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スポーツカーも舌を巻く性能を獲得! 日本のバブル期に誕生したスーパーセダン3選

くるまのニュース / 2021年9月9日 6時10分

1980年代の終わりから1990年代初頭にかけて、日本ではバブル景気に湧いていました。そして同時期には魅力的な高性能セダンが、国内外で誕生。そこで、バブル期に誕生したスーパーセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

■日本がバブル景気だった頃に誕生したスーパーセダンを振り返る

 近年、SUV人気が世界的に高まっていることから、セダンのシェアは減少傾向にあります。とくに日本ではSUVだけでなく、ミニバン、コンパクトカー、軽自動車がトップセラーという背景から、セダン人気の低迷に拍車がかかっている状況で、セダンのラインナップも少なくなってしまいました。

 一方で、日本がバブル景気に湧いていた1980年代の終わりから1990年代初頭にかけては、セダン人気の絶頂期といえ、日産初代「シーマ」、トヨタ初代「セルシオ」、8代目「クラウン」、6代目「マークII」の3兄弟と、数多くのヒット作が誕生した頃でもあります。

 さらに日本だけでなく、同時期には世界的にも魅力あるセダンが登場し、なかには伝説的な高性能モデルも存在。

 そこで、バブル期に誕生したラグジュアリーなスーパーセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「アリスト」

アグレッシブなデザインのボディにツインターボエンジンを搭載した初代「アリスト」アグレッシブなデザインのボディにツインターボエンジンを搭載した初代「アリスト」

 前述のセルシオのヒットはまさに好景気を象徴していましたが、さらにトヨタは次の一手として、1991年に高級なだけでなく高性能セダンとして初代「アリスト」を発売。

 基本的なコンポーネンツは「クラウン マジェスタ」と共有するかたちで開発されました。

 特徴的だったのが外観で、セルシオの重厚感があるデザインとはまったく異なり、ロー&ワイドでスタイリッシュなクーペフォルムを採用。

 初代アリストをデザインしたのは、巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが主宰するイタルデザインで、プロトタイプをベースにトヨタ社内によって完成されたといいます。

 また、ハイライトはエンジンにあり、トップグレードの「3.0V」には最高出力280馬力を誇るツインターボの「2JZ-GTE型」を搭載。後にこのエンジンは「A80型 スープラ」にも搭載され、アリストは「スープラセダン」の異名でも呼ばれました。

 さらに足まわりには4輪ダブルウイッシュボーンを採用し、グレードによって電子制御サスペンションの「ピエゾTEMS」やトルセンLSDを搭載するなど、優れた乗り心地と高いコーナリング性能も両立。

 1992年にはセルシオと同型の4リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載した4WDモデルも登場しましたが、やはり最大の魅力はツインターボエンジンの驚異的な加速力にあり、3.0Vこそアリストを代表するモデルでした。

 なお、北米でもレクサス「GS」として発売され、その後、代を重ねてもラグジュアリーなスポーツセダンというコンセプトが継承されました。

●BMW「M5」

シルキーでハイパフォーマンスな直6エンジンを搭載した2代目「M5」シルキーでハイパフォーマンスな直6エンジンを搭載した2代目「M5」

 BMWの高性能モデルは、同社のモータースポーツ部門でもあるBMW M社によって開発され、車名に「M」が付きます。

 そのなかでもMに続く数字が一桁のモデルは、「Mハイパフォーマンスモデル」と呼ばれる特別な高性能モデルとして君臨しています。

 このMハイパフォーマンスモデルの初期に誕生したのが初代「M3」と「M5」で、M3はレースで勝つことを目的に開発され、M5はストリートでのパフォーマンスが重視されたラグジュアリースポーツセダンです。

 初代M5は2代目5シリーズをベースに開発され1985に誕生。そして、1988年に2代目がデビューしました。

 外観はベースの3代目5シリーズからほとんどモディファイされておらず、前後のアンダースポイラーやサイドステップ、ホイール/タイヤが専用となるに留まり、かなりシックな印象です。

 一方、キドニーグリルの横とトランクリッドに輝く「M5」のエンブレムが、静かに高性能さを主張。

 エンジンは3.5リッター直列6気筒DOHC自然吸気の「ビッグシックス」を搭載し、6連スロットルが奢られ、最高出力は315馬力を発揮。トランスミッションは5速MTのみです。

 さらに1991年には3.8リッターへ排気量をアップし、最高出力は315馬力へと向上し、トランスミッションも1994年にゲトラグ製6速MTにグレードアップされました。

 2代目M5は1995年まで生産され、1998年に3代目が登場しましたがエンジンはV型8気筒となり、2代目がシリーズ最後の直列6気筒モデルです。

 ちなみ、900台ほどだけですが、ステーションワゴンの「M5 ツーリング」も生産されています。

●メルセデス・ベンツ「500E」

ポルシェとタッグを組んで開発されたスーパーセダンの「500E」ポルシェとタッグを組んで開発されたスーパーセダンの「500E」

 現在、メルセデス・ベンツの高性能車というと、AMGブランドでラインナップされるモデルとなっていますが、以前はAMGの名を借りることなくハイパフォーマンスなモデルが存在。

 そのなかの代表的な1台が、1991年に発売されたメルセデス・ベンツ「500E」(後に「E500」に改名)です。

 ベースは1985年に誕生した初代Eクラスですが、中身はほぼ別モノといっていい内容で、開発はポルシェが担当。

 エンジンは2シータースポーツカーの「500SL」から移植された5リッターV型8気筒で、最高出力は330馬力を発揮。このエンジンを搭載するためにフロアパネルが新規に設計され、トランスミッションや前後のサスペンション、ステアリングギアボックスなども、500SLのものが流用されました。

 ボディも専用に仕立てられており、トレッドを拡大したことで前後ワイドフェンダーと専用デザインのバンパーを装着。ただし、それ以外に派手なエアロパーツなどは装着されていません。

 一方で、0-400m発進加速タイムは14.8秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)と、当時はまさにスーパーセダンといえる性能を誇りました。

 その後のEクラスでは、現在まで続くAMGモデルなど飛躍的に高性能化していますが、500Eの初期モデルはポルシェの工場で作られたというバリューと希少性もあり、今も多くのファンが存在します。

 ちなみに、当時の日本での価格(消費税含まず)は500Eが1300万円で、エントリーモデルの「E220」が580万円と、720万円も高額でした。

※ ※ ※

 現在も高級かつ高性能なセダンは、パーソナルカーとしての需要もあり、欧州車を中心に数多くラインナップされています。

 最新モデルを挙げるとBMW「M5 コンペティション」で最高出力は625馬力。メルセデス・AMG「E53 4MATIC+」は435馬力ですが、少し前のモデルである「E63 S 4MATIC+」では612馬力と、もはやスーパーカーの領域です。

 現実的にこのパワーを発揮できるステージはサーキットくらいですが、なんとも夢のある話ではないでしょうか。

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