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BMW新型「M3」を80馬力アップ! ACシュニッツァーの普段遣いできるチューニング内容とは

くるまのニュース / 2021年10月13日 19時10分

ACシュニッツァーが最新のBMW「M3」をチューニングしました。走りの楽しさはもちろんのこと、後席のパッセンジャーにも気を配ったトータルチューニングの内容を紹介します。

■日常域で快適に使えるBMW「M3」のチューニングカー

 レーシングカー開発から得たノウハウを元に、ストリート用のアイテムを開発しているACシュニッツァー。いわずと知れた、BMWのチューナーである。

 そんなACシュニッツァーが、G80型「M3」用のアイテムを発表した。BMWが2ドアクーペの「M4」をラインアップしているいま、M3はスポーツセダンという位置づけとなる。しかし、2ドアクーペボディがM3だったときにも「M3リムジン」があったように、スポーツできる4ドアという存在には需要がある。当然ACシュニッツァーも、セダンだからといってチューニングレベルを落とすようなことはしていない。では、その内容を確認していこう。

●エンジンはそのままにパワーアップ

 まず出力面だが、これはエンジン本体やターボチャージャー、エンジンを制御するコンピュータであるDME本体はノーマルのまま、パフォーマンス・アップグレードを装備することによって増強されている。

 数値的にいうと、375kW(510ps)・650Nmというノーマルのスペックから、434kW(590ps)・750Nmへと、80ps・100Nmの出力向上を実現している。

 このパフォーマンス・アップグレードは、いわゆるサブコンといわれるものだ。各種センサーとDMEの間に介在することで、DMEの制御はそのままに、パワーユニットが持つ潜在能力を引き出すという利点がある。

 また、DMEがそのまま制御をしているということは、何かしらの異常が起きたときには、DMEがリタードをおこなってくれるため、トラブルに対する安全度は高い。

 ただし、DME自体のデータを書き換えるわけではないので、タービン交換などをする場合には対応できないし、パワーユニットの特性そのものを変えられるものではないという面はあるものの、ストリートユースという使い方を考えれば、十分以上のパワー・速さを実現してくれる。

 また、現在ACシュニッツァーは、G80型M3用のエキゾーストシステムを開発中だ。オールステンレス製で、片側2本のφ110mmカーボンテールパイプを持つこのエキゾーストは、サウンドの音量ではなく音質を変えつつ排気効率向上を実現している。これに使われているカーボン製テールパイプは、単品として2021年12月に発売される予定だが、エキゾーストシステムそのものは、発売までもう少し時間が掛かるようだ。

■ステージに合わせてステップアップできるエアロパーツとは

 さらにサスペンションは、減衰力をバンプ側は低速域と高速域の2WAY、リバウンド側は1WAYで調整可能な車高調整式である「RSコイルオーバー・サスペンション」を開発している。

 すでにフロントを15mmから20mmローダウンできるスプリングキットは完成しているが、こちらのリアスプリングは、純正をそのまま流用し、交換しない設定となっている。

 これは、4ドアボディ、つまり後席にもパッセンジャーが乗車するということを想定してのものだ。日常的な快適性を保ちつつ、より高いコーナリングスピードを実現するというのがその狙いだ。

 減衰調整式車高調サスであるRSコイルオーバー・サスペンションは、その狙いを1段上にシフトしたもの。サーキット走行など、より積極的なドライビングをする際の、セッティング幅を大きく広げている。

ACシュニッツァーは、最新「M3」を快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーに仕立てたACシュニッツァーは、最新「M3」を快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーに仕立てた

 ホイールは軽量鍛造のAC3に、G80M3用として20×10.0Jサイズを用意した。カラーバリエーションは、シルバー/アンスラサイトと、アンスラサイト/シルバーの2色。装着するタイヤサイズは、フロントが285/30R20、リアは295/40R20となる。同サイズで鋳造モノブロックのAC1も用意されている。

●考えつくされたエアロパーツ

 エアロダイナミクスのラインアップは、フロントスプリッターとフロンドサイドウイング、リアルーフスポイラー、リアスポイラー、カーボン製レーシングリアウイング、レーシングリアウイング用ガーニーフラップ、カーボン製リアディフューザー、デザインパッケージ、サイドスカートプロテクションフィルムとなる。

 これらのパーツを開発するときの基本となっているのは、フロントスプリッターだ。200km/hで走行しているときに、40kgというダウンフォースを発生するこのアイテムは、高速安定性の向上に寄与するパーツだ。これにM3専用に開発されたフロントサイドウイングを装着すると、サーキットでのコーナリングスピードを高めることが可能となる。

 そしてこうして稼いだフロントのダウンフォースとバランスさせるために装着するのが、リアスポイラーだ。こちらは同条件で20kgのダウンフォースを得ることができる。

 さらにより強いダウンフォースを得たい場合には、50kgのダウンフォースを発生するカーボン製レーシングリアウイングや、追加することで合計70kgのダウンフォースを生み出すガーニーフラップの装備がオススメだ。走るステージに合わせた空力セッティングができるようになっているのがACシュニッツァーらしい。

 加えて、ルーフの空気の流れを改善するルーフスポイラーや、フロア下でのダウンフォースを生み出すカーボン製リアディフューザーも、空力面での装備となる。デザインパッケージはフェンダーとボンネットダクトのアクセントがセットとなり、サイドスカートプロテクションフィルムは、高速走行時に傷つきやすい部分を保護してくれるものだ。ACシュニッツァーのエンブレムも同時にラインアップされている。

 インテリアでは、操作をする際のキーアイテムであるステアリングホイールを新たに開発した。リムには黒のパーフォレーテッドナッパレザーとアルカンターラが組み合わせられていて、左右のグリップ部には親指がちょうどはまるくぼみが設けられている。

 ステアリングトップのセンター部には、ロゴが入ったライトグレーのモータースポーツインジケーターがあるため、ステアリングの位置を確実に、意識せずに判断することができる。さらに、操作性に優れたアルミ製のシフトパドルや、ペダルとフットレスト、iDrineコントローラーのカバーもラインアップしている。

 ACシュニッツァーはこのG80型M3を、快適な乗り心地を持つ日常的なクルマであると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカーでもあると考えている。だからこそ、パワーと空力、サスペンション、インテリアを統合した開発をしているのだ。

 そのため、フル装備すれば、ACシュニッツァーの考えるM3の理想形が、一気に実現できる。しかし、ひとつひとつのアイテムは単品での購入も可能だ。それぞれのパーツの装着効果を体感しながらステップアップをするという楽しみかたもできるのが、うれしいところだ。

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