戦闘機のファーストクラス!? アルピナ「B8グランクーペ」のライバルはポルシェやアストンにAMGだった
くるまのニュース / 2021年10月7日 19時10分
アルピナの販売が好調のようです。こうした状況で、フラッグシップモデルである「B8グランクーペ」のジャパンプレミアが催されました。B8グランクーペのライバルたちに対するアドバンテージとは何でしょうか。
■スポーティでありながらラグジュアリーなアルピナの世界
2021年9月29日、東京白金台・八芳園にて、アルピナ「B8グランクーペ」のジャパンプレミアがおこなわれた。B8グランクーペは、E24「6シリーズ」ベースの「B7ターボ」やE31「8シリーズ」ベースの「B12 5.0クーペ」のDNAを受け継ぐ、アルピナのなかでも究極のモデルだ。
八芳園のジャパンプレミア会場の入り口では、アルピナグリーンの「B7 Sターボ・クーペ」がまず来場者を迎えてくれた。30台のみ生産された同モデルの貴重な1台で、本国のアルピナでフルレストア済みとのことで、会場オープン前に記念撮影する人も多かった。
では、ニコル・オートモビルズ副社長ミヒャエル・ヴィット氏のスピーチから、B8グランクーペの概要と昨今のアルピナを取り巻く現状をまとめてみよう。
●B8グランクーペのライバルは?
アルピナがB8グランクーペのコンペティターとしているのは、アストンマーティン「DB11」、マセラティ「クアトロポルテ・トロフェオ」、ポルシェ「パナメーラ・ターボS」、メルセデスAMG「GT63 S 4マティック」だ。
比較しやすいようにコンペティター4台と一緒に価格・最高出力・最大トルク・最高速度・0−100km/h加速を以下にまとめてみた。
■アルピナ「B8グランクーペ(右H)」:2602万円・621ps・800Nm・324km/h・3.4秒
■アストンマーティン「DB11 V8」:2368万円・528ps・675Nm・309km/h・4秒
■マセラティ「クアトロポルテ・トロフェオ」:2302万円・580ps・730Nm・326km/h・4.5秒
■ポルシェ「パナメーラ・ターボS」:2882万円・630ps・820Nm・315km/h・3.1秒
■メルセデスAMG「GT63 S 4マティック」:2437万円・639ps・900Nm・315km/h・3.2秒
アルピナの場合、最高速度ではなくて巡航最高速度──つまり瞬間的ではなく、ドライバーがステアリング操作をおこなえる最高速度であることはいまさら説明するまでもないだろう。
ミヒャエル・ヴィット氏は、こうしたB8グランクーペを「ファーストクラス並みの快適なキャビンに、戦闘機のようなパフォーマンスを併せ持ったクルマ」と表現した。
もちろんスペックだけをも比べただけでも、アルピナB8グランクーペがコンペティターに対していかに魅力的であるかをうかがい知ることができる。
●911やAMGからの乗り換えが増える
2020−2021 パフォーマンス・カー・オブ・イヤーをアルピナ「B3」が受賞したこともあり、BMWアルピナの日本国内における販売は好調のようだ。アルピナは生産台数を限定していることから、B3に関しては現在1年待ちという状況であるが、待つに値する1台である。
また、現在のアルピナのカスタマーにも変化が見られるようだ。かつては、BMWの通常ラインナップ車を購入、その後にMモデルなどを経験してアルピナにたどり着くというカスタマー、もしくはもともとのアルピナファンが多かった。
しかし、最近ではポルシェ「911」やメルセデスAMGから、アルピナへ乗り換える新規カスタマーが増えたというのだ。これは、アルピナの奥深いドライバビリティをよく理解した上での選択といってもいいだろう。
また、911やメルセデスAMGがレアな存在ではなくなったためという側面もあるだろう。他人と被らない希少なクルマは、常にセレブに求められるものであるからだ。
こうした点では、限られた台数しか生産されないアルピナ、しかもB8グランクーペは、非常に希少なクルマであることは間違いなく、アドバンテージを持っている。
B8 グランクーペの日本国内での販売はすでにスタートしており、現在納期は6か月から8か月ほどとのこと。個別にインテリアなどをオーダーするとさらに納期は長くなることは覚悟しておいたほうがいいだろう。
●BMW ALPINA B8 GRAN COUPE ALLRAD
BMWアルピナB8 グランクーペ オールラッド
・車両価格(消費税込):2557万円(左H)、2602万円(右H)
・全長:5090mm
・全幅:1930mm
・全高:1430mm
・ホイールベース:3025mm
・車両重量:2140kg
・エンジン形式:V型8気筒ビ・ターボ
・排気量:4394cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:4輪駆動
・変速機:8速AT
・最高出力:621ps/5500-6500rpm
・最大トルク:800Nm/2000-5000rpm
・0-100km/h:3.4秒
・巡航最高速度:324km/h
・公称燃費(WLTP):8.4km/L
・ラゲッジ容量:440L
・燃料タンク容量:68L
・タイヤ:(前)245/35ZR21、(後)285/30ZR21
・ホイール:(前)8.5Jx21、(後)10Jx21
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
1000馬力超え! スバル新型「“和製”スーパーマシン」! 「ヤマハ製パワトレ」搭載で“最速”目指す「STI E-RA」とは
くるまのニュース / 2024年9月12日 14時10分
-
530馬力の「爆速セダン」と「爆速ツーリング」発表!3リッター直6ツインターボ搭載のBMW「M3」 約1430万円から
くるまのニュース / 2024年9月11日 20時25分
-
レクサス「LS “最速仕様”」に反響多数!? 「これはヤバい」「欲しい」 斬新「斜めマフラー」&650馬力「V8ツインターボ」搭載! まさに“LS-F”な「TS650」とは
くるまのニュース / 2024年9月4日 19時10分
-
ラゲッジは最大675ℓ!ベンツが作るスーパースポーツ2代目 AMG GTクーペが便利すぎる(小沢コージ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月31日 9時26分
-
アルピナ最上位SUV『XB7』に「MANUFAKTUR」、621馬力ツインターボに特別な内外装
レスポンス / 2024年8月22日 6時0分
ランキング
-
1認知症や急激な老化を呼ぶ免疫暴走が起こる真因 免疫が処理できないほど体内にゴミが溜まる恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 7時0分
-
2政府は夕張市の「限界医療」から何も学んでいない…増え続ける「コロナワクチン健康被害」に医師が訴えたいこと
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 10時15分
-
3マザー・テレサもスティーブ・ジョブズも実は「サイコパス」って本当…? 人口の1%しかいない“反社会的人格者”の知られざる正体
文春オンライン / 2024年9月20日 6時10分
-
4夜中のジュースやアイスクリームが「夜型幼児」をつくる…日本人の母親6000人調査で判明
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月20日 9時26分
-
5のどの不調は「体から発せられた悲鳴」 乱れた自律神経の整え方
PHPオンライン衆知 / 2024年9月20日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください