70馬力の1リッター直列4気筒DOHCエンジンのみのベーシックカーという面が強調されていましたが、2000年にはスポーティグレードの「ヴィッツRS」が登場。1.3リッター車と1.5リッター車が設定されました。

 また、RSの足まわりはダンパーやスプリングが専用となり、前後スタビライザーの追加に4輪ディスクブレーキが奢られ、軽量なボディと相まって高い運動性能をほこりました。

 そして、2005年には2代目が登場し、RSは1.5リッターエンジン車のラインナップとなります。

 コンセプトは初代から継承した正常進化といえる2代目ですが、ボディサイズが若干大きくなったことで室内も広くなり、使い勝手が向上。

 1.5リッターエンジンを搭載するヴィッツRSでは最高出力110馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTとCVTを設定しています。

 また、ボディサイズのアップによってホイールベースの延長とトレッドを拡大したことで、直進安定性とコーナリング性能の向上を両立。

 2010年には3代目が登場しましたが、エンジンがわずかにパワーダウンし、シャシまわりも大きく変わっていないことから、あえて2代目RSを狙う意義はありそうです。

 中古車価格の相場は低走行のMT車でも50万円前後で、物件数も比較的豊富といえます。

●ダイハツ「ストーリア 1300CZ/ツーリング」

あまり目立たない存在ながら優れたエンジンを搭載した「ストーリア 1300CZ」(画像は欧州仕様)あまり目立たない存在ながら優れたエンジンを搭載した「ストーリア 1300CZ」(画像は欧州仕様)

 1977年に誕生したダイハツの新世代コンパクトカー「シャレード」は画期的な1リッター3気筒エンジンや、世界最小の1リッターディーゼルエンジンを搭載して大ヒットを記録。 

 さらに2代目にはターボエンジンを搭載した「シャレード・デトマソ・ターボ」を加えるなど、ベーシックなコンパクトカーとしてだけでなく、スポーティなモデルとしても人気となりました。

 その後シャレードは4代目もって生産を終え、1998年に後継車の「ストーリア」へとバトンタッチします。

 ストーリアは1リッターエンジン車がメインのベーシックカーですが、120馬力を発揮する713ccターボエンジンを搭載したモータースポーツベース車の「X4」という伝説的なミニモンスターマシンをラインナップ。

 しかし、X4は特殊なモデルのため一般的なユーザー向けとはいえませんでした。そこで、注目に値するホットモデルとして1.3リッターエンジンの「1300CZ」と「ツーリング」が存在。

 両グレードに搭載されたエンジンは1.3リッター直列4気筒DOHC自然吸気で、圧縮比11のハイコンプ仕様なことからハイオクガソリンを指定し、最高出力110馬力を7000rpmという高回転域で発揮しました。

 これは、前出のヴィッツRSに匹敵するパワーで、さらにFFの5速MT車では車重が850kgと軽量な車体と相まって、まさにホットハッチと呼べるグレードです。

 その後、ストーリアは2004年に生産を終了。現在は中古車の物件数は少ないのですが、トヨタのOEM車「デュエット」も合わせると入手は可能で、しかも30万円から40万円前後と格安です。

●スズキ2代目「スイフトスポーツ」

スズキを代表するホットハッチで、走行フィーリングが好評価だった2代目「スイフトスポーツ」スズキを代表するホットハッチで、走行フィーリングが好評価だった2代目「スイフトスポーツ」

 現在もスズキを代表するホットハッチの「スイフトスポーツ」は、2003年に初代が誕生。115馬力を発揮する1.5リッターエンジンを搭載し、アップデートされた足まわりとブレーキが奢られ、安価な価格からヒットを記録しました。

 そのコンセプトを継承するかたちで、2005年には2代目スイフトスポーツが登場。

 エンジンは1.6リッター直列4気筒エンジンにスイッチして最高出力は125馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。2011年発売の3代目では136馬力にパワーアップしますが、2代目の高回転粋までキッチリと回るフィーリングは数字以上の魅力がありました。

 また、2007年5月のマイナーチェンジでは、5速MT車の1速から2速への変速比をクロスレシオ化し、最終減速比をローギヤードとすることで加速感を向上。

 ほかにも4輪のブレーキを独立して制御することで、タイヤのスリップや横滑りを抑止する車両走行安定補助システムESPを標準装備して、足まわりのセッティングも変更され、安全かつ気持ちの良いコーナリング性能を実現しました。

 ラリーをはじめモータースポーツで活躍したことで、2代目スイフトスポーツの名声が一気に高まり、国内のみならず欧州でも人気を博します。

 現在、中古車市場では低走行の物件でも60万円前後の相場で、やはり2007年のマイナーチェンジ後の5速MTモデルが狙い目です。

■ヨーロピアンテイストあふれる2台のホットハッチとは?

