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トヨタ新型「カローラクロス」登場で小型SUVが激戦! ヴェゼル・ヤリスクロスはどれ選ぶ?

くるまのニュース / 2021年9月30日 14時10分

トヨタのコンパクトSUVとして新型「カローラクロス」が2021年9月14日に発売されました。新型カローラクロスのライバルとなるホンダ「ヴェゼル」とトヨタ「ヤリスクロス」について、さまざまな角度から徹底比較してみます。

■トヨタSUVの本命となる新型「カローラクロス」登場

 最近登場した新型車のなかで、とくに注目度の高い車種がトヨタ新型「カローラクロス」です。

 トヨタのシティ派SUVには、サイズの大きな「ハリアー」と「RAV4」、コンパクトSUVには「ヤリスクロス」と「ライズ」が存在。

 国内市場にも合う中間的な車種として「C-HR」もありますが設計が古く、クーペスタイルを採用していることから後席や荷室が狭く、使い勝手があまりよくありません。

 そこでC-HRに近いサイズの実用的な新型SUVとしてカローラクロスが登場。ホイールベースの数値などはC-HRと同じですが、車内は広く、価格は割安です。

 そんなカローラクロスのライバルとなるのはホンダ「ヴェゼル」と、ひとまわり小さくて価格も安いトヨタのコンパクトSUV ヤリスクロスでしょう。

 売れ筋SUVの3車種について、さまざまな面で比較してみます。

●ボディサイズと運転のしやすさ

 1位:ヤリスクロス
 2位:ヴェゼル
 3位:カローラクロス

 ボディサイズを全長で比べると、もっとも短いヤリスクロスが4180mm、ヴェゼルは4330mm、カローラクロスは4490mmです。

 カローラクロスは全長がもっとも長く、全幅も1825mmですが、最小回転半径は5.2mに収まります。それでも街中や駐車場では、少し大柄に感じます。

 逆にヤリスクロスはコンパクトで扱いやすいです。

●内装の質感

 1位:ヴェゼル
 2位:カローラクロス
 3位:ヤリスクロス

 インパネなど内装の質感はヴェゼルがもっとも高いです。ソフトパッドが多く使われ、ステッチ(縫い目)も糸による本物で、模造品ではありません。

 質感の2位はカローラクロスです。ヴェゼルには負けますが、シルバーの装飾パネルなどは上質です。ヤリスクロスは3位ですが、コンパクトSUVの価格に見合う質感は備えています。

●前後席の居住性

 1位:ヴェゼル
 2位:カローラクロス
 3位:ヤリスクロス

 前席の居住性は、カローラクロスが引き締まり感が伴う座り心地で、着座姿勢を安定させています。ヴェゼルは拘束感を抑えてリラックスできます。この2車種は互角ですが、ヤリスクロスは、座面のボリューム感が少し足りないです。

 後席はヴェゼルがもっとも広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシふたつ半に達します。

 次はカローラクロスで握りコブシひとつ半です。後席に座った乗員の足が前席の下側に収まるため、窮屈ではありませんが、ヴェゼルのような広々感はないです。

 3位のヤリスクロスは、膝先空間が握りコブシひとつ少々です。大人が3、4名で乗車すると、窮屈な印象は否めません。

●荷室

 1位:カローラクロス
 2位:ヴェゼル
 3位:ヤリスクロス

 後席を使った状態で、荷室容量がもっとも大きいのはカローラクロスです。メーカーの公表値で、荷室の奥行寸法は849mmとされています。リアゲートの角度も立てたので、背の高い荷物も積みやすいです。

 2位はヴェゼルです。ヴェゼルは全長がカローラクロスよりも160mm短いのに、後席の足元空間を広く確保したため、荷室の奥行寸法が短くなりました。ヴェゼルはリアゲートの角度も寝かせたので、積載容量が少なめです。

 その代わり燃料タンクを前席の下に搭載したので、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、大容量の荷室になります。

 後席の座面を持ち上げると、車内の中央に背の高い荷物も積めます。4名乗車時の荷室容量はカローラクロスが広いですが、シートアレンジなどはヴェゼルが多彩です。

 3位はヤリスクロスです。荷室の奥行寸法が短く、リアゲートも寝かせたので、荷室容量は小さいです。

■新型カローラクロスよりもお買い得なモデルとは?

●走行性能&乗り心地

 1位:カローラクロス
 2位:ヴェゼル
 3位:ヤリスクロス

 ガソリンエンジンの性能は、1.8リッターを搭載するカローラクロスに余裕があります。ヴェゼルは1.5リッターで実用的な不満はないですが、少しパワー不足。そのためにエンジンの負荷が増えて、ノイズも拡大しやすいです。

 ヤリスクロスは1.5リッターで、動力性能は十分ですが、3気筒とあって登坂路ではノイズが耳障りです。

2021年4月にフルモデルチェンジしたホンダ「ヴェゼル」2021年4月にフルモデルチェンジしたホンダ「ヴェゼル」

 ハイブリッドの性能はヴェゼルのe:HEVが1位です。駆動をモーターが受け持つので、アクセル操作に機敏に反応して加速は滑らか。ノイズも小さいです。

 2位はカローラクロス。アクセルを踏むとエンジン回転が先行して上がり、速度が追いかけるように上昇しますが、動力性能やノイズに不満はないです。

 3位のヤリスクロスは、ガソリンエンジン車と同じくハイブリッド車も3気筒のノイズが気になります。

 走行安定性はヴェゼルが高いですが、カローラクロスは軽快に良く曲がってスポーティな雰囲気を味わえます。この2車種の足まわりは互角でしょう。

 乗り心地はヴェゼルも満足できますが、カローラクロスもグレードによっては快適です。とくにカローラクロスの4WDは、後輪が4輪独立懸架になって快適性も向上します。ヤリスクロスの乗り心地には、粗さを感じます。

●総合評価

 1位:ヴェゼル
 2位:カローラクロス
 3位:ヤリスクロス

 今回取り上げた3車種で、安全装備などのバランスが吊り合うグレードを選ぶと、カローラクロスハイブリッドS・2WD(275万円)、ヴェゼルe:HEV・X・2WD(265万8700円)、ヤリスクロスハイブリッドG・2WD(239万4000円)になります。

 内装の質感や装備と価格を照合すると、ヴェゼルが一番割安です。カローラクロスと比べても、内装が上質で、後席も快適なのでファミリーカーに適しています。

 その代わり4名で乗車した時の荷室容量はカローラクロスが上まわり、操舵感も機敏でスポーティに仕上げました。

 外観のデザインも含めて、SUVらしい力強さや実用性を重視するユーザーにとって、カローラクロスも選ぶ価値が高いです。その意味でヴェゼルの価値観は、セダン的ともいえるでしょう。

 ヤリスクロスは、ヴェゼルやカローラクロスに比べると、後席や荷室が狭く乗り心地も見劣りします。

 その代わり価格はヴェゼルよりも約26万円、カローラクロスに比べると35万円ほど安く、ボディもコンパクトだから運転しやすいです。

 コンパクトSUVを検討するときは、どのような目的で使用するかに応じて選ぶとよいでしょう。

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