「シビックじゃん」新型「インテグラ」に賛否両論!? 世界初公開時のコメント大荒れで不安の声も 中国ではシビックの姉妹車?
くるまのニュース / 2021年11月18日 10時10分
アキュラ新型「インテグラ(プロトタイプ)」が世界初公開されましたが、そのデザインを見た国内外のファンからは批判的な意見が出ています。なぜ、新型インテグラに対する反響は芳しくないのでしょうか。
■ファンからは「本当にインテグラ?」の声も
2021年11月12日(日本時間)に、ホンダの高級ブランド「アキュラ」は、新型「インテグラ(プロトタイプ)」を世界初公開しました。
アキュラの公式YouTubeやSNSには、海外のファンからさまざまな意見が寄せられていますが、新型インテグラはどのような評価を受けているのでしょうか。
今回発表された新型インテグラは、歴代5代目のモデルとなり、発売は2022年前半、価格は3万ドル前後(約350万円)となることが発表されました。
ボディを鮮明な「インディイエローパール」に包んだ新型インテグラ。アキュラは公式YouTubeにて、新型発表の際の様子や歴代インテグラを登場させたプロモーションビデオを公開しています。
そのコメント欄およびSNSでは、国内外のユーザーから、新型インテグラに対してさまざまな意見が寄せられています。
アキュラの公式YouTubeでのコメントの多くが「本当にインテグラ?」「歴代のインテグラを振り返ってほしい」「ILXの見た目を変えただけ?」「11代目シビックにアキュラバッチを付けただけ、悲しい」といった否定的な意見が見受けられます。
なかでも多いのは、アキュラから発売されている「ILXに似ている」という声です。「ILX」とは、アキュラが北米市場などで販売する4ドアコンパクトセダンです。
ILXは、9代目シビックをベースに開発されており、ボディサイズなどは若干異なるものの、シビックの高級版ともいえるモデルです。
新型インテグラは、歴代のインテグラよりも、シルエットや総体的な雰囲気がILXに似ているということで、ILXと比較する声が非常に多く見られました。
また、フロントデザインなどは、同じアキュラのミドルセダン「TLX」にも似ているという意見が見られ、実際にふたつのモデルを見比べると、とくにヘッドライトの形やランプ配置などが類似しています。
一方で、日本のユーザーからも新型インテグラについてのさまざまな声が飛び交っています。
なかには「新型のデザイン良いと思うけどなあ」「めちゃくちゃかっこ良い!」という肯定的な声もありますが、大半は「インテグラ?シビックに似てる」「アキュラ版のシビックっぽいね」といった意見がやはり多いようです。
シビックは、2021年に11代目が発表され、世界各国の市場にセダンやハッチバックなどが順次導入されています。
先代インテグラは、7代目シビックのプラットフォームを用いていたこともあり、新型モデルでも共通したプラットフォームを採用していれば、似ているという声が見られるのも当然かもしれません。
■中国では北米よりも先に新型インテグラを発売!? なぜ?
北米で発表され、話題となっている新型インテグラですが、2021年9月28日には中国でも新型インテグラが発表されました。
中国におけるホンダ車は、中国の自動車メーカーである広州汽車と東風汽車の両社との合弁企業により生産・販売されており、それぞれ「広汽ホンダ」と「東風ホンダ」と呼ばれます。
基本的に、ラインナップされるクルマは両社で同じモデルであることも多く、エクステリアの細かい部分やモデル名を変えることで差別化が図られています。
広汽ホンダが発表した新型「インテグラ」。東風ホンダでは新型「シビック」として発表している
今回、新型インテグラを発表したのは広汽ホンダで、一方の東風ホンダでは同時期に新型シビックが発表されています。
広汽ホンダが発表した新型インテグラは、新型シビックをベースとした4ドアセダンとなっており、実質的にはシビックということになります。
よって、モデル名が異なるだけで、広汽ホンダと東風ホンダが発表した2台はどちらも新型シビックであり、前述のアキュラから発表された新型インテグラとはまったく異なるモデルです。
しかし、実際のデザインやデザインはどうであれ、海外において「インテグラ」という名前が広く活用されているのは、インテグラが多くのファンを持っていることの証であるともいえるでしょう。
※ ※ ※
2022年前半には新型インテグラが北米で発売され、現在まで詳細なスペックは公表されていませんが、ユーザーとして気になるのはその先のスポーティ仕様です。
近年のアキュラでは「タイプS」グレードを積極的に設定しており、2021年11月時点では「TLX タイプS」「MDX タイプS」「NSX タイプS」がラインナップされています。
また、2021年8月24日にアキュラ(ホンダ)は「インテグラ タイプS」という名の商標登録を当局に出願しているようですが、使用目的としてはジャケットやTシャツ、帽子や靴といったアパレル関連とされています。
しかし、アキュラのタイプSラインナップや商標登録の動きを考えると、新型インテグラに「タイプS」が設定される可能性は多いにありそうです。
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