トヨタ新型「ランドクルーザー」世界初公開! 14年ぶり全面刷新で300系へ 2つの顏&新エンジン搭載
くるまのニュース / 2021年6月10日 2時30分
トヨタは、フラッグシップSUV「ランドクルーザー」の新型モデルを世界初公開しました。初代モデル(BJ型)登場から70年を迎える2021年にフルモデルチェンジし、夏以降にグローバルで発売される予定です。6月10日現在、価格や全グレード体系などは未発表となっています。
■初代登場から70年目の節目の年に新型ランクルデビュー
トヨタの本格SUV「ランドクルーザー(ランクル)」の新型モデル(300系)が2021年6月10日に世界初公開されました。
1951年に初代モデル(BJ系)が登場したランクルは、これまでに累計1040万台を販売。その高い信頼性や耐久性、悪路走破性が評価され、世界170の国と地域のユーザーが愛用しているといいます。
そして70年目の節目となる2021年にフルモデルチェンジし、夏以降に世界各地で発売される予定です。
今回フルモデルチェンジして新型となるランクル300系は、2007に登場した200系の後継となるモデルで、トヨタのフラッグシップSUVとして最新技術を導入して進化を遂げます。
ランクルの本質である信頼性・耐久性・悪路走破性を継承しながらさらに進化させ、世界中のどのような道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現するべく開発がおこなわれました。
新型ランクルの外観は伝統を継承するとともに、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など、機能美を追求。
メッキ調水平グリルが存在感のある表情を生み出しているモデルと、ブラックのメッシュグリルにGRバッチを装着した、悪路走破性の高さを感じさせるモデルの2種類の仕様が用意されているようです。
内装は、悪路でもクルマの姿勢を把握しやすい水平基調のインパネを採用するとともに、スイッチ類を機能ごとにレイアウトして直感的に操作できたり、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性も確保しました。
なお、悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどのボディサイズとディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来モデルを踏襲しています(従来モデル:全長4950mm×全幅1980mm×全高1870-1880mm、ホイールベース2850mm)。
トヨタ新型「ランドクルーザー」(300系)
新型ランクルは新開発の「GA-F」プラットフォームを採用。フレームから新設計され、軽量・高剛性化。車両全体で200kgもの軽量化を図るとともに、低重心化や重量配分・サスペンション構造の改善などを実施しました。
こうして得た素性の良さをベースに、「凄腕」「匠」と呼ばれるトヨタ社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーが実際の道を走って車両を作り込むことで、オンロード・オフロードどちらでも運転しやすく、疲れにくいクルマを目指したといいます。
なお、悪路走破性をさらに高めるため、サスペンションの基本性能の向上や、世界初の「E-KDSS(エレクトロニック・キネティック・ダイナミック・サスペンションシステム)」による接地性向上、ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できる「マルチテレインモニター」や走行路面を判断して自動でモード選択する「マルチテレインセレクト」を採用しています。
加えて、パワートレインを刷新。新開発の3.5リッターV型ツインターボガソリンエンジン(415馬力/650Nm)および3.3リッターV型ツインターボディーゼルエンジン(309馬力/700Nm)を搭載し、従来モデルのV型8気筒エンジンを超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティを実現しました。
また、環境性能も進化。新開発のDirect Shift-10ATの採用や軽量化されたボディも相まって、従来モデル比で車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとされています(社内試算)。
そして新型ランクルは、フラッグシップモデルに相応しいクラストップレベルの先進安全性能も備えました。
先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知して衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵し回避支援機能を追加しました。
さらに、駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、および歩行者を認識して事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに採用しています。
※ ※ ※
新型ランドクルーザー開発主査の横尾氏は「今日でも『ランクル』でしか走れない道があります。どこへでも行き、生きて帰って来られる相棒であり続ける事。これがランクルの使命と考えています」とコメントしていますが、ランドクルーザーはどんなことがあっても帰って来られるクルマとして世界中で高い評価を得ています。
気になる日本導入時期ですが、今夏以降になる予定とのこと。6月10日現在、価格や全グレード体系なども未発表となっています。
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