最大差200万円!? トヨタ「ハリアー」のグレード差が凄い! エントリー&トップで異なる豪華さとは
くるまのニュース / 2021年7月10日 16時10分
トヨタのミドルサイズSUV「ハリアー」は、現行となる4代目モデルが2020年6月に発売されて以降、現在でも納車待ちが続くなど人気となっています。では、エントリーグレードとトップグレードの差にはどのような違いがあるのでしょうか。
■人気と伝統のオンロードSUV、ハリアーのエントリーグレードとトップグレードを比較
4世代24年の歴史をもつトヨタ「ハリアー」。同車は、オンロードSUVとして安定した人気と販売台数を誇り、2020年6月に発売した現行の4代目モデルは、2021年7月時点でもある程度納車に時間がかかるという人気車です。
では、人気が続く4代目モデルの、エントリーグレードとトップグレードではどのような差があるのでしょうか。
ハリアーの車種構成は、パワートレインで分類すると2リッターのガソリン車と2.5リッター+モーターのハイブリッド車に分けられます。
いずれのパワートレインにも「S」、「G」、「Z」の3グレードがあり、「G」と「Z」には、本革内装の「Leather Package」も選択可能です。
駆動方式はいずれのパワートレインとも2WDと4WD(ハイブリッド車はE-Four)を設定しています。
では、エントリーとなるSグレードとトップグレードのZグレードでは、どのような違いがあるのでしょうか。
エクステリアでは、Zグレード(G含む)には前後バンパーやドアハンドルにメッキ加飾が施され、豪華さを増しています。
ライト類を比較すると、Sグレードは片側3灯式LEDで、ハイとローを自動で切り替えるオートハイビームを採用、クリアランスランプとターンシグナルランプもLEDになっています。
一方Zグレード(G含む)では、同じLEDでもプロジェクター式で、先行車や対向車だけ照らさない仕組みのアダプティブハイビームが標準装備されています。
クリアランスランプ、ターンシグナルランプに加え、デイタイムランニングランプも加わり、同じLEDが発光色を変える方式になっているほか、リアのLEDハイマウントランプではZグレードのみロングタイプを採用しています。
タイヤサイズは、Sグレードが225/65R17で、シルバー塗装のアルミホイールと組み合わされます。
Zグレードでは225/55R19となり、高輝度シルバー塗装のアルミホイールと組み合わされます。
インテリアでは、Sグレードの内装色がブラック、シート生地はフルファブリックです。
Zグレードでは内装色がブラック、ブラウン、グレーの3色で、シートは合成皮革とファブリックの組み合わせとなり、運転席・助手席の位置調整も電動になります。
またLeather Packageの場合は、内装色はブラックとブラウンの2色になり、シートは本皮に変わります。
メーターはアナログのオプティトロン式(文字が光る方式)で、4.2インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイが組み合わされます。
Zグレード(G含む)では、アナログ式のオプティトロンであることは同じものの、マルチインフォメーションディスプレイの大きさが7インチに拡大、ヘッドアップディスプレイも標準装備、エアコン操作パネルも、静電式のタッチ操作型になります。
運転支援面では、前方に対する機能は同一ですが、後方の障害物に対するブレーキ機能の「リヤクロストラフィックオートブレーキ」がZグレードに標準装備、Sグレードではオプションです。
また、雨天時や夜間の後方視界が著しく改善される、「デジタルインナーミラー」もZグレード(G含む)では標準装備、Sグレードではオプションです。
この「デジタルインナーミラー」は、単に後方映像をデジタル表示する以外にも、前方、後方とも映像を録画する機能がありますので、ドライブレコーダーに近しい機能も有しています。
また、Zグレードでは室内に解放感をもたらす「調光パノラマルーフ」をオプションで選択出来るようになります。ルーフがガラスになり、シェードが電動になっているだけでなく、光の透過率も調整できます。
■グレード差だけじゃない! 駆動方式やパワートレインでも異なる部分とは?
ハリアーの4WDシステムでは、ガソリン車とハイブリッド車で仕組みが異なっています。
ガソリン車は前2輪駆動を基本としており、エンジンパワーの一部を後輪に配分する方式です。
後輪への配分量は、自動で制御されています。滑りやすい路面では、前輪のスリップ量などに基づいて、後輪にもエンジンパワーを配分します。
コーナーリング時は、ハンドル操作量などから後輪にも積極的にエンジンパワーを配分し、ドライバーが狙ったコーナーリングラインをトレースするように制御をしています。
トランスミッションはCVTを採用していますが、発進は専用の固定ギヤでおこないます。
発進時はアクセルペダル操作に応じたリニアな加速を、走行中はCVTならではの効率の良さを両立しています。
さらにSポジションを選択することで、マニュアル感覚のシフトチェンジを楽しめる、「6速シーケンシャルシフトマチック」も備えています。
駆動方式やパワートレインでも異なる部分とは?トヨタ「ハリアー」
一方、ハイブリッド車は前輪側とは別のモーターを後輪側に装着、最高出力54馬力を発揮します。
これまでトヨタのハイブリッド車に採用されていたE-Fourのモーターよりもはるかに大きなパワーを発揮しており、前輪側と後輪側の出力比を、100:0から最大20:80まで変化させています。
すなわち、登坂路や滑りやすい道では、荷重が移動する後輪側モーターの出力を高めて安定した発進を可能にしたり、コーナーリング時などに後輪側の出力を高めて、アンダーステアを軽減させる効果も期待できます。
また災害時の装備として注目されるアクセサリーソケットは、ガソリン車、ハイブリッド車ともオプションで、ガソリンの場合にはAC100V、100W、ハイブリッド車の場合にはAC100V、1500Wとなります。
※ ※ ※
では、それぞれのグレードにおける価格差はどうなっているのでしょうか。
Sグレードのガソリン車が299万円(2WD)と319万円(4WD)、ハイブリッド車が358万円(2WD)と380万円(E-Four)です。
一方、Zグレードのガソリン車が393万円(2WD)と413万円(4WD)、ハイブリッド車が452万円(2WD)と474万円(E-Four)で、Leather Packageを選択すると30万円高となります。
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