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1.6リッターDOHCエンジンを搭載! 昭和のスポーツセダン3選

くるまのニュース / 2021年6月18日 16時10分

1980年代から1990年代の頃、若者から絶大な人気を誇っていたのは1.6リッターエンジンを搭載した3ドアハッチバックや2ドアクーペです。そうしたモデル以外にも、高性能なエンジンを搭載したセダンも存在。そこで、昭和の時代に誕生したコンパクトスポーツセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

■1.6リッターDOHCエンジンを搭載したスポーツセダンを振り返る

 国産車の性能がめざましく向上したのは1980年代で、ターボエンジンの普及によって始まりました。さらに、一時は数を減らしていたDOHCエンジンも復活し、各メーカーとも採用するようになります。

 なかでも当時の若者から絶大な支持を得ていたのは1.6リッターDOHCエンジンを搭載したコンパクトカーやクーペで、1980年代の中頃から終わりにかけて一気に車種が増えました。

 一方、高性能なハッチバックやクーペに負けず劣らず魅力的だったのが、高性能なエンジンを搭載したスポーティなセダンで、同じく各メーカーがラインナップ。

 そこで、昭和の時代に誕生した、1.6リッターDOHCエンジン搭載のコンパクトスポーツセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「サニー 1600ツインカム スーパーサルーン」

歴代初のDOHCエンジンを搭載してスポーティさに磨きをかけた6代目「サニー」(画像は1600 VR」)歴代初のDOHCエンジンを搭載してスポーティさに磨きをかけた6代目「サニー」(画像は1600 VR」)

 かつて日産の小型車の主力だったのが「サニー」で、いわゆる大衆車の代表的な存在でした。1970年代にはモータースポーツでの活躍もあり、高性能なグレードが若者に向けて訴求され人気となります。

 その後代を重ね、1985年に6代目の「B12型」サニーがデビュー。愛称は「トラッドサニー」で、デザインは当時の流行だった直線基調のシャープなフォルムに一新し、ボディタイプは4ドアセダンと3ドアハッチバック、ステーションワゴン、後に3ドアハッチバッククーペの「RZ-1」も加わりました。

 駆動方式はFFを基本に、発売当初はトップグレードに1.5リッター直列4気筒SOHCターボエンジンが搭載されましたが、1986年にシリーズ初のDOHCエンジンを搭載した「サニー 1600ツインカム スーパーサルーン」が登場。

 エンジンは最高出力120馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHCの「CA16DE型」で、外観は派手な装飾は控え、渋い魅力が印象的です。

 さらに、当時の日産がラリーを始めとするモータースポーツに力を入れていたことから、高性能4WDの「ブルーバードSSS-R」に続き、サニーにもモータースポーツベース車のセダン「1600 VR」が1988年に追加ラインナップされました。

 サニー セダンはこの6代目でこれまで以上にスポーティなイメージが定着したといえ、1990年に登場した7代目ではセダン専用モデルとなります。

●ホンダ「シビック4ドア Si」

ハッチバックに続いて名機「ZC型」エンジンが搭載された「シビック4ドア Si」ハッチバックに続いて名機「ZC型」エンジンが搭載された「シビック4ドア Si」

 1972年にホンダの次世代コンパクトカーとして誕生した「シビック」は、FF大衆車という不動の地位を確立したほどのヒット作になりました。

 その後、大きな転機を迎えたのが1983年に登場した3代目で、直線基調のスクエアなデザインとなっただけでなくシャシからエンジンまですべてを一新して、なかでも3ドアハッチバックはスポーツコンパクトカーのイメージが定着しました。

 スポーティなシビックを決定づけたのは、1984年にDOHCエンジンを搭載する「Si」の登場したことによります。

 さらに、1985年にはセダンにも「シビック4ドア Si」が追加ラインナップされ、よりスポーティさを強調。

 エンジンは1.6リッター直列4気筒DOHCの「ZC型」で最高出力は135馬力(グロス)を発揮し、ロングストロークなことから、高回転型ながら優れたドライバビリティが高く評価されました。

 当時、メインストリームはやはり3ドアハッチバックでしたが、振り返ってみると、軽量なセダンにパワフルなエンジンを搭載したシビック4ドア Siも大いに魅力的な1台ではないでしょうか。

●トヨタ「カローラ 1600GT」

シリーズ初のFF車で「4A-G型」エンジンを搭載した「カローラ 1600GT」シリーズ初のFF車で「4A-G型」エンジンを搭載した「カローラ 1600GT」

 トヨタ「カローラ」は誕生した頃から前出のサニーをライバルとしていましたが、スポーティなモデルでは1972年に誕生したDOHCエンジンの「カローラレビン」によって、サニーに対して大きなアドバンテージがありました。

 そして、カローラも代を重ね大きな転機を迎えたのが1983年に登場した5代目で、レビン(AE86型)は従来どおりFRでしたが、4ドアセダンと5ドアリフトバックはシリーズ初のFFへと転換。コンパクトなモデルは室内の広さでFFが有利だったことから、自然な流れといえました。

 一方で、レビンだけでなくセダンにも高性能なエンジンを搭載した「1600GT」グレードが存在。

 1994年に3ドアハッチバックの「カローラFX」と同時に、セダンの「1600GT」が追加ラインナップされました。

 エンジンは横置き専用の1.6リッター直列4気筒DOHC「4A-GELU型」で、最高出力130馬力(グロス)を発揮。スポーツユニットとしてその後も進化しつつ同クラスの高性能モデルに広く搭載されました。

 レビンは見るからにスポーティな2ドアクーペ/3ドアハッチバッククーペでしたが、1600GTの外観はベーシックなグレードとほとんど変わっておらず、唯一「GT」と「TWIN CAM16」のエンブレムによって高性能さを控えめに主張。

 その後、GTグレードは1995年にデビューした8代目まで継承され、9代目で消滅しました。

※ ※ ※

 現行モデルの高性能セダンというと、高価なモデルが主流となってしまいました。セダンそのものの需要が低迷している状況で、とくにコンパクトなモデルは激減したことから、ある意味仕方のないことかもしれません。

 本来、セダンはSUVやミニバンと比べて優れたドライビングプレジャーを有するのですが、ニーズに変化には抗えないため、今回紹介したようなモデルの復活は難しいでしょう。

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