1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

東京五輪は何でもアリ? 関係車両が約100件の違反&事故、さらに当て逃げか なぜ運転手は法規&マナー守らない?

くるまのニュース / 2021年8月3日 7時10分

東京オリンピックが開催され、連日のように各国の選手が活躍している様子が報じられています。一方で、大会運営や参加チーム、報道関係者などの幅広い分野が車両を使用していますが、事故や悪質な運転マナーが問題となっています。

■40キロ制限道路を90キロ以上で爆走! 五輪車両はどんな人が運転しているのか?

 2021年7月23日から開催されている東京2020オリンピック競技大会ですが、大会運営や参加チーム、報道関係者などの幅広い分野でさまざまな車両が活躍しています。
 
 しかし、運営車両による事故や道路交通法&運転マナーを無視した走行などが多発しているといい、さらには8月1日夜に五輪関係車両が複数台に追突かつ側壁に衝突した状態で当て逃げを起こす事件まで発生しています。
 
 連日報道される選手の活躍の裏で多発する悪質な運転行為とは、どのようなものなのでしょうか。

 選手村がある有明やお台場を中心に五輪仕様の車両を見かける機会が増えました。

 白地に赤や青の幾何学模様が入ったトヨタ「ノア」や「ヴォクシー」、「プリウス」や「ミライ」などがとくに多く、ほとんどは日本人が運転しているように見えます。

 クルマのドアに国名を大きく掲示した車両も時々見かけます。これらのクルマはその国のチームメンバーや関係者に貸し出されているようで、恐らく日本人スタッフではないその国のドライバーが運転していることもあります。

 しかし、前述のように事故や道路交通法&運転マナーを無視した走行が目撃されます。実際に筆者(加藤久美子)や知人が目撃した例を紹介してみます。

 ・ウィンカーも出さずに急に割り込んで来る
 ・首都高走行中を首都高3号線の谷町ジャンクション手前の車線変更禁止区間で平気で車線変更
 ・制限速度オーバーの走行も頻繁にあり
 ・スマホアプリで提供される専用の道路情報を見ながら運転。フラフラ、のろのろ、急ブレーキ多数

 なお、この原稿を書いている数時間前にもお台場から芝浦近辺で道路交通法を無視した運転を目撃しました。

 場所はレインボーブリッジ(首都高ではなく一般道)近辺で、そこは制限速度40km/hの道路です。

 五輪仕様のトヨタ「カローラツーリング」が制限速度2倍以上と思われる100km/h近いスピードで爆走しており、深夜から未明の時間帯で交通量は少ないのですが、だからといって許されるはずはありません。

 さらに明らかに五輪警備の自転車(乗っている人もセキュリティのプレートを下げていました)が有明近辺の交差点を斜め横断するシーンにも遭遇しました。これも同じ時間帯です。

 都心の道路に詳しくないドライバーが運転しているケースもあるでしょうから道に迷ったり、急に車線変更したり、マナーを守る余裕のある運転ができていないのはある程度仕方ないとも感じますが、極端な速度違反や交通ルールを完全に無視した運転は絶対NGです。

 また以前、ボンネットを開けたまま走っていた「プリウスPHV」にも遭遇しました。

 現行のプリウスPHVにおいては、ボンネットが閉まっていない状態でクルマのエンジンを掛けると、半ドア警告音と同様のブザーが鳴るようです。

 そのため、きちんと閉めない限りずっと鳴り続けるとのことなので「気づかない」はずはないのですが、筆者が遭遇した「ボンネット開けたままのプリウスPHV」は約2km位同じルートを走っていましたがずっとそのままでした。

 クルマの運転技術やマナーについてはもちろん、クルマの基本的な操作方法や警告音が意味するもの、対処の仕方すらも分かっていないのかもしれません。

■7日間で約100件の事故や違反が発生!

 2021年7月30日にテレビ朝日が報道した内容によると、7月23日から29日までの7日間で、都内を中心に少なくとも約100件の交通事故や交通違反が発生したとのことです。

 警察関係者はこれに対して「地方のドライバーが東京の道路や交通事情に慣れていないことが原因」とコメントしていましたが、深夜の爆走やボンネットを開けたままの走行などは地理に不慣れなこととは無関係でしょう。

 傍若無人でマナーやルールを守らない運転を繰り返していれば、事故多発も当然の結果です。

 では、このようなマナーダメ、技術ダメ、法令順守もできない運転をしているのはどんな人達で、どんな条件で募集されているのでしょうか。(タクシーやバスのプロドライバーを除く)

 五輪関係車両のドライバーを追加募集する2021年5月末に出された広告には以下のような募集条件がありました。(現在は募集を終了しています)

※ ※ ※ ※ ※ ※

 【大会関係車両のドライバー追加募集】

 1.東京ビッグサイト(2021/6/28-2021/7/16)ならび釣ヶ崎サーフィンビーチ(2021/7/17-2021/8/3)のセット:1名

 2.東京ビッグサイト(2021/7/11-2021/8/5):2名

 3.東京ビッグサイト(2021/6/28-2021/7/15ならび伊豆ベロドローム(2021/7/16-2021/8/9)のセット:1名

 【時間】
 9:00-22:00前後で10時間程度(週6勤務予定)

 【内容】

 ●1年以上の運転経歴がある方を求めています!東京オリンピックにおける運営スタッフやプレススタッフの送迎業務。1日10h程度と少し長めですが、休憩や待機時間はきちんとあるのでご安心ください。

 ●勤務先までは直行直帰が可能です。時間を有効活用しながら、上手に稼げるお仕事です。10時間以内の場合でも2万円保証!さらに、制服は記念品として贈呈!

 ●運転する車はプリウス・BOXY・ノアなど(※原文ママ:正しくはVOXY)

 【給与】日給20000円
 【勤務地】東京都江東区有明-千葉県長生郡、一宮町、東浪見

※ ※ ※ ※ ※ ※

自転車競技中には、各国のチームサポートカー同士の衝突事故も発生していた(画像は別の場面を撮影。撮影者は加藤ヒロト)自転車競技中には、各国のチームサポートカー同士の衝突事故も発生していた(画像は別の場面を撮影。撮影者は加藤ヒロト)

 実働10時間で2万円ということは時給にすれば2000円。10時間以内に終わった場合でも2万円は保証と書いてあるので、勤務時間は長いですが時給はそこそこ良いといえそうです。

 なお、輸送車両に関する別の資料によると、輸送車両としてはバスが1日あたり約2000台(全国約600社のバス事業者から調達。地方競技会場での運行台数を含むと2200台)。

 乗用車やミニバンを使用する「フリート」は1日約2700台(パラリンピック時は1800台)としており、フリート車両のほとんどがハイブリッド車で燃料電池自動車(ミライ)を約500台使用。

 フリート車両運転手人数はプロドライバー、ボランティアドライバー合わせ約6000名と記されています。

 さらに、「スタッフの研修」として一部のフリート車両については、ボランティアドライバーが運転することから、7月上旬までに合計80回近い研修(座学による研修、出勤時、乗車・送迎、アクセシブル車両の扱い、アクシデント対応など)や実車研修などが実施されたと記載されていました。

 しかし、前述の通り事故や悪質な運転マナーがある以上、都内をクルマで走る際に五輪仕様のクルマを見かけたら車間距離を十分にとって近づかないほうが無難です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング