レーサー気分を味わえる!? レース参戦車のベースとなったスポーツカーが魅力的
くるまのニュース / 2021年10月2日 16時10分
モータースポーツファンともなれば、レースそのものだけでなく、レーシングカーにも心を惹かれるもの。GT3やGT4車両とまではいかないまでも、ベースとなったクルマに乗りたいと思う人も多いのではないでしょうか。レーシングカーのベースとなったモデルにはどのようなものがあるのでしょうか。
■モータースポーツで活躍するマシンのベース車は?
クルマ好きのなかには、モータースポーツに興味を持っている人が少なくありません。
それというのも、モータースポーツは高性能のアピールの場であるとともに、競争による切磋琢磨が自動車の進化に大きく貢献してきた歴史があるため、クルマに興味を持てば持つほど必然的にモータースポーツにも目が向くというわけです。
数あるレースのなかでも人気なのが、高性能な市販車をベースとしたGTレースでしょう。
そんなレーシングカーのベースとなり、市販車でもレースの雰囲気を楽しめるモデルにはどのようなものがあるのでしょうか。
●トヨタ「86」/スバル「BRZ」
2012年に登場したトヨタ「86」とスバル「BRZ」は、両メーカーが共同で開発したFRのスポーツカーです。
初代86・BRZは軽量かつコンパクトであることを徹底した2ドアクーペボディに、スバルの水平対向エンジンとトヨタの直噴システム「D-4S」を組み合わせた2リッター4気筒エンジンを搭載。
低重心であるとともに、2リッター自然吸気としては高出力の207馬力(後期MT車)と、12.8km/L(WLTCモード)という高い燃費性能を両立しています。
トランスミッションには、シフトフィールにこだわった6速MTとマニュアルモードとシフトダウン時に回転数をあわせるブリッピング機能が備わる6速ATを用意。どちらも操る楽しさを追求しました。
さらに、2021年に両車はフルモデルチェンジを果たし、新たに2.4リッター水平対向エンジンを搭載。走行性能にも磨きをかけ、新世代のFRスポーツカーに進化しています。
86とBRZが参戦するのは、グランドツーリングカーレースの国内最高峰である「スーパーGT」です。
もちろんレース車両の中身は市販車とはまったくの別物なのですが、86とBRZは市販車の面影を残しつつ、「GT300」というカテゴリーにエントリーしています。
しかし、86は「JAF-GT300マザーシャシー(現在はGT300MC)」、BRZは「JAF-GT300(現在はGT300)」という異なる車両規格での参戦で、姉妹車でありながら両車は違うクルマに仕立てられているのです。
ちなみに2021年の選手権では、「BRZ」は新型(2代目)ベースのマシンに改められています。
両車はトップカテゴリーのベース車両であるだけでなく、市販車のオーナーが参加できるワンメイクレースも開催されています。
■WRCやスーパー耐久で活躍するモデルとは?
●トヨタ「GRヤリス」
トヨタが参戦している世界ラリー選手権(WRC)は、市販車をベースとする車両で戦うレースです。
そのベース車両となるべく開発されたのが「GRヤリス」で、車名からも分かるように、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」シリーズに分類されます。
ヤリスという名称ではあるものの、GRヤリスの中身はほとんど別物。
ヤリスは「GA-B」という名称のコンパクトカー向けプラットフォームを採用していますが、GRヤリスには「GA-B」と1クラス上の「GA-C」を合体させた複合プラットフォームを採用。ハイパワーや強い路面からの入力に耐えるべく強靭な基本骨格を搭載しています。
トヨタ「GRヤリス」
GRヤリスは3グレード展開で、272馬力のハイパワーを誇る1.6リッターターボに6速MTを組み合わせた4WDの「RZ」および「RC」のほか、ヤリスの120馬力の1.5リッター自然吸気とダイレクトシフトCVTを組み合わせたFFの「RS」がラインナップされています。
GRヤリスではハイスペックなRZグレードに注目が集まりますが、誰でも気軽にスポーティさを味わえるRSでもWRCのベース車両らしいタフなシャシーは健在。パワーに対して足回りの性能が勝り、安心感をもって軽快に走らせることができるのです。
また、疑似的に10段階に刻まれたCVTの演出も上手く、ファン・トゥ・ドライブに貢献しています。
残念ながら2022年にWRCの車両レギュレーションが変更されることと新型コロナウイルス感染拡大により、現在のところGRヤリスをベースとしたWRCマシンの登場は実現していません。
2021年のトヨタは旧型「ヤリス(日本名ヴィッツ)」がベースのマシンでWRCを戦っていますが、GRヤリスベースのWRCマシンの登場が楽しみです。
●マツダ「ロードスター」
気軽にオープンエアドライブを楽しめるマツダのライトウェイトスポーツとして根強い人気を誇るのがマツダ「ロードスター」です。
初代モデルは「ユーノス」ブランドでの専売モデル第1弾として1989年に登場。往年の名車をモチーフにした少しレトロなルックスと、ドライバーとクルマがひとつになったような「人馬一体」感あふれるスポーティな乗り味が支持され、世界中で大ヒットを記録しました。
2015年に発売された現行型は4代目にあたるモデルです。コンパクトでFRレイアウトを採用する2シーターオープンというアイデンティティを踏襲しています。
ロードスターは直列4気筒直噴エンジンを搭載。ソフトトップのロードスターは1.5リッター(132馬力)を基本に、電動格納式ルーフ仕様の「RF」は2リッター(184馬力)となり、どちらもトランスミッションは6速ATと6速MTが設定されています。
「F1」や「インディ」のホンダ、「WEC(ル・マン24時間レース)」や「WRC」のトヨタに比べ、モータースポーツのイメージがあまりないマツダ。
しかし、かつてはル・マンを制覇したり、いまも「デイトナ24時間レース」にマツダUSAが参戦。また、ロードスターや「マツダ2」(旧称:デミオ)が「スーパー耐久シリーズ」に出走するなど、実は幅広いモータースポーツ活動をおこなっているメーカーなのです。
ちなみにスーパー耐久シリーズで、ロードスターベースのレーシングカーは「ST-5」クラスに参戦しています。
2021年シーズン、このクラスには13台がエントリーしているのですが、なんと半数を超える7台がロードスター。残りの6台のうち3台がマツダ2(またはデミオ)という、マツダ車ばかりのクラスとなっています。
※ ※ ※
レーシングカーと中身は別物といっても、やはりベース車両には素性の良いクルマが選ばれるものです。
それだけに、乗って走って楽しいクルマであることは共通しており、サーキットでなくてもレーシングドライバー気分を十分に堪能できるでしょう。
この記事に関連するニュース
-
5速MT搭載! トヨタ「超スゴいAE86」10月に登場! 「パンダトレノ」ボディ×画期的「1.6L自然吸気エンジン」採用! 正に「GRトレノ」な「最強マシン」試乗チャンス到来
くるまのニュース / 2024年9月20日 9時25分
-
スバルが作った「究極のBRZ」って何? 「速いだけじゃない…」 アイサイトも搭載されるの凄くない? S耐マシンに試乗!
くるまのニュース / 2024年9月3日 20時30分
-
日産が「“究極”のシルビア」実車公開! たった“30台”限定の「超レア」マシン!? 270馬力のFRスポーツカー「270R」横浜に登場
くるまのニュース / 2024年9月3日 17時40分
-
トヨタの「新型スーパーカー」まもなく登場に期待大! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がカッコいい! 開発進む「GR最強モデル」とは
くるまのニュース / 2024年9月2日 20時10分
-
トヨタが「超スゴいAE86」を初公開! 伝説の「パンダトレノ」に“最強”「テンロクNA」を搭載! 画期的すぎる「最新ユニット」とはどんなものなのか
くるまのニュース / 2024年8月28日 17時10分
ランキング
-
1ペーパードライバーの “迷惑運転行為”に、走行距離30万km超のゴールド免許所持者が怒りの告発
日刊SPA! / 2024年9月15日 15時52分
-
2東京都、018サポートで新たに134人への重複支給発覚 マイナ申請の照合設定に誤り
産経ニュース / 2024年9月20日 19時47分
-
3ダウンタウン浜田雅功の“くちびる寿司”を食べてみた ユニークな見た目に笑ってしまう
オトナンサー / 2024年9月20日 23時10分
-
4メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
-
5「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください