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なぜ神社に充電スポット設置? 京都府推薦のEVにご利益ありそうな理由とは

くるまのニュース / 2021年7月11日 12時0分

全国各地に点在する充電スタンドですが、京都府には充電スタンドが設置された神社があるといいます。なぜ神社に充電スポットが設置されているのでしょうか。

■京都府が神社に充電スタンドの設置依頼をした背景とは

 最近では、さまざまな電気自動車(EV)が登場しています。日本では、2009年に三菱「i-MiEV」、2010年に日産「リーフ」の登場以降、全国各地に充電スタンドが設置されてきました。

 EVは、公共施設などに設置された充電スタンドや自宅の充電設備から充電することが可能です。

 充電スタンドの数も年々増え続けており、2015年では約3500件だったのが2020年の時点では8000件近くに増加。

 いまでは商業施設やSA/PA、道の駅などに加え、コインパーキングや商業施設の駐車場にも充電スタンドが設置され、多くの人にとって身近な存在になりつつあります。

 そんななか、長い歴史を持つ京都の上賀茂神社にも充電スタンドが設置されているといいます。なぜ神社に充電スタンドがあるのでしょうか。

 京都府京都市にある賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」、通称「上賀茂神社(かみかもじんじゃ)」は、充電スタンドが設置されている神社のひとつです。

 上賀茂神社の神主は、充電スタンドについて「2009年から設置しており、現在でも利用者がいる」と話します。

 さらに、充電スタンドを設置した経緯について、総務担当者は「京都府から依頼を受け、今後EVが普及することを考えて設置した」と話しています。

 上賀茂神社は、JR京都駅からクルマで30分ほどの距離に位置しており、クルマでの参拝客を誘致するためにも、充電スタンドは効果的であると考えられます。

 さらに、充電スタンドの設置は、上賀茂神社と京都府が共同でおこなっており、以前より環境保全に力を注いでいた京都府の献身的な動きもうかがえるでしょう。

 充電スタンドは上賀茂神社の駐車場内に設置され、駐車場自体の利用料金は、基本的に30分100円ですが、繁忙期やイベント時は1回500円となっています。

 しかし、そのぶん充電スタンドの利用は無料で、空いていればいつでも利用することが可能です。

 上賀茂神社の充電スタンドには、充電ケーブルの用意がされていないため、利用の際は自分で持参する必要があります。

■実は深い?上賀茂神社と電気の関係とは?

 数多くある神社のなかで、上賀茂神社に充電スタンドが設置されたのには、実は大きな理由があります。

 上賀茂神社には、「賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)」という「電気を司る神」が祀られています。

 賀茂別雷大神は、雷神とは異なり、「雷を別ける神」であり、雷という天災から人々を守るというご利益があると考えられています。

 上賀茂神社では「雷除け」はもちろん、雷が「電気」に転じて「電気産業守護」のご利益もあるようです。

上賀茂神社に設置された充電スタンドは従来の据置タイプではなく、コンセントから充電するタイプとなる(画像提供:うらかみ @quoll718)上賀茂神社に設置された充電スタンドは従来の据置タイプではなく、コンセントから充電するタイプとなる(画像提供:うらかみ @quoll718)

 このことについて、前出の総務担当者は「電気産業の発展を祈願する参拝客が多い」と話します。

 前述の通り、上賀茂神社は、電気にゆかりのある神社というイメージを持たれることが多く、「京都府からも充電スタンドの設置場所としてふさわしいと考えられたようです」と総務担当者は話します。

※ ※ ※

 全国各地の神社仏閣には、参拝者向けの一般的な充電スポットが設置されていることがありますが、電気を司る神が祀られている上賀茂神社で充電をおこなえばEV/PHEVにご利益がありそうです。

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