メルセデスAMG初のEV登場!「AMG EQS 53」は761馬力で最高時速250km/h
くるまのニュース / 2021年9月9日 10時40分
独メルセデスAMGは2021年9月5日、AMG初となるバッテリー駆動の量産電気自動車(EV)「AMG EQS53 4MATIC+」を、現在ドイツ・ミュンヘンで開催されている国際モーターショー「IAAモビリティ2021」で発表しました。
■4輪駆動のパフォーマンスモデルは0-100km/h加速3.4秒の俊足EV
独メルセデスAMGは2021年9月5日、AMG初となるバッテリー駆動の量産電気自動車(EV)「AMG EQS 53 4MATIC+」を、現在ドイツ・ミュンヘンで開催されている国際モーターショー「IAAモビリティ2021」で発表しました。
AMG EQS 53 4MATIC+は、先日欧州で発売されたメルセデスEQシリーズのフラッグシップモデル「EQS」の高性能バージョンです。
全長5216mm×全幅1926mm×全高1512mm、ホイールベース3210mmというボディサイズです。ちなみに新型「Sクラス」は全長5180mm×全幅1920mm×全高1505mm、ホイールベース3105mm(S400d標準ボディ・日本仕様)なので、ほぼ同等のサイズ感になります。いわば「Sクラス」のEVバージョンがEQSです。
AMG EQS 53 4MATIC+の核になるのは、前後のアクスルにひとつずつ、計2つのモーターによるドライブコンセプトです。
AMGが開発した4MATIC+、すなわちパフォーマンス志向の四輪駆動が搭載されており、あらゆる条件下で駆動力を最適に路面に伝達します。
ベーシック版のAMG EQS 53 4MATIC+は、トータル最高出力484kW(658馬力)・最大トルク950Nmを発生しますが、オプションで用意される「AMGダイナミックプラス・パッケージ」を装着すると、ブースト機能付きの「レーススタート」モードで最高出力が560kW(761馬力)・最大トルク1020Nmまで向上します。
AMGダイナミックプラス・パッケージ装着車の場合、メルセデスAMG EQS 53 4MATIC+は、バッテリーの充電量が80%以上の状態で、0-100km/h加速3.4秒、最高速度は、250km/h(リミッター)というパフォーマンスを発揮します。ベーシックモデルのAMG EQSは、0-100km/h加速が3.8秒(バッテリー残量80%以上)。最高速度は220km/h(リミッター)です。
■わずか19分で最大300kmの航続距離追加
搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は107.8kWh。コバルトの含有量を10%まで削減し、ニッケル:コバルト:マンガンを8:1:1の割合で配合した最適な活物質を使うなど、サステナビリティを大幅に向上させているのも特徴です。
バッテリーのマネージメントシステムもAMG専用に構成され、ドライビングモードの「スポーツ」「スポーツ+」ではパフォーマンスを、「コンフォート」では航続距離を重視します。
「AMG EQS 53 4MATIC+」のインパネ
新世代のバッテリーのもうひとつのメリットは、充電時間が大幅に短縮されたことです。
メルセデスEQの姉妹車と同様、バッテリーは最大200kWの急速充電に対応します。この場合、わずか19分で最大300km(WLTPモード)分の電力を補充することが可能です。また普通充電は最大22kWに対応し、日本においては双方向充電も可能になっています。
またバッテリーは耐久性にも優れています。インテリジェントな制御により充電中のバッテリーの負荷を軽減、バッテリーの劣化プロセスをおくらせることができます。また充電中断機能は、自由に選択できる時間帯に充電を中断、深夜時間帯など安価なオフピーク電力をあとから利用することも可能です。
バッテリー保証は10年または25万kmとなっています。
※ ※ ※
メルセデスAMG社の取締役会長、フィリップ・シーマー氏は「AMG EQS 53 4MATIC+は、パフォーマンスセグメントの初のオールエレクトリックカーです。ラグジュアリーな雰囲気の中に革新的な電動モビリティと、スポーティで俊敏なドライビングダイナミクスの組み合わせを求めるクルマ好きのためのモデルです。AMG初のEVにより、新たな顧客層を獲得できることは間違いありません。
そう遠くない将来、完全に自社開発したAMG EAプラットフォームを用いて、さらにAMGのEVモデルが登場するでしょう」とコメントします。
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