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見た目や使い勝手は良好なのに? 主流になれなかったけどイケてた車3選

くるまのニュース / 2021年10月19日 16時10分

これまで、数多くのクルマが販売されてきましたが、なかにはもっと評価されても不思議ではないと思うようなモデルもあります。そこで、主力車種にはなれなかったものの意外とイケてたクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

■主力車種にはなれなかったけどイケてたクルマを振り返る

 日本で本格的な自動車製造が始まったのは大正時代の初期で、すでに100年を超える歴史があります。近代的な量産体制は第二次世界大戦後の復興期からで、日本は一気に自動車大国の仲間入りを果たしました。

 そして、これまで膨大な数の国産車が誕生しましたが、そうしたクルマのなかにはヒットすることなく消えていったクルマもあり、むしろ多くのクルマが日の目を見ずに生産を終えています。

 しかし、ヒットに恵まれなかったクルマを振り返ってみると、すべてがダメなクルマばかりではありません。

 出たタイミングが悪かったり、ちょっとした理由からヒットに繋がらなかったと思えるクルマも存在します。

 そこで、主力車種にはなれませんでしたが光るものがあったモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「エクシーガ」

スタイリッシュな快速7シーターワゴンながらヒットしなかった「エクシーガ」スタイリッシュな快速7シーターワゴンながらヒットしなかった「エクシーガ」

 2008年に登場したスバル「エクシーガ」は、ヒット作となった「レガシィ ツーリングワゴン」ではなし得なかった3列シートで7人がしっかり乗れる高い居住性と、優れた走りを両立したステーションワゴンタイプのミニバンです。

 エクシーガはプラットフォームを含むコンポーネンツの約50%をレガシィ ツーリングワゴンからキャリーオーバーして開発され、スタイルも一見すると背が高めのステーションワゴンというスタイリッシュな印象で、シャープなフロントフェイスから見た目にも走りの良さをアピールしていました。

 内装では3列目シートも非常用ではなく、しっかりと大人が座れるスペースを確保。さらに1列目、2列目、3列目と徐々に着座位置が高くなる「シアターシアターレイアウト」を採用することで、すべてのシートで見晴らしが良く、視覚的に圧迫感を感じることのない設計となっていました。

 搭載されたエンジンは最高出力225馬力とパワフルな2リッター水平対向4気筒ターボと、148馬力の自然吸気を設定し、2009年の改良では170馬力の2.5リッターの自然吸気エンジン車を追加し、余裕あるツーリング性能と経済を両立。

 駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、トランスミッションはターボ車が5速AT、2リッターNA車が4速AT、2.5リッター車はCVTの「リニアトロニック」が組み合わされました。

 その後2015年に、エクシーガはSUVの要素を取り入れた内外装とした「エクシーガ クロスオーバー7」にバトンタッチしましたが、2018年に生産を終了。「ドミンゴ」からはじまったスバルの3列シート車は、国内市場から姿を消しました。

●マツダ「CX-7」

クーペSUVのフォルムをいち早く取り入れたものの消えた「CX-7」クーペSUVのフォルムをいち早く取り入れたものの消えた「CX-7」

 現在、SUV人気はますます加熱しており、もはやブームといっても過言ではありません。このSUV人気が盛り上がりを見せ始めた2007年に、マツダからクロスオーバーSUVの「CX-7」が登場しました。

 CX-7は、スポーツカーとSUVを融合させた「スポーツクロスオーバーSUV」というコンセプトで開発され、外観は大きく傾斜させたフロントウインドウとリアゲートが特徴の、クーペフォルムをいち早く採用していました。

 もともとCX-7は北米市場をターゲットとして企画されたモデルのため、ボディサイズは全長4680mm×全幅1870mm×全高1645mmと当時としてはかなり大きいサイズです。

 この大柄なボディの副産物として広い室内空間を実現しており、クーペフォルムながら居住性や積載性は優れていました、

 エンジンは最高出力238馬力の2.3リッター直列4気筒直噴ターボのみと、1.6トン強の重量をストレスなく走らせるためにトルクフルなエンジンを搭載。

 CX-7はスタイリッシュなフォルムのSUVとして今なら高く評価されそうですが、日本の道路事情では大きすぎるボディと、価格は295万円(消費税5%込)からと比較的高かったこともあり、販売は好調とはいえず、2011年に国内向けの販売を終了しました。

 その後、2012年に初代「CX-5」が登場すると、日本の道路事情にマッチしたサイズと手頃な価格からヒット作となり、現在のCXシリーズ展開への足がかりとなりました。

●三菱「チャレンジャー」

都会的なクロカン車という新たな挑戦ながら残念な結果となった「チャレンジャー」都会的なクロカン車という新たな挑戦ながら残念な結果となった「チャレンジャー」

 1990年代の初頭に、日本の自動車市場では「RVブーム」が起こりました。このブームでもっとも販売台数を伸ばしたのがクロスカントリー4WD車で、なかでも三菱2代目「パジェロ」は空前のヒット作となりました。

 そこで、三菱はさらなるクロカン車のラインナップ拡充を図り、1996年にパジェロのラダーフレームをベースにした2列シート・ロングボディの「チャレンジャー」を発売。

 外観は低いキャビンのステーションワゴンタイプで、ワイルドなイメージのパジェロと異なる都会的なデザインを採用しました。

 また、ラインナップは1タイプのボディとシンプルで、価格は231万8000円(消費税含まず)からという戦略的な設定とすることで、新たなユーザー層の取り込みを目指していました。

 搭載されたエンジンは3リッターV型6気筒ガソリンに、2.8リッターと2.5リッターの直列4気筒ディーゼルターボの3タイプを設定して多様なニーズに対応し、駆動方式は全グレードとも4WDですが、上位グレードには路面状況によって走行モードが切り替え可能な「スーパーセレクト4WD」を採用するなど、パジェロ譲りの悪路走破性を実現。

 その後、1997年のマイナーチェンジでガソリン直噴エンジン「GDI」が搭載され、フロントフェイスのデザインも刷新し、よりアーバンオフローダーというイメージを強調しました。

 しかし、すでにRVブームは沈静化していたことから販売は低迷し、2001年に国内向けの販売を終了。その後は海外専用モデルとして販売が継続され、現在はパジェロに代わるクロカン車として「パジェロスポーツ」の名で、欧州やアジア圏を中心に人気を獲得しています。

※ ※ ※

 最後に紹介したチャレンジャーを振り返ると、売れない要素は見当たらないといっていいほどの完成度でしたが、まさにRVブームに翻弄されたかたちで姿を消しました。

 現在のSUVブームは世界的な広がりをみせていることから、簡単には沈静化することもなく、今後、SUVがファミリーカーやパーソナルカーのスタンダードとなることが予想されます。

 さらにスペース効率の高さから電動化にも有利なモデルとあって、SUVの躍進はまだまだ続くでしょう。

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