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今ならヒットするかも? 奇抜なデザインのホンダ車3選

くるまのニュース / 2021年7月24日 6時10分

ヒットが期待されるクルマは多くのユーザーに訴求する必要があるため、いわゆる「万人受け」するデザインなのが一般的です。しかし、なかにはユニークなデザインで登場したクルマも存在。そこで、かなり奇抜なデザインだったホンダ車を3車種ピックアップして紹介します。

■かつてホンダが販売したユニークなモデルを振り返る

 クルマの外観デザインは、販売台数に大きな影響を与えます。そのため、自動車メーカー各社は、個性を主張しつつも多くの人に好まれるデザインを目指しているといっていいでしょう。
 
 いわゆる「万人受け」するデザインのクルマは、メーカーにとって優れた作品ということです。

 しかし、なかにはユーザーが限定されてしまいそうな、ユニークなデザインのモデルも存在します。

 そうしたモデルは、近年、あまり見ることはありませんが、過去には遊び心満載の面白いモデルが販売されていました。

 そこで、かなり奇抜なデザインだったホンダ車を3車種ピックアップして紹介します。

●バモスホンダ

まるで軍用車のような見た目だった希代の迷車「バモスホンダ」まるで軍用車のような見た目だった希代の迷車「バモスホンダ」

 ホンダ初の4輪自動車は、1963年発売の軽トラック「T360」です。このT360はホンダらしさあふれるモデルで、エンジンは360cc直列4気筒DOHCが搭載されました。

 しかし、軽トラックに精密な高回転型エンジンは必要ないことから、販売は極端に低迷。そこで、1967年にT360の後継車として、乗用車の「N360」から流用した360cc空冷直列2気筒SOHCエンジンを搭載する軽トラック「TN360」を発売しました。

 一転してTN360の販売は好調となり、1970年には派生車となる軽トラック「バモスホンダ」が登場。

 バモスホンダはTN360のシャシをベースに、専用のボディが架装された非常にユニークなデザインのクルマで、一見すると軍用車です。

 ボディタイプは2人乗り、4人乗り、4人乗りフル幌の3つが設定され、キャビンは全車キャンバストップのオープンとなっています。

 さらに、一般的なパネルドアは装備されず、パイプ状のものがドアの代わりに装着されているのみで、開放感は普通のオープンカーの比ではありません。

 また、内装はシートに防水生地が使われメーター類も防水タイプを採用するなど、不意の雨でも慌てずに済む対策がとられていました。

 バモスホンダのデザインは「ジープ」のようなオフロード車をイメージしますが、実際は10インチタイヤで最低地上高が低いため、悪路走破性は高くなかったと想像できます。

 軽トラックとしての使い勝手は良好だったものの奇抜すぎるデザインで販売面では苦戦し、発売からわずか3年後の1973年に生産を終了。

 ちなみに、バモスホンダは特撮ヒーロードラマの「ウルトラマンタロウ」や「ジャンボーグA(エース)」の劇中車として使われましたが、やはりそのデザインから採用に至ったのでしょう。

●ライフ ピックアップ

商用車ながら遊び心満載のデザインが秀逸だった「ライフ ピックアップ」商用車ながら遊び心満載のデザインが秀逸だった「ライフ ピックアップ」

 まだ初代「シビック」が登場する以前、ホンダの乗用車といえば軽自動車が主力商品でした。

 そして1970年に、大ヒットしたN360にかわる新世代の軽自動車、初代「ライフ」を発売。水冷エンジンにスイッチしたことで静粛性やヒーターの性能が向上するなど、大きな進化を果たしました。

 その後、多様なニーズに対応するため、1972年にはライフのプラットフォームをベースに、セミキャブオーバー型ボディの軽ライトバン「ライフ ステップバン」が登場。

 現在の軽ハイトワゴンに通じるデザインを採用した、当時としては非常にユニークなモデルでした。

 さらに、1973年にはライフ ステップバンをベースとした軽トラックの「ライフ ピックアップ」を発売。

 ライフ ピックアップのフロント部分と前席まわりはライフ ステップバンと共通ですが、荷室部分が切り取られたかたちで荷台に作り替えられていました。

 ボディはライフ ステップバン以上に奇抜なデザインで、軽自動車では唯一のFFトラックです。

 しかし、FFのメリットだった底床は荷物の積み下ろしには低過ぎたことに加え、一般的なキャブオーバーの軽トラックに比べて荷台の長さが短いことから積載性は良好とはいえず、販売は低迷。

 発売からわずか1年後の1974年に、ホンダは登録車の開発・生産に注力するため、ライフ ステップバンとともに生産を終了。ライフ ピックアップは販売台数が少なかったことから、今では激レアなモデルです。

●エレメント

日本で受け入れられなかったものの優れたSUVだった「エレメント」日本で受け入れられなかったものの優れたSUVだった「エレメント」

 ホンダは1980年代の初頭に、他メーカーに先駆けてアメリカに工場を設立して現地生産を開始しました。その後、北米市場のニーズに特化したモデルを現地で開発するようになり、現在まで続いています。

 そのなかの1台が、2002年に北米で発売されたミドルサイズSUVの「エレメント」です。

 エレメントは若年齢層をターゲットに開発され、ボクシーな外観と前後のドアが観音開きとなっている個性的なフォルムがデザイン上の特徴で、ボディはバンパーやフェンダーなどを部分的に無塗装の樹脂パーツとすることで、アウトドアギアのような機能性の高さを表現。

 内装は10フィート(約3m)のロングボードが格納できることを前提に設計され、汚れたままの道具も気にせず積める水拭き可能なフロアや、濡れても拭き取れる防水性の高いシート表皮、撥水ルーフライニングを採用するなど、アウトドア・スポーツに最適なアイデアが満載です。

 北米市場ではユニークなデザインと高い機能性によってターゲットだった若者から人気となり、2005年には日本でも輸入車として販売されました。

 しかし、日本市場では外観が安っぽいと評されて受け入れられず、ヒットすることなく発売から3年も待たずに販売を終了。

 ところがSUV人気が高い現在、エレメントのデザインやコンセプトが再評価され、直近の中古車相場は上昇を続けています。

※ ※ ※

 ユニークなデザインのクルマは、大ヒットするか、まったく売れないか、明暗が大きく分かれるといえます。なかでも大ヒットした例として挙げられるのが、ホンダの初代「シティ」です。

 当時のコンパクトカーの常識を覆す背の高いボディが受け入れられ、また、原付バイク「モトコンポ」をトランクに収納できるなど斬新なアイデアも満載で、大ヒットを記録しました。

 初代シティはホンダらしさあふれるモデルといえますが、近年はそうしたモデルが見られなくなってしまい、ちょっと寂しいところです。

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