まさに機能美といえるデザインがカッコイイ! ネオクラシックなクロカン車3選
くるまのニュース / 2021年10月5日 6時10分
2021年8月にトヨタ新型「ランドクルーザー」が発売され、すでに納期に2年以上かかるほどの人気ぶりです。また、スズキ「ジムニー/ジムニー シエラ」も発売から3年を経てもバックオーダーを抱えており、ジープ「ラングラー」も日本で好調なセールスを記録するなど、今クロカン車が注目されています。そこで、魅力的なネオクラシック・クロカン車を、3車種ピックアップして紹介します。
■無骨なデザインが魅力的な往年のクロカン車を振り返る
トヨタは2021年8月に、新型「ランドクルーザー(300)」を発売しました。それ以前の先行受注と海外からのオファーも多数寄せられている状況で、今発注しても納期は2年以上とアナウンスされているほどの人気ぶりです。
また、2018年に発売された現行モデルのスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」は、今もバックオーダーを抱えており、ジープ「ラングラー」も日本で好調なセールスを記録するなど、クロスカントリー4WD車が人気となっています。
クロカン車はSUVのなかの1ジャンルで、文字どおり悪路走破性に特化したモデルです。
SUV人気が高いなか、主流となっているのはオンロード走行を重視したクロスオーバーですが、クロカン車もかなり注目されているといっていいでしょう。
クロカン車の源流は軍用車で、第二次世界大戦後には民生用として誕生し、とくに欧米と日本のメーカーはこれまで数多くのクロカン車を販売してきました。
そこで、無骨なデザインが魅力的な往年のクロカン車を、3車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「ランドクルーザー 60」
国産ラグジュアリー・クロカン車の先駆け的存在だった「ランドクルーザー 60」
今や日本を代表するクロカン車のランドクルーザーシリーズは、「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3タイプのラインナップに分けられており、最新モデルの300系はステーションワゴンに属します。
このステーションワゴンタイプの源流は1967年に登場した55型ですが、1980年に登場した2代目にあたる60系は、よりモダンなデザインとなり、普段使いも考慮した装備とするなど、ラグジュアリーSUVの先駆け的存在です。
60系は商用車登録のライトバンとして発売され、ボディサイズは全長4750mm×全幅1800mm×全高1815mmと、当時としてはかなりの大柄です。
内装は前席を55型のベンチシートからセパレートシートに変更され乗車定員5名、エアコンやパワーステアリング、ファブリックシートなどを装備したことで、より乗用車に近い使用感を実現しました。
搭載されたエンジンは、当初4.2リッター直列6気筒ガソリンと、3.4リッター直列4気筒ディーゼルを設定。1982年には4リッター直列6気筒ディーゼルが追加され、後期型ではディーゼルターボや、ガソリンエンジンには電子制御燃料噴射装置が採用されるなど、ドライバビリティと出力の向上が図られました。
トランスミッションも当初は4速MTと5速MTのみでしたが、1985年には4速ATが加わり、イージードライブ化にも対応。駆動方式は手動で切り替えるパートタイム式を採用し、デフロックもオプション設定されるなど、高い悪路走破性を誇っています。
その後ステーションワゴンモデルは代を重ねるにつれ、よりラグジュアリーなモデルとなり、今日の300系に受け継がれました。
●日産「サファリ」
悪路走破性だけじゃなくゴツいボディが魅力的なクロカン車の「サファリ」
前出のランドクルーザーの先祖はトヨタ「ジープ(BJ型)」で、もともと警察予備隊(自衛隊の前進)に採用されることを目的に開発され、同様に日産も「パトロール」を開発。結果的には警察予備隊に採用されたのは三菱「ジープ」だったことから、トヨタと日産は民生用へとシフトしました。
そして1980年に、パトロールの実質的後継車として、日産初代「サファリ」がデビューしました。
ボディタイプは4ドアのロングホイールベースと2ドアのショートホイールベースがあり、ハイルーフ仕様や、バックドアが観音開きと上下開きが設定されるなど、幅広いバリエーションを展開していました。
車体はクロカン車では定番のラダーフレームにボディを架装する構造で、サスペンションは4輪リーフリジッドを採用。
搭載されたエンジンは、当初3.3リッターディーゼルのみでしたが、1983年にはターボディーゼルを追加し、トランスミッションも4速MTに加えて5速MTを設定し、駆動方式はパートタイム式4WDのみです。
1985年のマイナーチェンジではヘッドライトが角型となり、4ドアのロングホイールベース車に、オーバーフェンダーと大径ワイドタイヤ、電動ウインチと背面スペアタイヤキャリアを装着したラグジュアリーな「グランロード」をラインナップするなど、より快適さを重視した操作性や内装となりました。
初代サファリは優れた悪路走破性を誇っただけでなく耐久性も高かったため、道路整備が遅れている国や地域からも歓迎されました。
その後、1987年に2代目が登場すると3ナンバー登録のワゴンをラインナップし、RVブームの頃は人気を博しましたが、2007年に3代目をもって生産を終了。
一方、海外向けの生産はその後も続けられ、今もパトロールの名でされており、世界中の過酷な環境下で活躍しています。
●ランドローバー「レンジローバー」
ラグジュアリーなクロカン車の元祖ともいえる「レンジローバー」
イギリスのランドローバーといえばラグジュアリーSUVに特化したメーカーとして知られていますが、そのイメージを確立したモデルが、1970年に誕生した初代「レンジローバー」です。
ラダーフレームにスクエアなデザインのステーションワゴンタイプのボディを架装し、駆動方式は当時としては珍しいフルタイム4WDを採用。高い悪路走破性能と同時に高級セダン並の快適性を両立するというコンセプトで開発されました。
ボディは当初3ドアのみでしたが後に5ドアが設定され、簡素だった装備も年を追うごとに充実して、さらにラグジュアリーなクルマへと進化を遂げました。
エンジンは3.5リッターV型8気筒ガソリンを搭載し、最終的には排気量を4.2リッターまで拡大。ディーゼルエンジンも追加されました。
1980年代後半になるとレンジローバーは高級4WD車として日本でも知られるようになり、バブル景気の頃は800万円台からと高額な価格ながら人気となりました。
その後、1994年に2代目が登場しましたが、初代も1996年まで併売されました。現行モデルのレンジローバーは4代目にあたり、同社のフラッグシップとして今も世界中のセレブから愛されています。
※ ※ ※
黎明期のクロカン車というと、高速性能や乗り心地などは考慮されておらず、悪路走破性だけを追求していました。
現代のクロカン車というと数多くの電子デバイスを搭載して、悪路走破性の向上とともに、普段使いでも燃費が悪いことさえ目をつぶれば快適な走行が約束されています。
一方でランドクルーザー 70系のように、未だに電子デバイスを走行制御に使っていないストイックなモデルも存在しますから、クロカン車の世界は奥が深いといえるでしょう。
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