新車買うなら月初に登録すべき! 地味だけど値引きよりもある意味確実? 1円でも安さ求める秘策とは
くるまのニュース / 2021年11月28日 11時10分
人生でももっとも高価な買い物のひとつであるのがクルマです。だからこそ少しでもお買い得に購入したいものですが、実は購入のタイミングを調整するだけで確実に支払い額を減らせる方法があります。
■お得に買うポイントは「自動車税種別割」
多くの人にとって、クルマの購入は人生でもっとも高価な買い物のひとつでしょう。
新車であれば安くても150万円から200万円、なかには1000万円を超すこともあることから、少しでもお買い得に買いたいものです。
実は購入(登録)のタイミングを調整するだけで確実に支払い額を減らせる方法があります。
新車をお得に購入するもっとも一般的な方法は、値引き交渉です。
現代の日本では、日常生活のなかで値引き交渉をおこなう機会はあまりありませんが、新車購入時は依然としてその文化が残っています。
値引き額は車種やその時々の販売店や営業担当者の事情によっても異なりますが、国産車の場合に車両本体価格の3%から5%程度であることが多いようです。
また、値引きをしなくてもある程度販売が見込めるような話題の新型車や人気車種は、「一律5万円」のようなかたちで決められている場合も多く、かつてほど営業担当者の裁量で自由に値引きできることは少なくなったとされています。
車両本体価格の値引きは販売店の利益を直接的に減らすものであるため、販売店としは追加したディーラーオプションに対しての値引きや、下取り車の査定額アップという形でお買い得感を演出することが増えています。
もちろん、それもお買い得であることには変わりませんが、値引きを得るためにディーラーオプションを追加するのは本末転倒です。
そんななか、購入のタイミングを調整するだけで、確実に支払い額を減らせる「裏ワザ」があります。
新車購入時には、車両本体やオプションの費用とは別に、自動車税種別割などの税金や諸費用も支払う必要があります。
税額は車種に応じて決定されるので、それ自体を値引きすることは当然できません。
しかし、自動車税種別割、いわゆる「自動車税」は、「年税額×登録等の月の翌月から3月までの月数÷12」の額を支払うことが定められています。
つまり、年額を12等分した額を、登録した月の翌月から3月までの月割で支払うことになります。
具体的にいえば、排気量1リッター超-1.5リッター未満のコンパクトカーの場合、自動車税種別割の年額は3万6000円、これを12で割ると、1月あたりの税額は3000円です。
もし11月30日に登録した場合、12月から3月までの4か月分、つまり1万2000円を購入時に支払わなければなりません。
しかし、12月1日に登録した場合、1月から3月までの3か月分、つまり9000円が税額となり、1日ズラしただけで3000円お得に購入できることになります。
自動車税種別割は、排気量が大きくなればなるほど税額も大きくなるため、排気量6リッター超のクルマの場合であれば、月末登録と月初登録で9100円の差が出ることになります。
当然のことながら、これは違法行為などではありませんし、これによって販売店の利益が直接的に減少することもないため、合法的かつ確実に支払金額を減らせる方法といえるでしょう。
※ ※ ※
また、軽自動車税にも同様のことがいえます。
軽自動車税は4月1日時点の所有者に対してその年度が課税されますが、月割りや日割りなどにはならないため、4月2日に登録することで、実質的にその年度の軽自動車税は実質的に課税されなくなります。
■「月初に登録」には注意点も?
ただ、この「裏ワザ」を使うにはいくつかの注意点があります。
まず、ユーザー側から「登録日」を調整するのはそれほど簡単ではないという点です。「登録日」とは、販売店で書類をサインした「購入日」とは異なります。
仮に展示車両などの在庫車を購入したとしても、実際に登録、つまり各行政機関に書類を提出し、ナンバープレートを受け取って装着するまでには一定の時間がかかります。
また、担当しているほかの顧客の都合などもあるため、自身のクルマの登録日だけを指定の日に調整するのは難しい場合も少なくありません。
また、最近では、ほとんどの新車の納期が不安定かつ長期化していることもあり、登録日を柔軟に対応することが難しくなっているといわれています。
加えて、輸入車に関しては、国産車と登録の段取りが異なるため、より登録日の調整が難しい場合があります。
登録日は納車日とも関係するため、納車日を調整する際に相談してみる程度にとどめ、決して無理強いすることにないようにしなければなりません。
販売店によってさまざまなお得キャンペーンを実施している
販売店や営業担当者側の事情によっては、月末のほうが値引きをしてくれやすい場合もあります。
例えば、四半期末や半期末、年度末といったタイミングでは、その月末までに一定の台数を販売すれば報奨金がもらえるという販売店や営業担当者もいるかもしれません。
そうした場合は、月内に登録することで最大限のサービスを引き出せる場合もあります。
このように考えると、登録日を無理に調整するのではなく、あくまでもちょうどいいタイミングで登録できたらラッキー程度に考えるほうが無難でしょう。
※ ※ ※
クルマの購入は大きな買い物であり、その後のカーライフが楽しみであるからこそ、購入までにいろいろ悩むものです。
お得に買えたらうれしいのはもちろんですが、販売店との今後の関係なども考慮し、決して無理強いしないようにしましょう。
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