全長12m&8000万円超えの「動く高級ホテル」 究極のキャンピングカー「センチュリオン」 クルマ1台格納出来る最強仕様とは
くるまのニュース / 2021年7月29日 14時10分
日本で1台といわれるコンコルド「センチュリオン 1200 GST」が発見されました。全長12mかつ排気量10.7リッターという巨大キャンピングカーとは、どのようなモデルなのでしょうか。
■全長12m! クルマ1台搭載可能な超巨大キャンピングカーとは
メルセデス・ベンツといえば、日本において高級ブランドとして認知されており、比較的コンパクトなAクラスからハイレンジのSクラス、無骨なデザインが人気のGクラスなど多彩な乗用車をラインナップしています。
一方で、海外市場でメルセデス・ベンツは商用車となるバンやトラックなどもラインナップしており、それらをベースとしたキャンピングカー(モータホーム)も人気です。
メルセデス・ベンツのキャンピングカーとしては商用バン「スプリンター」をベースにするモデルがあります。
また、大型バスのような全長10m超えかつボディ後方にクルマを積載出来るモデルも存在します。
2021年7月現在、SNSで密かに注目されているのがメルセデス・ベンツのトラック「アクトロス」をベースにしたコンコルド「センチュリオン 1200 GST」(以下:センチュリオン1200)に、株式会社ヨシノ自動車が展開するカスタムブランド「ファストエレファント」が装飾を加えたモデルです。
このセンチュリオン1200は、日本に現存していることが大変珍しいといい、国内には1台しか現存しないといわれています。
センチュリオン1200のボディサイズは、全長12000mm×全幅2500mm×全高3850mm、ホイールベース5800mmとなる巨大キャンピングカーです。
パワートレインは、10.7リッター直列6気筒ディーゼルエンジンとなり最高出力395hp(約400馬力)、最高トルク1900Nmを発揮します。
前輪と逆の向きに後輪を操舵することでコーナー時の回頭性を高め、狭いスペースでの駐車などをしやすくした機能である「リア・アクスルステアリング」が搭載されています。
さらに、ミラーレス車となっているため、外装は近代的でスタイリッシュ搭載されている最先端のディスプレイは雨などで曇ったり、汚れたりすることなく、鮮明な映像を室内モニターに映し、死角もカバーしているため、安全性も非常に高くなっています。
また、内装は豪華そのものといえる仕様で、高級ホテル並のキッチン、ベッドルーム、トイレなどを備えています。
1人掛け用シートには「エア・サスペンションシート」を採用しているため、前後左右の振動が吸収され快適な座り心地を実現します。
さらに、センチュリオン1200は家電製品もかなり充実しており、冷蔵庫やオーブン、電子レンジ、食洗機などのキッチン周りの製品に加え、乾燥機付洗濯機や床暖房なども設置されているようです。
コンロに至っては、ガスとIHの両方に対応しており、必要な電力はソーラーパネルの発電によって賄うこともできるようになっています。
停車時には居室の一部をスライドして室内空間を広げる「スライドアウト」も利用することができ、車内のオットマン付きソファでゆったりとくつろぐことも可能です。
また、トランクスペースが非常に広く、フィアット「500」くらいのサイズであればまるごと格納できるようになっています。
センチュリオン1200の購入理由をオーナーであるS氏は、次のように話しています。
「珍しいキャンピングカーを輸入し、日本のキャンピングカーマーケットを広げ、ヨーロッパトップクラスのメーカーやモデルを多くの人に知ってほしいと考えたからです。
架装した理由は、新商品のデザインや機能を確かめながら研究していくことが目的です。
センチュリオン1200はまだ製作途中なので、今後も楽しんで研究を続けていきたいです」
※ ※ ※
S氏は自身の趣味としてもクルマをコレクションしており、ほかにも複数台のキャンピングカーなど大型車両を所有しているようです。
なお、センチュリオン1200の本体価格は、68万4700ユーロ(約8875万円)となり、ここからさまざまなオプションを設定していきます。
さらに、今回の日本に存在するモデルは、前述の通りファストエレファントのカスタムが施されているため、価格も相当なものといえそうです。
日本の道路事情にはマッチするとはいい難いですが、まさに「動く高級ホテル」といえるセンチュリオン1200は、注目される1台となっています。
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