トヨタ新型「ランドクルーザー」発売! 14年ぶり刷新で指紋認証搭載 価格は510万円から
くるまのニュース / 2021年8月2日 13時30分
2021年8月2日に、トヨタは新型「ランドクルーザー」を発売しました。14年ぶりの全面刷新となりますが、開発にあたってトヨタが重要視したポイントとは一体何でしょうか。
■ワクチン輸送車のベース車にも選ばれた「ランドクルーザー」 刷新の意義は
トヨタは、新型「ランドクルーザー」(ランドクルーザー300系)を2021年8月2日に発売しました。14年ぶりのフルモデルチェンジで、どのような点が刷新されたのでしょうか。
新型ランドクルーザーは、高いボディ剛性を維持しつつ、動力性能および環境性能向上に寄与するクルマの軽量化を実現するために、ラダー(梯子型)フレームを刷新。
TNGAプラットフォームの「GA-F」を採用したほか、ボンネット、ルーフ、全ドアパネルのアルミ化、高張力鋼板の採用拡大などにより、車両として従来モデルから約200kgの大幅な軽量化を実現しています。
また新開発サスペンションの採用や世界初採用となる「E-KDSS」の搭載(「GR SPORT」グレード)などにより、舗装路における走行安定性と未舗装路における走破性の高次元での両立を目指したほか、コンセプトのひとつに「運転しやすく、疲れにくいクルマ」を掲げて開発が進められたといいます。
14年ぶりのフルモデルチェンジにおいて、こうした開発目標が掲げられた背景として、新型ランドクルーザーの開発主査を務めた横尾貴己氏は、次のように説明します。
「年を追うごとに厳しくなる燃費および排ガス規制への対応や、より一層の衝突先進安全性の確保には、(従来型のランドクルーザー200系では)限界を迎えていたのが事実です。
また、安全・安全の基本である運転のしやすさについても改善のご要望をいただいておりました。
世界の8割の道があるという豪州で従来型のランドクルーザーを自ら運転し、『ランドクルーザーがいかに愛されているかを知り得た感動』、そして予想に反して『運転に疲れる』というふたつの気付きがありました。
今回の新型ランドクルーザーの開発にあたり、『運転しやすい』『疲れない』ことを目標に掲げたルーツが、ここにあります」
またランドクルーザーがフルモデルチェンジする意義について、横尾氏は次のように話します。
「今日においても、ランドクルーザーでしか走れない道があります。またランドクルーザーシリーズは、ワクチン保冷輸送車のPQS取得ベース車としても選択いただきました(『ランドクルーザー78』ベースのワクチン保冷輸送車がPQS取得)。
どこへでも行き、生きて帰ってこられる相棒であり続けること、これがランドクルーザーの使命と考えています。そのためには、次世代に向けてランドクルーザー自身も生き残る必要があるのです」
※ ※ ※
新型ランドクルーザーは、5人乗り2列シートと7人乗り3列シートを設定。
搭載されるエンジンは、ともに新開発のV型6気筒ツインターボエンジン(3.3リッターディーゼル・3.5リッターガソリン)の2種類です。
走行1kmあたりのCO2排出量は267gから294gで、トヨタの試算によると、従来型と比較した車両使用時の年間CO2排出量は、グローバル台数分で約10%軽減できるといいます。
ちなみに、ランドクルーザーシリーズのカーボンニュートラルに向けた将来的な取り組みについて、前述の横尾氏は次のようにコメントします。
「ランドクルーザーといえども、カーボンニュートラルに向けてトヨタとしてなんらかの戦略を考えています。とはいえ、『生きて帰ってくる』という部分がまずは重要です。
個人的には、ランドクルーザーでは『水素エンジン』を搭載するという選択肢もありだと考えています。そういう観点も含めて、ランドクルーザーもカーボンニュートラル実現に向けた計画に含まれているのは事実です」
また新型ランドクルーザーでは、盗難対策としてトヨタ初となる指紋認証スタートスイッチが標準装備(「GX」グレードのみオプション)されるほか、2023年以降のダカールラリー参戦ベース車となる「GR SPORT」グレードが新たに設定されます。
※ ※ ※
●トヨタ新型「ランドクルーザー」
・全長:4950-4985mm
・全幅:1980-1990mm
・全高:1925mm
・ホイールベース:2850mm
・乗車定員:5名・7名
・エンジン:V型6気筒ツインターボエンジン(3.3リッターディーゼル・3.5リッターガソリン)
・変速機:10速AT
・WLTCモード燃費:9.7km/Lから7.9km/L
・グレード:「GX」「AX」「VX」「ZX」「GR SPORT」
・車両価格(消費税込):510万円から800万円
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