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なぜいま日本でも人気急上昇!? ドレスアップ派にも欠かせない「オフロードタイヤ」とは?

くるまのニュース / 2021年8月28日 12時0分

最近、日本でも「オフロードタイヤ」がブームになっています。本来はクロスカントリー4WDが悪路走破性を向上させるためのタイヤですが、いまではSUVやワンボックス、ミニバン、軽トラック、コンパクトカーにドレスアップ用として装着するのが流行しています。なぜそんなブームが起きたのでしょうか。

■2018年ごろから日本でも急激に市場が拡大

 最近、街を走っていると、オフロードタイヤを装着したクルマが多いことに気づきます。

 オフロードタイヤは本来、「クロカン車」などと呼ばれるクロスカントリー4WDが悪路走破性を向上させるために履くものです。

 しかし昨今はそれにとらわれることなく、SUVやワンボックス、ミニバン、軽トラック、はたまたコンパクトカーまでがドレスアップのためにオフロードタイヤを履いているのです。なぜこのようなムーヴメントが起きているのでしょうか。

 時は1980年代後半、日本は空前のクロスカントリー4WD、いわゆる四駆ブームで湧きました。

 これにともなって、街を走っている四駆はグリルガード、ルーフラック、そしてオフロードタイヤを装着するのがカスタムのベーシックとなったのです。その後、四駆ブームの終焉とともに、オフロードタイヤは一部の悪路愛好家のものとなり、市場ではほとんど姿を見かけなくなってしまいました。

 その後、1990年代中ごろに登場したクロスオーバー車が、オフロードタイヤを履いているということもありましたが、長らくメインの市場は北米でした。

 ところが、2018年ごろからにわかに、日本でもオフロードタイヤの市場が再燃しはじめたのです。

 ヨコハマ「ジオランダー」、BFグッドリッチ「マッドテレーンT/A」、そしてトーヨータイヤ「オープンカントリー」がおもなブランドで、市場では三つ巴のシェア競争となっています。

 どのブランドもここ数年、右肩上がりにシェアを伸ばしており、タイヤ業界の中でも注目のカテゴリーとなっているのです。

 では、なぜオフロードタイヤ市場は活況を呈しているのでしょうか。国内タイヤメーカーのマーケティングスタッフに聞いてみました。

「北米では2003年ごろからシェアを伸ばしていましたが、日本では2018年あたりから急激に市場が拡大し始めました。自動車市場を見てみると、ちょうどスズキ新型『ジムニー』がデビューしたり、軽自動車でもクロスオーバー系の車種が人気になった時期に重なります。これらの需要とともにオフロードタイヤの需要も伸び始めたのですが、その背景にはやはりアウトドアブームがあると思います」とコメントします。

 そのスタッフによれば、アウトドアブームによってそれまでオフロードタイヤに興味のなかったユーザー層が、ライフスタイルをアピールするアイテムのひとつとして、愛車に装着したことが大きな要因ではないかといいます。

■オフロードタイヤってどんなもの?

 昨今の日本では、アウトドアレジャーやキャンプといったアクティビティに加えて、「オーバーランド」という新しい旅のスタイルが広まりつつあります。

オフロードタイヤはゴツゴツしたブロックで派手なデザインが特徴だ。TOYO TIREのラギッドテレインタイヤ「オープンカントリーR/T」オフロードタイヤはゴツゴツしたブロックで派手なデザインが特徴だ。TOYO TIREのラギッドテレインタイヤ「オープンカントリーR/T」

 オーバーランドとは、愛車にルーフテントなどを装着して、数台でロケーションのいいスポットを旅して回るというライフスタイルです。北米や欧州ではスタンダードになっていますが、日本では車両乗り入れの制限が厳しいため、“オーバーランダー”というカスタムの手法のみが先行しているように見受けられます。

 オーバーランダーとは、SUVやオフロード4WDにルーフテント、ガード類、そしてオフロードタイヤを装着するカスタムスタイルで、すでにジムニーやトヨタ「ハイエース」、軽トラックなどでムーブメントになっています。これもまた、オフロードタイヤには追い風となっているのは間違いなさそうです。

 ではそんなオーバーランダーに必須のオフロードタイヤとは、どんなものなのでしょうか。

 オフロードタイヤは、泥、砂、岩、砂利、そして雪を走行することを前提に作られています。トレッドと呼ばれるタイヤの溝が、一般的な乗用タイヤよりも深く、ブロックもエッジが立ったゴツゴツしたものになっています。

 これは泥や砂などの路面でもしっかりと路面を掴み、前進する摩擦力、トラクションや、コーナリングで横方向に滑らないようにする摩擦力、グリップを発揮しやすくするためです。

 また尖った岩などに接触した時でも耐カット性が強いように、サイドウオールが一般的なタイヤよりも頑丈にできていたり、ブロック飛びしにくように頑丈に作られているのもオフロードタイヤの特徴です。

 現在日本で人気があるオフロードタイヤは、ヨコハマの「ジオランダーX-AT」「ジオランダーM/T G003」、BFグッドリッチの「マッドテレーンT/A KM3」、トーヨータイヤの「オープンカントリーR/T」「オープンカントリーM/T」などです。

 どれもラギッド(無骨)なトレッド&ショルダーデザインが特徴で、他のアウトドア志向のギアに共通する魅力に溢れています。

 今後、SUVカスタムの世界では、ますますオーバーランダースタイルが広まっていくのは必至。あなたの愛車も、オフロードタイヤでアウトドアスタイルのドレスアップをしてみてはいかがでしょうか。

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