もはや令和に登場したのは奇跡に近い!? 国内で買える最新MT車3選
くるまのニュース / 2021年10月21日 6時10分
近年、日本でマニュアルトランスミッションの新車におけるシェアは、1%台といわれており、もはや希少な存在です。そこで、令和に国内デビューした数少ない最新のMT車を、3車種ピックアップして紹介します。
■いま日本で買える最新のMT車を紹介します
近年、日本の自動車市場では、ミニバン、コンパクトカー、軽ハイトワゴン、そしてSUVが販売の大多数を締めている状況です。そのため、セダンやクーペ、ステーションワゴンのラインナップは激減してしまいました。
しかし、それ以上に減少してしまったのが、マニュアルトランスミッション車(以下、MT車)です。
現在、国内の新車販売におけるMT車のシェアは1%台といわれており、MT車をラインナップするモデルは数が減ったまま横ばいの状況が続いています。
こうした傾向は欧州でも起こっており、日本よりもMT車のシェアは遥かに高いものの、ハイブリッド車の普及や、ハイパフォーマンスモデルは2ペダルがスタンダードとなっていることなど、MT車は減少してしまいました。
しかし、数少ないながらもMT車を求めるユーザーは一定数いて、新型のMT車が登場しています。
そこで、令和に国内デビューした数少ない最新のMT車を、3車種ピックアップして紹介します。
●スバル「BRZ」
初代から大きく変わっていないものの、FRスポーツカーとしてのポテンシャルは大幅に向上した新型「BRZ」
スバルは2012年に、トヨタと共同開発したFRコンパクトクーペの初代「BRZ」を発売しました。同時にデビューしたトヨタ「86」とともに、日本のみならず世界的にも待ち望んでいたFRスポーツカーファンから、大いに歓迎されました。
そして、2021年7月に、2代目となる新型BRZが日本でも正式に発表され、受注を開始しました。
全体のフォルムは初代からキープコンセプトとした2ドアクーペでボディサイズもほぼ変わっていませんが、細部に至るデザインを一新し、内装も新たなデザインとなり、一気にデジタル化が進みました。
大きく変わったのがエンジンで、従来は2リッターでしたが新型では2.4リッター水平対向4気筒直噴に排気量をアップ。それにともない最高出力も207馬力から235馬力に向上しました。
ターボ化によって簡単にパワーアップは可能ですが、レスポンスに優れた自然吸気をあえて継承し、ドライビングフィールと車体とのバランスにこだわったといいます。
トランスミッションは6速MTと6速ATを設定し、ATモデルにはBRZでは初となる安全運転支援システム「アイサイト」が標準装備されました。
価格(消費税込、以下同様)は308万円から、グレードは装備の違いによる「R」と「S」の2タイプの設定です。
●BMW「M4クーペ」
高性能かつ高額なモデルでは超希少な存在となったMT車をラインナップする新型「M4クーペ」
BMWのハイパフォーマンスモデルといえば、BMW M社の手によって開発された「Mハイパフォーマンス」モデルです。
その最新機種である「M3セダン/M4クーペ」が、2021年1月に日本でも販売を開始し、M4クーペには高額かつ高性能車では貴重なMTが設定されました。
新型M4クーペのラインナップは、「M4クーペ/M4クーペ コンペティション/M4クーペ コンペティション トラックパッケージ」の3つで、M4クーペは6速MT車のみの設定となっています。
搭載されるエンジンは最高出力480馬力を誇る3リッター直列6気筒ツインターボで、このパワーを後輪のみで路面に伝えるFRが基本ですが、M4クーペ コンペティション(トラックパッケージ含む)にはシリーズ初の4WDモデル「M xDrive」も設定されました。
ボディサイズは全長4805mm×全幅1885mm×全高1395mmとスタンダードな4シリーズよりもワイドなボディで、全体のフォルムはBMWの伝統ともいえる、美しいシルエットのクーペスタイルに仕立てられています。
賛否両論あった縦に大きいキドニーグリルですが、迫力あるフロントフェイスの演出には欠かせない存在といえるでしょう。
M4クーペの価格は1298万円で、ハンドル位置は左/右が選べます。なお、新たなボディタイプとして「M4カブリオレ コンペティション M xDrive」もリリースされました。
●ホンダ「シビック」
先代で好評だった6速MTを再びラインナップするという英断をみせた新型「シビック」
ホンダは1972年に、新時代のFFベーシックカーとして初代「シビック」を発売しました。コンパクトなボディながらFFならではの広い室内空間を実現し、軽量なボディによる優れた走行性能と、低燃費による高い経済性から大ヒットを記録し、ホンダの主力車種として代を重ねました。
そして2021年9月に、11代目となる新型シビックが日本で発売され、発売から約1か月後となる10月7日時点で、3000台を超える受注を獲得するなど、好調な滑り出しです。
国内仕様のボディは5ドアハッチバックのみで、北米では4ドアセダンも設定されています。
搭載されたエンジンは最高出力182馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒直噴ターボで、トランスミッションは6速MTとCVTをラインナップ。このパワートレインは先代の10代目と変わりありませんが、MTはショートストローク化や高剛性化により、スポーティかつダイレクト感のあるシフトフィールに改良されました。
初期の受注とともにトランスミッションの販売比率も公開されており、それによるとMT車は35.1%と非常に高い水準となっています。
新型シビックの価格は「LX」グレードが319万円、より装備が充実した「EX」グレードが353万9800円。MT、CVTとも同額です。
なお、2022年には2モーターハイブリッドの「e:HEV」と、新型「シビック タイプR」の登場がアナウンスされています。
※ ※ ※
現行モデルではMT車は貴重な存在ですが、同様にネオクラシックカーの世界でもMT車が珍重されています。
いま世界的に、1980年代から1990年代に登場した高性能車の人気が高まっており、中古車価格の高騰が続いていますが、とくに値上がりが顕著なのがMT車です。
新車当時はAT車の方が数万円から数十万円ほど高額なのが一般的でしたが、中古車では希少価値から価格が逆転しています。
とくに欧米では、比較的安い(それでも高額ですが)高性能モデルのAT車を買って、トランスミッションをMTに載せ替えるケースも珍しくありません。
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