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20時以降はSA/PAで食事できない!? コロナ禍で激変した2021年夏の高速道路事情とは

くるまのニュース / 2021年8月25日 11時10分

気がつけば8月ももう後半。感染力の強いデルタ株によって、全国各地で新型コロナウイルス感染がさらに拡大し、連日過去最多の感染者数となっています。そんな状況下、いま全国の高速道路はどのようになっているのでしょうか。2021年夏の高速道路事情をレポートします。

■SA・PA併設のコンビニなどでは20時以降のテイクアウトが可能

 気がつけば8月も下旬に入り、夏休みも残りわずか。とはいえ、コロナ禍による「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の対象エリアは拡大し、期間も同年9月12日までに延長されています(2021年8月20日の原稿執筆時点)。

 では、そんなコロナ禍に対して、高速道路はどのように対応しているのでしょうか。その現状をレポートしたいと思います。

 まず、気になるのが食事関係でしょう。

 NEXCO東日本/中日本/西日本の各社からは、SA・PAの飲食関連施設の営業状況が発表されています。それを見ると、基本的に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の対象エリアにあるSA・PAは、どこも行政からの飲食店の営業短縮に応じています。

 また、国からの発令はないものの、福井県など県独自の時短要請がある場合も、それに準じた営業となっています。そうした地域では、ほぼすべてのSA・PAで飲食店は20時以降の営業をストップしています。

 ただし、例外もあります。

 それが、SA・PAにあるコンビニエンスストアやショッピングコーナーなどのテイクアウト販売です。コンビニエンスストアやショッピングコーナーの多くは通常営業で20時以降も空いており、軽食も販売されています。

基本的に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の対象エリアにあるSA・PAは、20時以降のレストラン/フードコートの営業を停止している。だが併設するコンビニやマクドナルドのテイクアウトは営業しているところもある。写真は京葉道路のPASAR幕張の様子基本的に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の対象エリアにあるSA・PAは、20時以降のレストラン/フードコートの営業を停止している。だが併設するコンビニやマクドナルドのテイクアウトは営業しているところもある。写真は京葉道路のPASAR幕張の様子

 さらに東名高速道路の海老名SA(下り)では、キッチンカーによるテイクアウト販売の夜間営業もおこなわれていますし、名神高速道路の大津SA(下り)では、20時以降もマクドナルドのテイクアウト販売が実施されています。

「物流のお仕事でSA・PAを利用する方もいらっしゃいますので、不便のないようにしています」とNEXCO東日本エリアでSA・PAを管理するネクセリア東日本の広報担当者が説明するように、20時を過ぎたら真っ暗になるというわけではないようです。

 また、ガソリンスタンドも通常営業しています。夜のレストランやフードコートの利用はできませんが、軽食を手に入れることは可能。電子レンジや給湯器が設置されているところもあるので、温かいお弁当をいただくこともできるようです。

■この夏の渋滞回数はコロナ前の2019年と比較して80%以上減少した

 では、交通量はどうなのでしょうか。

例年、夏のこの時期はお盆渋滞があるものだが、2021年は激減。10km以上の渋滞回数は82回と、476回も発生した2019年の19%となった例年、夏のこの時期はお盆渋滞があるものだが、2021年は激減。10km以上の渋滞回数は82回と、476回も発生した2019年の19%となった

 2021年8月17日に発表された「お盆期間における高速道路の交通状況(速報)【全国版】」では、お盆の期間(8月6日から16日)の平均日交通量は、コロナ禍のなかった一昨年2019年と比べると、62%も減少していたとか。

 昨年2020年と比べても92%に減少しています。そのため渋滞も減っていて、10km以上の渋滞回数は82回。476回も発生した2019年の19%という激減ぶり。渋滞数を2020年と比べても55%にも減っています。確実に、今年は交通量が減っているのです。

 ちなみに2021年でもっとも渋滞が多かった日は、8月6日金曜日の上り線の12回。通常の夏ならば、8月上旬は下りが混んで、8月中旬に上りが混むものですが、今年はどういうわけか、先に上りが混むという異常事態となりました。

 また、例年は全国でお盆期間に発生する渋滞のうち、首都圏の占める割合は全体の半分ほどでしたが、今年は中京圏やその他エリアの渋滞が激減したため、約8割の渋滞が首都圏に集中する結果になっています。

東京2020オリンピック開催にともない2021年7月19日から8月9日まで首都高は1000円上乗せ(6時から22時)になったため、首都高の夏休みの渋滞はほとんどなかった。8月24日から9月5日までまたパラリンピック開催のため1000円上乗せが始まる東京2020オリンピック開催にともない2021年7月19日から8月9日まで首都高は1000円上乗せ(6時から22時)になったため、首都高の夏休みの渋滞はほとんどなかった。8月24日から9月5日までまたパラリンピック開催のため1000円上乗せが始まる

※ ※ ※

 そして最後は、通行料金の休日割引です。

 高速道路は、基本的に土曜祝日はETCを利用者に、通行料3割引きの休日割引を実施しています。しかし、今回のコロナ禍の感染拡大防止を図るために、国土交通省から依頼されて、2021年4月29日から9月12日まで、休日割引の適用除外を実施しています。つまり、割引なしです。

 ただし、深夜0時から4時までの深夜割引(3割引)は生きています。お得に旅したいのであれば、深夜の移動がおすすめとなります。

「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の発令エリアでも、SA・PAのコンビニエンスストアやショッピングコーナー、ガソリンスタンドは空いています。ただし、レストランやフードコートは夜20時まで。さらに休日割引が停止されているなど、やはり、いつも通りとは、ほど遠いというのが現状です。

 コロナ禍の感染拡大防止のためには、不要不急の外出は控えるべき。あと1か月弱ですから、もう少し辛抱してみましょう。

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