走りの性能は妥協したくない! ファミリーカーにも適したイケてる車3選
くるまのニュース / 2021年11月7日 6時30分
昭和の時代ではファミリーカーにセダンやクーペが使われていましたが、平成になるとミニバンへと移行し、さらに近年はSUVもファミリーカーとして活躍しています。そうしたファミリーカーを選ぶ人のなかには、走りの性能を妥協している人も多いのではないでしょうか。そこで、ファミリーカーにも適した高性能モデルを、3車種ピックアップして紹介します。
■ファミリーカーとして十分に使える現行の高性能モデルを振り返る
1990年代にミニバンが急速に普及し、ファミリーカーの主流はセダンからミニバンへと移行しました。また、近年は軽ハイトワゴンやSUVもファミリーカーとして人気です。
ファミリーカーといっても明確な定義はなく、単に家族で乗るクルマならばファミリーカーと呼べますが、最適なモデルはやはりミニバンということになるでしょう。
ミニバンは人と荷物を乗せるのに特化したクルマですが、数多くのミニバンユーザーのなかには走りの性能については妥協している人もいるのではないでしょうか。
そこで、ファミリーカーにも適した高性能モデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「シビック」
スタイリッシュで走りも良く、使い勝手も優れた「シビック」
ホンダは2021年9月24日に、通算11代目となる新型「シビック」を国内で発売しました。
ボディラインナップは5ドアハッチバックのみで、外観は流麗なフォルムのファストバックスタイルを採用。逆スラントノーズにも見えるフロントフェイスが印象的です。
ボディサイズは全長4550mm×全幅1800mm×全高1415mmと10代目とほとんど同じですが、ひと昔前の「アコード」並みまで大きくなりました。
搭載されるエンジンは1.5リッター直列4気筒ターボで最高出力182馬力を発揮。トランスミッションはCVTと6速MTを設定しており、MT派には貴重な存在でしょう。
内装では、水平基調のデザインのインパネを採用し、エアコンの吹出口をカバーするように設置されたハニカムメッシュが特徴です。
安全運転支援システムはこれまで以上に充実しており、フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを採用し、新たに「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」が追加されてドライバーの運転負荷を軽減。
また、ホンダ車初の装備として、夜間の対向車などに眩しさを与えずに優れた遠方視認性を確保する「アダプティブドライビングビーム」が搭載されました(一部グレードに設定)。
新型シビックは5ドアハッチバックによる使い勝手の良さと高い安全性能、MTを設定してドライビングプレジャーを追求するなど、走りを妥協しないファミリーカーといえるのではないでしょうか。
なお、2022年には、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したハイブリッドモデルと、新型「シビックタイプR」が発売予定です。
●トヨタ「カローラ ツーリング」
スポーティなグレードも設定するほどこだわった「カローラ ツーリング」
現行モデルでは数少ないスポーティなステーションワゴンの1台が、2019年9月に発売された「カローラ ツーリング」です。
ボディサイズは全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mmと、歴代で初の3ナンバーサイズとなっていますが、日本の道路環境にあわせて全幅はグローバルモデルよりも45mm狭くなっています。
外観はリアハッチを寝かせたスタイリッシュなクーペフォルムながら、荷室容量も大人5人が座ってもゴルフバッグが4個入る十分な容量を確保しています。
搭載されるパワーユニットは、システム最高出力122馬力の1.8リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドと、140馬力の1.8リッター直列4気筒自然吸気、そして116馬力の1.2リッター直列4気筒ターボの3タイプを設定。
1.2リッターターボの最高出力は高くないものの、最大トルクは185Nmとトルクフルで、トランスミッションは6速MTのみとされるなどスポーティな走りを追求したモデルです。
カローラ ツーリングは取り回しの良いボディと優れたユーティリティ、そして走りにもこだわったグレード設定など、かなり優等生なステーションワゴンです。
●日産「スカイライン 400R」
シリーズ最強のエンジンを搭載したスポーツセダンの「スカイライン 400R」
日産「スカイライン」は同社のモデルのなかでもっとも長い歴史を刻んでおり、歴代モデルは一貫してスポーティさを重視して開発されました。
現行モデルのスカイラインは2014年に発売された13代目で、2019年に大幅なマイナーチェンジがおこなわれた際に、ハイブリッドモデルではハンズオフ走行が可能となり、ガソリン車ではシリーズ最高の出力を誇る「400R」が登場。
400Rのエンジンは3リッターV型6気筒ツインターボを搭載し、ターボの過給性能を極限まで高めた結果、最高出力405馬力を達成しました。
同時に、4輪にアルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」、新開発の電子制御ショックアブソーバーなどを装備し、エンジンパワーに見合う高い運動性能を実現しています。
一方、外観は「400R」のバッジが取り付けられているくらいで、スタンダードモデルとの差異はほとんどなく、まさに爪を隠したモデルです。
前述のとおりセダンはかつてファミリーカーの代表的なモデルで、スカイライン 400Rでも十分にファミリーカーとして活躍できるでしょう。
※ ※ ※
繰り返しになりますが、ミニバンは最強のファミリーカーです。そのため、全盛期だった1990年代から2000年代にかけては、各メーカーから数多くのミニバンが発売されました。
当時は個性的なモデルも多く、走りを重視したミニバンも存在したほどです。しかし、ミニバンに求められる性能は次第に固定化し、多くのモデルが淘汰されました。
やはり王道のモデルが、ニーズにマッチしているということでしょう。
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