800万円のトヨタ「ランクルGR SPORT」がスゴい! 理想的な年収はどのくらい? 憧れを手に入れる条件とは
くるまのニュース / 2021年12月1日 7時10分
クルマ好きなら憧れるというトヨタ「ランドクルーザー」。新型300系の最上級グレード「GR SPORT(ディーゼル仕様)」の購入には、どのくらいの年収が必要になるのでしょうか。
■トヨタ「ランドクルーザー」 最高級グレードはいくらで購入できる?
2021年8月に14年ぶりにフルモデルチェンジを遂げたトヨタ「ランドクルーザー(300系)。
価格帯は、エントリーグレード「GX 3.5L ガソリン(5人乗り)」(510万円)から最上級グレード「GR SPORT 3.3L ディーゼル(5人乗り)」(800万円)となっています。
では、最上級グレードを購入したい場合はどのくらいの年収が理想的なのでしょうか。
「どこへでも行き、生きて帰って来られる」をコンセプトに掲げ、趣味のクルマとしてはもちろん、世界各国あらゆる地域で実用的な車両として、幅広く活用されています。
そうしたなかで、新型ランドクルーザーは、ガソリン仕様とディーゼル仕様の2仕様の計7グレードをラインナップ。
なかでも、最高級グレード「GR SPORT(ディーゼル仕様)」の価格は800万円ですが、実際の購入時にはいくら必要になるのでしょうか。
GR SPORTは、フロントグリルに大きく「TOYOTA」と描かれたエンブレムが採用されているほか、標準仕様よりもさまざまな機能が追加され、悪路走破性能も高まっています。
今回、トヨタ公式サイトでの情報を元に見積もり金額を見ていきます。
グレードは、GR SPORT(ディーゼル仕様)とし、ボディカラーには1番人気かつ無料となる「グレーメタリック」を選択。
また、トヨタでは一般的にカーナビの有無がオプション選択となるため、今回は、もっともベーシックな「エントリーナビキット(7万1500円)」を追加します。
ここまでで、車両本体価格800万円に加え、オプションのカーナビ価格7万1500円で、807万1500円となります。
また、購入時にかかる税金としては、自動車税種別割1万4200円、自賠責保険料2万7770円があり、さらに販売諸費用となる7万2990円も追加。
現在、国土交通省が定める制度により、2022年4月30日の新車登録分まで、排出ガスおよび燃費の基準値をクリアしているモデルは自動車重量税などが100%優遇されることになっているため、今回の見積もり金額には自動車重量税は含みません。
そして、この税金と諸費用の合計価格は11万4960円となり、車両価格などとあわせると、GR SPORT(ディーゼル仕様)の購入には、最低でも818万6460円が必要です。
GR SPORT(ディーゼル仕様)について、トヨタの販売店スタッフは次のように話しています。
「ランクル300でもっともグレードの高いGR SPORT(ディーゼル仕様)を検討される人は、昔のランクルが好きということや、『TOYOTA』エンブレムのデザインに惹かれたということで選ばれているようです。
価格も800万円からとなるため、どちらかといえばお金に余裕のある人が遊びクルマとして購入されるケースも見受けられます」
■800万円を超えるランドクルーザー 年収いくら必要?
では、実際にGR SPORT(ディーゼル仕様)を購入したい場合、年収はどのくらい必要になるのでしょうか。
「クルマの価格は年収の半分」という一般論からすると、ランドクルーザーGR SPORT(ディーゼル仕様)の購入には、およそ1700万円の年収が求められます。
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査」では、2020年では年収1500万円から2000万円を超える人は全体の0.7%となっており、1%にも満たないほどです。
そうなると、GR SPORT(ディーゼル仕様)の購入は、平均的な年収では難しいように感じられます。
一方で、トヨタの公式サイトから、ローンを利用した分割払いで見積もりを算出すると、実質年率5.5%で頭金なしの場合、月々の支払いは、36回払いでおよそ25万円、60回払いでは16万円ほどになります。
手取り月収から20%をクルマの支払いに充てることができると想定すると、税金や諸経費も込みで、36回払いでは130万円程度、60回払いでは85万円程度の手取り月収が必要になります。
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また、残価設定型ローンにして考えると、実質年率は4.9%となり、36回払いでは月々およそ10万円、60回払いでは9万円となります。
通常のローンの場合と同様に、手取り月収の20%をクルマの支払いに充てられるとすると、税金・諸経費も考慮して、36回払いでは55万円程度、60回払いでは50万円程度の手取り月収が最低限のボーダーラインとなります。
そのため、年収にして800万円から1000万円前後の年収があれば、ランドクルーザー GR SPORTを無理なく購入することはできるといえそうです。
この背景には、国産車トップクラスといわれるランドクルーザーの残価率の高さがあります。
トヨタ販売店の営業担当者によると、現在ランドクルーザーの残価率は、ガソリン仕様の場合、3年で70%・5年で56%です。
ディーゼル仕様の場合、3年で67%・5年で53%となっており、リセールバリューの高さが相当なものであることがわかります。
最近では、車種に限らず、残価設定ローンを利用してクルマを購入する人も多く見られ、クルマの購入の仕方としては一般的にもなってきています。
ランドクルーザーについては、購入時に「輸出防止事前チェックシート」といった書類が用意されており、車両登録後1年以内の転売はおこなわないことを確認するなどの特別な条件が必要とされているようです。
※ ※ ※
ランドクルーザーの納期については、トヨタ公式ホームページにて、「今からご注文いただく場合の納期は2年以上となる見込みです」と記されています。
前出の担当者もランドクルーザーの納期については、「現在はグレードに限らず、2年以上の納期が見込まれており、試乗車なども少ないのが現状です」といいます。
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