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新車の頃からすでに珍車の仲間入り? 超マイナーな車3選

くるまのニュース / 2021年9月28日 16時10分

世の中には大ヒットするクルマがあれば、それとは真逆に不人気だったクルマもあり、その理由はさまざまなことが考えられます。そこで、今では覚えている人も少ない稀代の迷車を、3車種ピックアップして紹介します。

■新車で販売されていた時点で珍しい存在だったクルマを振り返る

 日本の自動車市場では月間2万台近く販売される大ヒット車がある一方で、数十台しか売れないクルマもあります。

 もともと販売台数の目標が少ない高額なクルマなら売れないのも仕方ありませんが、目標を大きく下まわるようなクルマも散見され、その理由もさまざまです。

 そうしたクルマがたどる運命はフルモデルチェンジか生産を終えるかですが、多くは後者が選択されます。

 そこで、今では覚えている人も少ない稀代の迷車を、3車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「グランドエスクード」

スズキ初の3列シートSUVとしてデビューするも売れなかった「グランドエスクード」スズキ初の3列シートSUVとしてデビューするも売れなかった「グランドエスクード」

 現在、スズキの国内ラインナップで、自社生産の3列シート車は存在しません。しかし、かつては3列シートのSUV「グランドエスクード」が販売されていました。

 2000年に発売されたグランドエスクードは、2代目エスクードをベースに全長を485mm延ばして4575mmとした、ロングボディのモデルで、もともとは北米市場向けに「XL-7」の名で1998年にデビューしていたモデルを国内で展開したかたちです。

 ボディはステーションワゴンタイプの5ドアで、内装の意匠は2代目エスクードに準じていますが、前述のとおり3列シートの7人乗りとなっています。

 大きなボディかつ7名乗車に対応するため、エンジンは2代目エスクードでは設定されていない新開発の2.7リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載し、駆動方式はパートタイム4WDを採用。

 グランドエスクードはラダーフレームの本格的なクロカン車で3列シートという意欲作でしたが、販売は好調とはいえない状況でした。

 そこで、2003年のマイナーチェンジでフロントフェイスを一新する、大きなテコ入れがおこなわれました。

 しかし、販売台数が好転することなく、エスクードのフルモデルチェンジに合わせて2005年に生産を終了。なお、3代目以降のエスクードには、3列シート車は設定されていません。

●日産「クエスト」

本格的なプレミアムミニバンながら問題点もいろいろあった「クエスト」本格的なプレミアムミニバンながら問題点もいろいろあった「クエスト」

 日本では1990年代からミニバンがファミリーカーとして普及し、またたく間に市場を席巻。ファミリーカーの定番車種となりました。

 このミニバンの発祥はアメリカでフルサイズバンよりも小型のモデルをミニバンと呼び、1980年代には普及が始まっていました。

 そして、日本のメーカーもアメリカのミニバン市場に参入を開始して、1992年に日産は北米専用のミニバン「クエスト」を発売。

 クエストは3列シート7人乗りのプレミアムミニバンとして開発され、米オハイオ州の工場で生産し、1995年には日本でも発売されました。

 日本の法規に合わせる最小限のモディファイをおこなうにとどまり、左ハンドルのまま輸入・販売され、ボディサイズは全長4835mm×全幅1870mm×全高1770mmと当時の国産ミニバンと比べてかなりの大柄です。

 外観は全体的に丸みを帯びたフォルムで、サイズ感とともに内装もアメリカナイズされたゴージャスな雰囲気に仕立てられていました。

 シートレイアウトは2列目が独立したキャプテンシートとし、3列目は3人掛けで、大人7人がゆったりと座れる広大な室内空間を実現。

 搭載されたエンジンは最高出力150馬力を発揮する3リッターV型6気筒SOHCの「VG30E型」のみで、駆動方式はFFです。

 大型ミニバンの先駆者だったクエストでしたが、左ハンドルのみだったことに加え、左側通行の日本でリアのスライドドアが右側だけという使い勝手の悪さもあり、価格はおよそ350万円からと高額だったことなどから販売は低迷。1999年に販売を終了しました。

 なお、アメリカではその後もクエストは代を重ねて販売されましたが、「エルグランド」をベースにした4代目が2017年に生産を終え、現行ラインナップからミニバンは消滅してしまいました。

●三菱「カリスマ」

鳴り物入りでデビューするも日本では残念な結果となった「カリスマ」鳴り物入りでデビューするも日本では残念な結果となった「カリスマ」

 2016年から三菱はルノー×日産アライアンスの一員となりましたが、それ以前にもクライスラー、ダイムラークライスラーなどと提携をしてクルマの開発をおこなっていました。

 さらに1995年には、欧州で三菱とボルボ、オランダ政府が共同で「ネッドカー」社を設立。

 ネッドカーの工場で生産されたボルボ「S40」とプラットフォームを共有した兄弟車として、同年に三菱「カリスマ」が誕生しました。

 ミドルクラスセダン、5ドアハッチバックのボディをラインナップするカリスマは欧州で高い評価を受け、1996年には1.8リッターガソリンエンジンを搭載する4ドアセダンのみが、日本でも発売されました。

 車格的には当時の7代目「ギャラン」と5代目「ランサー」の中間に位置し、外観は比較的オーソドックスなデザインで、ウェッジシェイプのフロントノーズが特徴的です。

 しかし、カリスマはギャランやランサーほどのアピールポイントが乏しく、販売は好調とはいえず、1997年にはガソリン直噴のGDIエンジンに換装されましたが、状況は好転することなく2001年に日本での販売を終了。

 欧州でも2004年に生産を終え、鳴り物入りだったネッドカー社も2012年に、バスなどの開発をおこなっていたオランダのVDLグループに売却されました。なお、当時三菱が保有していた約55万株を1ユーロで譲渡したことが話題となりました。

※ ※ ※

 現在、世界的にSUVが高い人気を誇っており、各メーカーから次々に新型SUVが登場しています。しかし、ブームには終わりもあります。

 かつて日本でミニバンが大ヒットした時も、「雨後のたけのこ」のように新型ミニバンが誕生しましたが、今ではほとんどが淘汰されました。

 ミニバンは定番ファミリーカーとなって生き残ることができましたが、5年後、10年後にSUVはどうなっているでしょうか。非常に興味深いところです。

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