●マツダ「デミオ スポルト」

大幅な軽量化により、さらにスポーティになった「デミオ スポルト」大幅な軽量化により、さらにスポーティになった「デミオ スポルト」

 現在、マツダのラインナップのなかで、もっともコンパクトな登録車として販売されているのが「マツダ2」です。

 このマツダ2の源流となったモデルが、ミニバンブームの渦中だった1996年にデビューした「デミオ」で、車検証上はステーションワゴンと記載されるコンパクトワゴンとして誕生。

 初代デミオは小さなボディながらキャビンや荷室が十分に広く、日常での使い勝手の良さや低価格だったこともあり、中型車からの乗り換え需要も獲得してヒットしました。

 その後代を重ねて2007年に登場した3代目では、欧州市場を意識したハッチバックスタイルとなり、2代目より全長を40mm短くする異例のダウンサイジングによりスポーティさを強調したモデルに一新。

 同時に新開発のプラットフォームにより約100kgもの軽量化が図られ、1.3リッターと1.5リッター直列4気筒エンジンが設定されました。

 なかでも1.5リッター車では、専用チューンドサスペンション、大径フロントブレーキディスク、専用16インチアルミホイール、専用フロントグリルとフロントエアロバンパー、サイドステップ、リアスポイラーなどのエアロパーツを備えた、「デミオ スポルト」をラインナップ。

 エンジンは最高出力113馬力を発揮し、5速MTに加え、7速マニュアルモード付CVTが設定されました。

 車重も1000kg(5速MT車)/1020kg(CVT車)と軽量で、飛び抜けてパワフルとはいえませんが欧州仕込みの足まわりによって、心地良いドライブフィーリングは高い評価を得ました。

 2014年にはマツダ2の前身となる4代目へとモデルチェンジ。3代目のスポルトは、物件数が多いとはいえませんが、低走行車でも30万円台から40万円台と格安です。

●フォルクスワーゲン2代目「ポロ GTI」

元祖ホットハッチである「ゴルフ GTI」のDNAを色濃く受け継いだ2代目「ポロ GTI」元祖ホットハッチである「ゴルフ GTI」のDNAを色濃く受け継いだ2代目「ポロ GTI」

 ホットハッチという高性能コンパクトカーの先駆け的存在が、1976年に登場したフォルクスワーゲン初代「ゴルフ GTI」です。

 ゴルフ GTI登場以前から高性能なコンパクトカーは存在しましたが、ホットハッチという言葉を広めたのはゴルフの功績といえるでしょう。

 その後、ゴルフは代を重ねるごとに大型化していったことから、かつてのゴルフのポジションには「ポロ」が収まることになり、2000年にはホットモデルの初代「ポロ GTI」がラインナップ。

 1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、まさに初代ゴルフ GTIを彷彿とさせました。

 そして、2005年には2代目ポロ GTIが登場。エンジンは1.8リッター直列4気筒DOHCターボを搭載し、最高出力150馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTのみと硬派です。

 ホンダ「フィット」と同程度のサイズのボディに2リッター自然吸気エンジン並のパワーで遅かろうはずはなく、2代目ポロ GTIは欧州のみならず日本でも人気となりました。

 2010年には3代目が登場し、現行モデルのポロ GTIは2018年に発売された4代目で、200馬力を誇る2リッターターボエンジンを搭載。

 車格的にもさらに大きくなったため、ポロ GTI本来のコンパクトさを求めるならば2代目もしくは3代目ですが、3代目は比較的高値安定の状況で、2代目ならば70万円前後の相場で入手可能となっています。

※ ※ ※

 古いモデルというとネックになるのが自動車税と重量税の重課や、先進安全技術を搭載していないことが挙げられます。

 しかし、極端にイニシャルコストが安ければ、税金の重課はトータルのコストで見ると大きな痛手ではないという見方ができます。

 また、優れたハンドリング性能やブレーキ性能のモデルは、散漫な運転をしなければ安全な走行にも寄与します。

 そう考えると、ちょっと古めのホットハッチの魅力もアップするのではないでしょうか。

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