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馴染みの車なのに日本未発売? 海外専用のイカしたモデル3選

くるまのニュース / 2021年5月28日 16時10分

日本のメーカーは世界中でクルマを販売していますが、海外専用のモデルが数多く存在します。一方、日本と同じモデルながら日本では展開されていないグレードもあります。そこで、馴染みのクルマだけど国内では販売されなかったモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■日本では展開されていないイケてるモデルを振り返る

 日本の自動車メーカーは1960年代に海外進出を始めると1970年代には輸出が本格化し、1980年代からは現地生産を開始しました。

 当初は日本で販売しているモデルと同じ車種を海外向けにも展開していましたが、次第に海外のニーズに合った海外専用車を開発するようになります。

 現在は海外専用車と同時に一部は国内のモデルと同じ車種が販売されていますが、日本でも馴染みのクルマでも海外向けに特化したグレードや、特別な限定車を販売しているケースも存在。

 そこで、アメリカでのみ販売された日本車を、3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「S209」

かなり気合の入ったコンプリートカーながら日本未発売だった「S209」かなり気合の入ったコンプリートカーながら日本未発売だった「S209」

 スバルのモータースポーツ活動をサポートするスバルテクニカインターナショナル(以下、STI)は、これまで数多くの高性能なコンプリートカーを手掛けてきました。

 日本で販売されたSTIのコンプリートカーのなかでも、近年、争奪戦が繰り広げられたのが「WRX STI」をベースにした2017年発売の「S208」と2018年発売の「TYPE RA-R」があり、その後WRX STIの生産が終了したことから、TYPE RA-R以降は2020年に登場した「WRX S4 STI Sport♯」が現状では最後のコンプリートカーです。

 ところが、アメリカ向けコンプリートカーとして、2019年にWRX STIベースの「S209」が209台限定で販売されました。

 エンジンはアメリカ仕様のWRX STIに搭載された2.5リッター水平対向4気筒ターボ「EJ25型」をベースに、大型エアクリーナーや専用吸気ダクト、大径ターボチャージャー、専用設計の低背圧マフラー、専用ECUなどによるチューニングで最高出力は341hpを発揮。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみです。

 外観ではカナード一体型フロントオーバーフェンダーとリアオーバーフェンダーが装着され、ボディサイズは全長4620mm×全幅1839mm×全高1475mmとベース車に対して全幅が44mmワイド化されています。

 また、専用の前後アンダースポイラーとドライカーボン製の大型リアウイングが追加され、車高のローダウン化と専用の19インチホイールが相まって、より戦闘的なスタイルに変貌。

 ほかにもカーボン製ルーフなどによる軽量化とボディ剛性の向上、足まわりではビルシュタイン製ダンパーに強化されたコイルスプリングとブッシュが採用されたことで、コーナリング性能も高められています。

 S209は発売されると即完売し、日本でも販売してほしいというリクエストも寄せられたようですが、実現することはありませんでした。

●ホンダ「アコード スポーツ 2.0T」

2リッターターボエンジンを搭載したスポーティグレードの「アコード スポーツ 2.0T」2リッターターボエンジンを搭載したスポーティグレードの「アコード スポーツ 2.0T」

 1976年に、ホンダは好調な販売を続けていた初代「シビック」に続き、ワンランク上のモデルとして初代「アコード」を発売。

 その後、1982年に登場した2代目アコードは、他メーカーに先駆けて米オハイオ州メアリーズビル工場で生産を開始。2017年に発表された現行モデル10代目は日本でも2020年2月に発売されました。

 10代目アコードは2018年には北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほど高く評価されており、シビックと並ぶホンダのベストセラーセダンです。

 国内仕様は2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したモデルのみですが、北米仕様には最高出力252hpを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した、高性能な「2.0T」シリーズがラインナップされています。

 さらに2.0Tシリーズには「スポーツ」と「ツーリング」の2グレードが設定され、2020年モデルのスポーツには新開発の10速ATに加えて6速MTを設定。しかし、2021年モデルで6速MT車は廃止となってしまい、現在はATのみです。

 伸びやかなクーペフォルムの10代目アコードはスタンダードモデルでも十分にスタイリッシュといえますが、スポーツグレードでは小ぶりなリアスポイラーと19インチホイールによって、よりスポーティに演出されています。

■よりスポーティかつアグレッシブなカムリとは?

●トヨタ「カムリ TRD」

TRDのパーツによってアグレッシブなスタイルにカスタマイズされた「カムリ TRD」TRDのパーツによってアグレッシブなスタイルにカスタマイズされた「カムリ TRD」

 アメリカで販売されているトヨタ車のなかで、常に好調なセールスを記録しているのが「RAV4」と「カムリ」です。

 どちらも日本で販売されており、カムリはハイブリッドのみを日本で展開してしますが、現地生産しているアメリカではガソリン車もラインナップし、さらにアメリカ専用のスポーティグレードである「カムリ TRD」が存在。

 カムリ TRDに搭載されているエンジンは最高出力301hpを誇る3.5リッターV型6気筒自然吸気というシリーズ最強のパワーユニットで、トランスミッションは8速ATが組み合わされます。

 外観は日本仕様の「カムリ WS」と同じですがTRDのチューンドボディキットが装着され、前後アンダースポイラーとサイドスポイラー、小ぶりながらシャープな形状のリアウイング、さらにTRD製の左右2本出し大径マフラーを装着。なお、日本で販売されているTRDのエアロキットとはデザインが異なります。

 また、足まわりでは専用チューニングのショックアブソーバーと15mmのローダウンスプリングが採用され、前後のスタビライザーも専用となっておりコーナリング性能を向上。

 19インチホイールは専用デザインで、ブレーキはフロントのディスク径が1インチほどアップされ、同じくフロントには2ピストンキャリパーが奢られました。

 もともとスポーティな印象のカムリですが、カムリ TRDはよりアグレッシブなスポーツセダンへと仕立てられています。

※ ※ ※

 今回、紹介した3車種はすべてアメリカ市場向けのセダンですが、カムリとアコードは日本よりも豊富なラインナップを展開しており、スバルも日本向けの生産を終えたWRXシリーズやレガシィを継続して販売しています。

 それほどアメリカではセダンの需要が高いといえますが、実はアメリカでもSUV人気にセダンが押されている状況です。

 一方、絶好調なのがピックアップトラックで、税金や保険料が優遇されていることもあって常にトップセールスを維持しており、各メーカーとも力を入れているといえます。まさにお国柄を反映しているといえるでしょう。

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