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怒涛の1111馬力!! AMG「GTブラックシリーズ」をニュルでチューニングするOPUSとは

くるまのニュース / 2021年9月14日 19時10分

メルセデスAMGが手掛けた究極のロードカー「GTブラックシリーズ」を、さらに381psもパワーアップしたチューナーがありました。ニュルブルクリンク発のOPUSを紹介します。

■メルセデスAMG「GTブラックシリーズ」初のチューニングカー

「ドイツでこれから、メルセデス・チューニングの世界で注目を集めそうなチューナーはどこか?」

 その答えのひとつにあげられるのは、マーケティング・ディレクターであり、またエンジニアとしても多彩な手腕を奮う、ルーカス・ドモガーラによってオーガナイズされる「OPUS」で間違いないだろう。

●ノーマル比381馬力アップ!

 現在のOPUSは、名前だけの存在で新参者にすぎないが、実は彼らはアメリカの有名企業の販売代理店としてだけでなく、独立した開発、およびテストセンターとしての活動を20年近く継続してきた。

 そんなOPUSが今回注目を集めたのは、世界初のメルセデスAMG「GTブラックシリーズ」をチューニングしたことにある。すでにノーマルの730psを大幅に上回る最高出力1111psを実現しているという。

 OPUSでは、この1111ps仕様のほかに、825psと920psのパフォーマンスキットもラインナップする予定だ。

 825ps仕様はエンジンとトランスミッションのコントロールユニットのソフトウェアの書き換えのみだが、920psと1111ps仕様はこのパワーを絞り出すために、ターボチャージャーの改良やギアボックスの強化、専用の鍛造ピストン、強化コンロッド、機械加工されたシリンダーヘッド、完全に改良された燃料システムを含むエンジンの改良まで多岐にわたって手が加えられている。

 これらのパッケージメニューとは別に、今後、超軽量ホイールや空力パーツもリリースされる予定だ。

* * *

 ちなみに、OPUSが本社を構えているのは、ニュルブルクリンク・サーキットの近く、多くのレーシング・コンストラクターやチューニング・メーカー、あるいは自動車メーカーの実験部門がオフィスやファクトリーを構える地帯の一角だ。そのゴットリーブ・ダイムラー通りにあるメルセデスAMGの旧テストセンターが、OPUSの本拠地だ。

 ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで最速のストリートリーガルな量産チューニングカーを目指し、ダイナモメーターや路上でのハードなテスト、そしてニュルブルクリンクでの数え切れないほどの走行テストを経て、OPUSが手掛けるGTブラックシリーズはデリバリーされる予定だ。

 まずは、ニュルブルクリンクでのタイムアタックの結果を楽しみに待つとしよう。

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