BMW新型「M4」にオープンモデルが登場! 510馬力の4WDは7月に欧州で発売
くるまのニュース / 2021年5月28日 11時10分
独BMW M社は2021年5月26日、プレミアム・ミッドサイズセグメントのハイパフォーマンススポーツカー「M4」のラインナップに、オープンモデル「M4コンペティション コンバーチブル」を導入すると発表した。
■全輪駆動のオープントップで「M」の新境地を開拓
独BMW M社は2021年5月26日、ハイパフォーマンススポーツカー「M4」に、オープンモデル「M4 Competition Convertible(M4コンペティション コンバーチブル)」を導入すると発表した。
新型M4は2020年9月にドイツで登場したモデルで、日本でも2021年1月に上陸。現行型で2代目(G92型)になる。
今回ドイツで登場したM4コンペティション コンバーチブルは、そんな新型M4のラインナップのなかでも、パワフルな3リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S55B30型)を搭載したM4コンペティションをベースにしたモデルで、さらにM xDriveと呼ばれる4WDシステムを組み合わせている。
このMxDriveは、新型「M3」およびM4にもこの7月から設定されるもので、「4WD」「4WDスポーツ」「2WD」の3つのドライブモードを選択することができ、2WDを選択すれば純粋な後輪駆動(FR)になる。
高回転型のMツインパワーターボテクノロジーが採用された直列6気筒エンジンは、ふたつのターボチャージャーや最適化された直噴技術、レースで培ったノウハウをもとに開発されたコンポーネントなどの採用により、先代モデルに比べて最高出力を60ps向上、510psを発生する。
さらにサーキットでのパフォーマンスに対応できるように設計された冷却システムやオイル供給システム、エモーショナルななサウンドを生み出す電動フラップ付きエグゾーストシステムにより、Mの特徴であるパフォーマンス特性と、および最大トルク650Nmを実現している。
トランスミッションはMドライブロジック付き8速Mステップトロニック(8速AT)を採用。3つのシフトプログラムや、M専用デザインのセレクターレバー、ステアリングシフトパドルが搭載されている。
これにより、0-100km/h加速は3.7秒、最高速度250km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを実現している。
エクステリアはクリアなフォルムやダイナミックに伸びるシルエット、新しいコンセプトのソフトトップなどを採用。パネルボウソフトトップは、リトラクタブルハードトップの実用的なメリットと、ファブリックフードのクラシカルでエレガントな美しさを両立した。
ソフトトップは先代のルーフに比べて40%軽量化されており、トランク容量は80リッター拡大されている。
また、ソフトトップは電動で約18秒で開閉可能で、低速ならば走行中にも開閉できる。さらに、M専用デザインの大型縦型キドニーグリルや、エンジンとブレーキ用の大型冷却エアインテーク、力強い輪郭のホイールアーチや特徴的なMサイドギルなど、Mエクステリアの特徴を備えている。
インテリアには、M専用のディスプレイとコントロールを装備。新開発のMスポーツシートとメリノレザートリムが標準装備され、オプションでシートベンチレーションを用意。またMカーボンバケットシートもオプションで用意されている。
さらに長距離走行の快適性と安全性を高める最新の運転支援システムを搭載。ドライビング・アシスタント・プロフェッショナルとパーキング・アシスタント(リバーシング・アシスタント付き)は、欧州ではオプションで用意される。
M4コンペティションコンバーチブル with M xDriveは、2021年7月に生産が開始され、その後すぐに発売される予定となっている。
* * *
M4コンバーチブルは、日本においては「M4カブリオレ」という名称で販売されている。
M4カブリオレの前身である「M3カブリオレ」は、初代(E30型)が1988年に登場以来、4世代が欧州市場を中心に発売されたが、日本では正規輸入されていなかった。2018年に登場した現行型(F83型)初代M4カブリオレが、1981年にBMW日本法人設立以来初の導入になる。
今回欧州で登場したM4コンバーチブルの日本導入時期は未定だ。
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