1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

ボルボのベストセラーSUV「XC60」がマイナーチェンジ! より使いやすくなったその理由

くるまのニュース / 2021年11月14日 16時10分

世界中で一番売れているボルボモデルが「XC60」です。2021年9月にマイナーチェンジを受け日本で発売されました。Google搭載のインフォシステムで、なにがどう変わったのでしょうか。

■エクステリアは小変更、大幅に変わったのは中身

 ボルボの新しいプラットフォームSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)が開発されたのが2013年。スケーラブルなのでボルボ「90シリーズ」と「60シリーズ」に採用し、規格を同じにするモジュラー化、PHEVを想定した電動化も実現しています。

 当時、通常の車両開発では考えられない桁違いの1兆3000億円(日本円換算)という開発費を注いでできただけあって、その仕上がりは優秀でした。

 その後2015年から、ボディが小さなモデル用にCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)というプラットフォームが採用され、ボルボはオールラインナップで新しいプラットフォームに切り替わりました。

 そして今回「XC60」のマイナーチェンジが施されました。

 よりコンパクトなSUV「XC40」の販売台数が多そうですが、実際にはグローバルではXC60が若干上回り、なんとXC60がボルボで一番売れている車種になっています。

 道幅や車庫の問題などの影響もあり、日本ではXC40がベストセラーになっていますが、それでもXC60は2位の座を確保しています。

 日本導入時、XC60はボルボ初の日本カー・オブ・ザ・イヤー(2017−2018)を受賞したモデルになりましたが、多くのユーザーがそれを認めているということでしょう。

 そのXC60が今回マイナーチェンジを施し、2022年モデルとしてよりスマートなXC60に生まれ変わりました。

 おもな変更点は、エクステリアは前後のバンパー付近の小変更、室内では新インフォテイメントシステムの導入、安全性では先進安全機能の一部変更などです。

 外観では、フロントバンパーのグリル下の開口部が大きめになりました。「インスクリプション」グレードではスカート部分にクロームのアクセントが入って豪華さを増しています。ラジエターグリルは現行よりシャープで引き締まった感じになりました。「R-デザイン」ではスカート部のデザインが変わり、かなりアグレッシブな雰囲気が漂っています。

 リアはテールパイプが隠れたのが大きな変化です。今回の試乗車は「XC60リチャージPHEV T8 AWDインスクリプション」で、まだエンジンを搭載するPHEVですが、電動化を強調するデザインになっています。

 基本骨格や基本デザインは変わっていませんが、新デザインのホイールと4色の新しいボディカラーによって、マイナーチェンジをアピールしています。

■よりシンプルな操作系に変更

 今回のマイナーチェンジの注目点は、インフォテイメントシステムにグーグルを採用したことでしょう。

ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」のインパネボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」のインパネ

 Androidベースの新インフォテイメントシステムは、グーグル・オートモーティブ・サービスとボルボ・カーズ・アプリ、テレマティクス・サービスで構成されています。2022年モデルのXC60、V90、V90クロスカントリー、S90は、この新インフォテイメントを採用しています。

 新たに採用されたグーグルアプリとサービスは、ナビゲーションシステム、音声認識システム(日本語対応は2022年にはできる予定)、アプリケーションとしてのグーグルプレイで構成されています。

 普段から自身のPCやスマホでグーグルのサービスを使っていて、アカウントを持っているなら、その繋がりをXC60の車内でも使うことができます。グーグルマップになっていつも最新のマップでドライブできるのはユーザーにとって大きなメリットになります。

 また「OK、グーグル」といえば、音声認識だけであらゆることができるようになります。

 いままでクルマごとに、ブランドごとに違う操作をすることに違和感を覚えていましたが、全車グーグルにしてくれたら、とくカーナビは統一した操作方法で済むようになり、それはきっと便利になると今回のボルボで思いました。

 今回からボルボ・カーズ・アプリというテレマティクス・サービスが採用されました。緊急通報サービス、故障通報サービス、リモートドアロックおよびアンロック機能、充電状態表示機能、盗難車両検索機能、ドライビング・ジャーナル(ドライブログ自動作成機能)、ヴィークルダッシュボードモニター(車両情報確認機能)、エンジンリモートスタートの機能があります。一部機能については2022年以降順次採用されていきます。

 ADAS(アドバンスト・ドライバー・アシスタンス・システム)は作動限界などについてはこれまでのシステムと同じですが、新しいセンサーシステムが搭載されています。ミリ波レーダーはフロントグリルに搭載されて、カメラはフロントガラスに設置されています。

 新機能としては、前車発進警告機能が装備され、リア衝突回避・被害軽減ブレーキも採用され乗員の安全性がより高まりました。

※ ※ ※

 今回の試乗車で走ってみると、これまでどおりしっかりしたボディ骨格が、正確なハンドリングと快適な乗り心地を提供してくれます。コクピット周辺はシンプルになり、これまでスタータースイッチの後部にあったドライブモードセレクトスイッチがなくなり、よりシンプルな操作系に変更されました。

 ただしドライブモードが選べなくなったわけではなく、ディスプレイ上での操作に細かく切り変えることになりました。

 2リッター直列4気筒で電動スーパーチャージャーを備えるガソリンエンジンは、233kW(318馬力)と400Nmを発揮し、さらに前34kWと160Nm、後65kWと240Nmの電気モーターを備えるPHEVで、走りはスムーズかつ力強かったです。

 自宅に200VのEVコンセントが設置できる人は、上質な走りのPHEVのXC60を手に入れることで、モダンなカーライフを味わえるでしょう。

ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」ボルボ改良新型「XC60 リチャージPHEV T8 AWD」

VOLVO XC60 RECHARGE PLUG-IN HYBRID T8 AWD INSCRIPTION
ボルボXC60リチャージ プラグインハイブリッド T8 AWD インスクリプション

・車両価格(消費税込):959万円
・試乗車オプション込価格:1013万9650円
・全長:4710mm
・全幅:1900mm
・全高:1660mm
・ホイールベース:2865mm
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+スーパーチャージャー+モーター
・排気量:1968cc
・駆動方式:4WD
・変速機:8速AT
・エンジン最高出力:318ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:400Nm/2200-5400rpm
・モーター最高出力:前22kW・後28kW
・モーター最大トルク:前160Nm・後240Nm
・タイヤサイズ:255/45R20
・WLTCモード燃費:12.6km/L

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください