ホンダ新型「ヴェゼル」はハイブリッドが狙い目!? 最上級とエントリーの装備はどう違う?
くるまのニュース / 2021年7月18日 10時10分
ホンダのコンパクトSUVとして人気の「ヴェゼル」が2021年4月に2代目へとフルモデルチェンジしました。新型ヴェゼルのエントリーグレードと最上級グレードには、どのような違いがあるのでしょうか。
■新型ヴェゼルの最上級グレードとエントリーグレードの違いとは?
2013年に初代モデルが登場したホンダ「ヴェゼル」は、手ごろなサイズの都市型SUVとして人気を博し、発売から約1年後の2014年11月に累計販売10万台を突破するなどヒットモデルになりました。
そして2021年4月に約7年半ぶりのフルモデルチェンジがおこなわれて2代目へと進化。よりスタイリッシュでクリーンなSUVへと刷新され、発売から約1か月で3万2000台(2021年5月24日までの台数)を受注するなど、順調な立ち上がりとなっています。
新型ヴェゼルのパワートレインは、1.5リッターガソリンモデルと1.5リッターハイブリッドの「e:HEV」のふたつを用意。
最上級グレードから「e:HEV PLaY」「e:HEV Z」「e:HEV X」、そしてガソリンモデルの「G」で構成。e:HEVを中心としたグレード体系となっています。
ホンダのe:HEVは、EVモード/ハイブリッドモード/エンジンモードのみっつのモードを搭載し、もっとも効率がよくなるように使い分けて走行。
日常のほとんどの走行シーンをシームレスな駆動用モーターだけで走行し、高速走行ではエンジンとクラッチを直結し、エンジンのもっとも効率の良い領域を静かに低燃費で走行することが可能できます。
駆動方式は、「PLaY」が2WD(FF)のみで、そのほかのモデルには2WD(FF)と4WDが設定されています。
新型ヴェゼルの4WDは、前輪駆動を基本として後輪にもエンジンパワーを配分する「リアルタイムAWD」方式です。
では、新型ヴェゼルの最上級グレードとエントリーとの装備や機能などはどのような違いがあるのでしょうか。
外観のデザインは基本的には同じですが、「PLaY」はボディカラーとルーフカラーが異なる2トーンボディカラーを採用。専用色として「ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー」がラインナップされました。
さらにフロントグリルはトリコロール(白・青・赤)のカラーバーオーナメント付きとなり、フォグライトガーニッシュや赤いドアロアガーニッシュなどが装着されます。
ライト類はすべてのグレードでフルLEDヘッドライト(デイタイムランニングランプ、オートライトコントロール付)が備わりますが、上級グレードの「PLaY」と「Z」はライト点灯かつハンドルを切ったときに、曲がっていく先をヘッドライトが照らす「アクティブコーナーリングライト」機能が加わっています。
フロントのウインカーは「PLaY」と「Z」がLEDシーケンシャル式、「G」と「X」がLED点滅式となります。
リアコンビネーションランプは全グレードLEDですが、「PLaY」のみスモーク式のレッド&クリアタイプで、ほかのグレードは標準的なレッド&クリアタイプとなります。
タイヤサイズは「G」と「X」が215/60R16で、「Z」と「PLaY」が225/50R18となり、16インチと18インチでデザインが異なるブラック&切削のアルミホイールと組み合わされます。
■最上級「PLaY」は安全装備も充実!
内装は、「PLaY」がグレージュの専用インテリアとなり、ほかのグレードはブラックとなります。
「PLaY」と「Z」はシート生地がプライムスムースとファブリックの組み合わせで、ハンドルとセレクトレバーも本革巻き。「X」と「G」のシート生地はフルファブリックです。
メーターなどは全グレードでほぼ共通ですが、「G」は4.2インチ、それ以外のグレードは7インチマルチインフォメーションディスプレーが標準装備されます。
質感高い新型ヴェゼルの最上級「e:HEV PLaY」の内装
「PLaY」に標準装備される「Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器(ナビゲーション連動)」は、ほかのグレードではオプションになります。
また、「PLaY」のみにパノラマルーフが標準設定され、ほかのグレードはオプションとしての設定はありません。
エアコンなどの快適装備がグレードによって異なり、ハイブリッド車が電動エアコンコンプレッサ、ガソリン車がエンジン駆動エアコンコンプレッサです。
全車オートエアコンですが、「Z」のみ、左右の席で独立して温度調整が可能なタイプが装着されます。
「PLaY」と「Z」と「X」(4WD)には運転席と助手席にシートヒーターが装着され、「PLaY」と「Z」にはステアリングヒーターと後席のエアコン吹き出し口も装着されます。
運転支援では「ホンダセンシング」を全車標準装備。「PLaY」は後退走行時に自車の斜め後方から来るクルマなどを警告する「後退出庫サポート」が標準装備されますが、この機能は「Z」では「Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器(ナビゲーション連動)」を選択した場合のみ装着されます。
さらに、走行中の死角になりやすい自車の斜め後方車両を検知する「ブラインドスポットインフォメーション」は「PLaY」と「Z」に標準装備です。
新型ヴェゼルの4WDシステムでは、ガソリン車もハイブリッド車も基本的に同一のリアルタイムAWD式です。
とくにe:HEVのAWDは、電動パワートレインによる高応答なモーターの駆動力と、リアルタイムAWDの組合せにより、常に四輪に最適な駆動力配分をおこない、高いコントロール性を実現。
車体制御技術も協調させ、運動性能を飛躍的に向上し、滑りやすい路面での走破性の進化を図りました。
そして、コーナーリング時に内側の車輪に軽くブレーキをかけてアシストする、「アジャイルステアリングアシスト」機能が全車に装着されています。
それぞれのグレードにおける価格差はどうなっているのでしょうか。
ガソリンの「G」が227万9200円(2WD)と249万9200円(4WD)、e:HEVのエントリーグレードの「X」が265万8700円(2WD)と287万8700円(4WD)、「Z」は、289万8500円(2WD)、311万8500円(4WD)です。
また、最上級グレードである「PLaY」は329万8900円(2WD)です。
※ ※ ※
新型ヴェゼルの初期受注では、全体の9割が「e:HEV」を選択しているといいます。
日常シーンのほとんどをモーターで走行し、低燃費で滑らかな走りを実現する2モーターハイブリッドシステムに加え、存在感のあるフロントマスクとゆとりの室内空間、先代モデルからさらに進化した最新の安全運転支援システム 「ホンダ センシング」が評価を得ているようです。
なお、4つのグレードのなかでもっとも売れているのは中間グレードの「e:HEV Z」で、7割以上の人に選ばれています。
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