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なぜ何回も停止する? トラックやバスで見かける「多段階一時停止」の意味とは

くるまのニュース / 2021年12月5日 11時50分

「一時停止」の標識がある場所で、トラックやバスが複数回の停止を繰り返すことがあります。なぜ、何回も停止を繰り返すのでしょうか。

■「多段階一時停止をおこなっています」ステッカーが表す意味とは

 トラックやバスの後を走行していると、一時停止などで複数回の停止を繰り返すことがあります。
 
 なぜ、一時停止で一度だけではなく複数回の停止をおこなうのでしょうか。

 一時停止は、交通量が多い道路や見通しの悪い交差点など、出会い頭の事故を防ぐために定められているもので、クルマやバイク、自転車に適用されます。

 自動車教習所では、一時停止の停止時間について3秒を目安としており、停止線の手前でしっかりと停止したうえで周囲の安全確認をおこなう必要があります。

 そうしたなかで、前述のようにトラックやバスなどの商用車では、ときおり「多段階一時停止をおこなっています」といったステッカーが貼られています。

 SNSを見ると、多段階一時停止について、「安全のために多段階一時停止心がけている」という運転者もいれば、「多段階一時停止ってなに…?」という声も見られ、すべての運転者に認知されているとはいえません。

 多段階一時停止とは、一時停止が必要な場所において、決められた停止位置で停止するだけでなく、さらに、安全のために2回、3回と、複数回停止する停止方法のことです。

 この多段階一時停止について、栃木県那須烏山市の烏山自動車学校の担当者は、以下のように話します。

「交差点の状況によっては、多段階一時停止が必要になる場合があります。

 停止線の位置で遠くまで見通せる場合には問題ありませんが、とくに見通しが悪い交差点では、安全確認のためにおこなったほうが良いでしょう」

 また、多段階一時停止は、各都道府県の警察署でも推奨しており、例えば、島根県警は次のように呼びかけています。

「一時停止規制のある交差点では、『1.停止線で停止』『2.見せるための停止』『3.確認するための停止』をして、出会頭事故を起こさないようにしましょう」

 このように、多段階一時停止では、基本的に計3回の停止が求められており、決められた停止位置で1回、そして歩行者や自転車に自車の存在をアピールするために1回、さらに安全確認がしっかりおこなえる位置で1回停止してから進行するというものです。

 さらに、本来であれば、歩行者は一時停止のルールに則る必要はありませんが、出会い頭に事故の危険性があるのは歩行者も同様であるため、交差点付近ではしっかりと安全確認をしながら通行するように心がけ、必要に応じて多段階一時停止もおこないましょう。

■出会い頭の事故は非常に多く発生している

 警察は念入りな一時停止として、多段階一時停止を求めるなど、危険性が高い出会い頭の交通事故。

 内閣府が公表している「令和2年中の道路交通事故の概況」によると、2020年の交通事故発生件数は全体で30万9178件となっており、そのうち死亡事故は2784件発生しています。

 死亡事故数全体の12.4%にあたる346件は、出会い頭の事故が要因となっており、これは、正面衝突や歩行者横断中に次いで多い割合です。

 また、出会い頭の事故は、自転車が関係しているケースも多く見られます。

 自転車関連の事故に目を向けると、警察庁が公表するデータでは、2016年から2020年までの死亡・重症事故数は4万2200件で、そのうち77%にあたる3万2349件が対自動車事故です。

 さらに、そのうちの55%である1万7937件は「出会い頭衝突」となっており、これは自転車関連の死亡・重症事故で1番大きい割合を占めています。

場所により異なる停止線の位置。複数回停止することでより安全に通行することが出来る場所により異なる停止線の位置。複数回停止することでより安全に通行することが出来る

 前述したように、自転車も一時停止を守る義務があるうえに、クルマやバイク同様に、急に止まることは困難な乗り物となっています。

 交差点付近では、いつでも止まれるように慎重に進行するとともに、安全確認も怠らないようにしましょう。

※ ※ ※

 自車側の道路に一時停止が定められていない交差点では、とくに気がゆるみ、一時停止がある場合に比べ、安全確認を意識しない人も多いかもしれません。

 一時停止がある場合はもちろん、一時停止がない場合でも、左右の安全確認をしっかりとおこない、不安があるときは多段階一時停止をおこないながら通行しましょう。

 また、多段階一時停止をおこなう際は、後方のクルマに、複数回止まる意思が伝わるよう、ゆっくり進みながら優しくブレーキを踏むようにこころがけると良いでしょう。

 急ブレーキを踏むことで、後方のクルマが追突してしまう恐れもあるので、後方へのそうした配慮も忘れないことが重要です。

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