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車はハンドルが一番汚い!? コロナ対策のアルコール除菌NG! 手軽にお手入れする方法とは

くるまのニュース / 2021年6月13日 7時30分

洗車するとき外側はキレイにしますが、車内の清掃はおざなりになりがちです。しかし、ハンドルなど直接手に触れる部分は汚れやすいといわれており、感染症予防の観点からも車内をキレイにすることは大切だといえます。手軽にお手入れするにはどうしたらよいのでしょうか。

■さまざまなモノに触れた手で握るハンドルは菌がいっぱい?

 普段の洗車では、外装に気がいきがちなものです。ボディ表面に付いたキズは気になるけど、車内は軽くホコリを拭き取っておしまいという人も多いのではないでしょうか。

 しかし昨今のウイルス問題や感染予防対策として、車内も清潔にすることが重要になってきています。

 なかでも、ハンドルやボタン、スイッチなど、乗るたびに握ったり操作したりする部分はけっこう汚れているのです。

 とくにハンドルは目に見えない汚れや菌、ウイルスがかなり付着しており、車内でもっとも汚れているといわれています。

 なぜハンドルが汚れてしまうのでしょうか。手軽で効率的にキレイにする方法はあるのでしょうか。

 ハンドルが汚れるのは、手に付着した菌や汚れを知らず知らずのうちに車内に持ち込むことが最大の理由です。

 新型コロナの感染予防としてすっかり定着した手洗いや消毒ですが、お店に入るときにアルコール除菌をしたり、帰宅したときに手洗いをしていたりしても、クルマに乗るときに手を消毒する人はあまりいません。

 また、運転中はずっとハンドルを握りっぱなしになることから、手の皮脂や汗などが付着しています。皮脂や汗は雑菌などが繁殖しやすい温床ともいえ、放置しておくと菌が増殖してしまうといわれているのです。

 ちなみにアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の調査によると、新型コロナウイルスについて、1度付着したウイルスはプラスチックの上でも2~3日の残存が認められたといいます。クルマのハンドルにもウイルスが長時間留まる可能性も否定できません。

 ちなみに、「抗菌仕様」の素材を使用しているケースもありますが、「抗菌」はあくまで菌を増やさない仕様であり、「除菌」や「殺菌」効果はなく、付着した菌の数が減少するわけではありません。「抗ウイルス」の場合も同様です。

 付着した皮脂や汗も完全に除去されるわけではなく、また使用するほどに表面の抗菌コーティングが剥がれてしまい、結果として車内でもっとも手が触れるハンドルが、一番汚れているというわけです。

 また、同じく汚れがちなのがパワーウインドウのスイッチです。ほかにも、シフトノブやセンターコンソールのスイッチ類、ウインカーやワイパーのレバーなどに加え、シートベルトのバックルや金具部分なども同様に菌や汚れが入り込みやすいといわれています。

■殺菌効果の高いモノのなかには内装を傷める可能性も?

 ハンドルをキレイにするにはどうしたらよいのでしょうか。また消毒液などを使用すべきなのか、クルマの細部までキレイにする「カーディテイリング」をおこなう都内のショップのスタッフに聞いてみました。

車内清掃でアルコール除菌は控えた方がよい車内清掃でアルコール除菌は控えた方がよい

「車内の清掃は、水とマイクロファイバークロス、または固く絞った濡れタオルである程度は汚れやホコリは取れると思います。ただ、現状では除菌や消毒も考えて清掃したほうがいいと思います」

 ここでのポイントはマイクロファイバーです。通常の綿素材のタオルやクロスでは、ハンドルの細かい凹凸に入り込んだ汚れが取れにくいのですが、より細かい繊維でできたマイクロファイバーであれば凹凸のなかの汚れを掻き出す効果が期待できるのだそうです。

 厚生労働省のウェブサイトに掲載している「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法」では、いくつかの方法が紹介されています。

 とくに最近ではアルコール消毒液に代わって次亜塩素酸ナトリウム水溶液などが消毒・除菌効果が高いことが立証されており、薬局などでも販売されています。ハンドルの除菌でもこのどちらかを使えばよいのではないでしょうか。

「アルコール消毒液の主成分はエタノールです。しかも効果が期待できるのは70%以上の高濃度のアルコール消毒液です。確かに消毒や除菌は期待できますが、その分、ハンドル表面のコーティング剤なども一緒に削ぎ取ってしまいます。

 同じように次亜塩素酸ナトリウム水溶液は塩素系漂白剤の一種。強力な漂白成分が含まれており、ハンドルの表面に施されたコーティングが剥がれて、白ボケてツルツルになってしまいます。そのためコロナ対策の消毒液はクルマのインテリア清掃には向いていません。

 アルコールが含まれた除菌シートなどで拭き取るのは、ハンドル表面を傷めているのと同じです。数回で落ちることはありませんが、常時使用するのはおすすめしません」(カーディテイリングショップのスタッフ)

 カーディテイリングのスタッフがおすすめするのが、台所用として使用されている通常の食器洗い用中性洗剤です。

 水やぬるま湯500mlに対して食器用洗剤小さじ1杯(5ml)程度を入れて軽く混ぜ合わせれば、簡易で除菌効果の高い水溶液ができあがります。これをスプレーボトルなどに移して使用します。

「ほとんど水というくらい薄い濃度で大丈夫です。中性で濃度も薄いため表面を傷めにくく、食器用洗剤に含まれる『界面活性剤』が除菌効果を持っているので安心して使えます」(カーディテイリングショップのスタッフ)

 ただし細かい凹凸に入り込むと水気が残って雑菌を増やす原因にもなりますので、直接吹きかけるのではなく、いったんクロスなどに水溶液を吹きつけてからハンドルを水拭き清掃すれば、皮脂汚れなどを落としつつ消毒・除菌効果も期待できるといいます。

「気をつけてほしいのが、素材や汚れの種類によって効果が違うことです。本革シートや合成皮革を使用した部分は、水拭きだけでもシミになってしまうこともあります。ハンドルも本革巻きが多いので、あまり大量の水やアルコールなどを使用しないほうが傷めずに済みます。

 手軽にアルコール入りの除菌シートでハンドルを拭きたくなると思いますが、革用の保護剤などで表面を保護してください」(カーディテイリングショップのスタッフ)

 さらに、ハンドルの汚れで厄介なのは、ファンデーションや口紅などの化粧品が付着してしまうことです。ハンドル表面に刻まれるエンボス加工の溝などに入り込むとなかなか拭き取りだけでは取りきれないケースも多いといいます。

「化粧品の汚れが付いてしまったときは、水拭きする前に歯ブラシなどを使って優しく掻き出してください。クレンジング剤(アルコール)を使用する方法もありますが、生地に染み込んでしまう可能性もあり、注意が必要です。

 乾いた状態で掻き出してから中性洗剤を薄めた水溶液で拭き取り、最後に乾いたタオルなどで乾拭きすれば気にならないレベルまで取れると思います」(カーディテイリングショップのスタッフ)

※ ※ ※

 ハンドルに付いた汚れは中性洗剤を薄めた水溶液を使うと手軽に落とすことができますが、毎回するのが面倒な人は、ドライビンググローブなどを着用して直接ハンドルに触れないようにするのもひとつの方法です。

 また、多くの人が使用するレンタカーなどを運転する場合は、素手ではなくグローブなどを使用するのもよいでしょう。

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