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約350万円から! 2021年秋に日本再上陸するオペルの売れ筋SUV 改良新型「グランドランド」欧州登場

くるまのニュース / 2021年7月24日 18時10分

独オペルは2021年7月12日、改良新型「Grandland(グランドランド)」を欧州市場に導入しました。納車は2021年秋を予定しています。

■最新オペルのデザイン「バイザー」顔に変身

 独オペルは2021年7月12日、コンパクトSUVの「Grandland(グランドランド)」をマイナーチェンジ、欧州市場に導入しました。納車は2021年秋を予定しています。

 改良新型グランドランドはオペルの主力CセグメントクロスオーバーSUVで、2016年11月に「グランドランドX」という名前で登場。今回がはじめてのマイナーチェンジとなります。

 今回は内外装ともに大きく変更。エクステリアでは、フロントマスクが最新のオペルのデザイン要素である「オペル・ヴァイザー」に変更されています。これはSUVの「モッカ」「クロスランド」に続くもので、ボンネットのシャープなラインとデイタイムランニングランプの翼型グラフィックという縦と横の軸が、オペルエンブレムと交わります。また超薄型のインテリルクスLEDヘッドライトも特徴です。

 インテリアでもデジタル化と直感的な操作に重点が置かれています。

 最大12インチのドライバーインフォメーションと、最大10インチのタッチスクリーンというふたつのワイドスクリーンを一体化させた「オペル・ピュアパネル」と呼ばれるメーターパネルを採用しました。ドライバーは直感的な操作が可能で、運転中に必要な情報を即座に表示できるといいます。

 また、夜間のドライブに安全性を高める「ナイトビジョン」を装備。これは赤外線カメラによる温度差に基づき、最大100m先の人や動物を検出し、ドライバーに警告するものです。また標準装備には前方衝突警告付き緊急自動ブレーキ、歩行者検知機能、車線維持支援、交通標識認識、眠気検知機能、スピードリミッター付きクルーズコントロールなどがあります。

オペル改良新型「グランドランド」のインパネオペル改良新型「グランドランド」のインパネ

 2万7250ユーロ(約350万円。19%のドイツ付加価値税込)のエントリーレベル「ビジネスエディション」でも、フロント/リアのパーキング・アシスト、自動駐車アシスタント、バックカメラ、ブラインドスポット警告システムなどを備えています。

 搭載するパワートレインは、130馬力・230Nmを発生する1.2リッターターボ、130馬力・300Nmを発生する1.5リッターディーゼルターボを用意。ガソリンエンジンには6速MT、ディーゼルエンジンには8速ATが組み合わされます。

■改良新型グランドランドの日本での展開は2022年になりそう

 そのほか、2種類のプラグインハイブリッドを用意するのも特徴です。

オペル改良新型「グランドランドハイブリッド4」の透視図オペル改良新型「グランドランドハイブリッド4」の透視図

 グランドランドハイブリッドは、180馬力の1.6リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンと110馬力の電気モーターを組み合わせ、前輪を駆動するモデルです。システム最高出力は224馬力、最大トルク360Nmを発生、13.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。

 電気モーターは電動8速ATに繋がっていて、0-100km/h加速は8.9秒。最高速度は225km/hというパフォーマンスを発揮します。またEV走行での最高速度は135km/hになります。

 グランドランドハイブリッド4は、1.6リッターガソリンターボエンジンに、フロント、およびリアに搭載されるふたつの電気モーターで構成されます。システム最高出力は300馬力に達し、フロントモーターは8速ATを介して前輪を駆動、リアモーターはリアアクスルに統合され後輪を駆動する4WDモデルになります。

 グランドランドハイブリッド4の最高速度は235km/hで、0-100km/h加速は6.1秒となります。ドライビングモードは「ハイブリッド」「エレクトリック」「4WD」「スポーツ」の4つがあり、そのうちハイブリッドモードは燃費の最適化に重点がおかれています。また回生ブレーキは減速時に熱として放出されていた運動エネルギーを回収するもので、電気モーターを発電機に変え、電気エネルギーを13.2kWhのバッテリーに戻します。回生モードは2種類を用意しています。

※ ※ ※

 オペルは第2次世界対戦前から日本で輸入・販売されていましたが、2006年に親会社であるGMの経営悪化もあり、2006年に正規輸入を終了しました。

 そのオペルは2017年にGMとの関係を断ち切り、当時のグループPSA(現在はステランティス)のブランドになりました。

 そして2020年2月に、プジョー、シトロエン、DSブランドを日本で展開するグループPSAジャパンは、オペルの日本市場への再参入を発表しています。

 その直後に世界的な新型コロナウイルス感染拡大があり、欧州にあるオペルの工場でも生産を停止する事態に陥ったため、当初の導入スケジュールは多少ずれたようですが、それでも2021年内には日本でオペルブランドを展開する予定だとしています。

 15年ぶりとなる日本再参入を決めたオペルですが、まず登場するのはBセグメント・コンパクトハッチバックの「コルサ」、コンパクトミニバンの「コンボライフ」、そしてCセグメントSUVの「グランドランド」の3車種と発表されています。

 このようなタイミングで、欧州でマイナーチェンジされたグランドランドですので、日本での展開は2022年以降になりそうです。

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