カクカクフォルムがかなりイケてる! 1980年代に登場した大型クーペ3選
くるまのニュース / 2021年11月29日 16時10分
2000年代以降、ニーズの変化から急激に数が少なくなってしまったのがクーペです。とくに比較的小型のモデルは絶滅が危惧されています。一方で、大型のクーペはパーソナルカーとして昭和の時代から現在まで一定の需要があり、国内外のメーカーがラインナップしています。そこで、1980年代に一世を風靡したラグジュアリークーペを、3車種ピックアップして紹介します。
■1980年代に登場し、一世を風靡したラグジュアリークーペを振り返る
昭和の時代には2ドアクーペが各メーカーから販売され、ラインナップも豊富でした。しかし、2000年代以降はニーズの変化から急減に減少してしまい、とくに小型の2ドアクーペは希少種となってしまいました。
かつて2ドアクーペは若者から人気を得ていただけでなく、幅広い年齢層のユーザーがパーソナルカーやファミリカーとして利用していました。
現在、大型で高額な2ドアクーペは世界的にも富裕層を中心に一定の需要があり、欧州車を中心に販売され、国内メーカーも販売しています。
大型のクーペは1980年代には日本でも高い人気を誇り、まさに隆盛を極めていました。
そこで、1980年代に登場したラグジュアリーかつスタイリッシュな2ドアクーペを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「レパード」
スタイリッシュなだけでなく先進的なモデルだった初代「レパード」
1980年に誕生した日産初代「レパード」は、当時、定番の人気車種だった「スカイライン」や「ローレル」とはデザインコンセプトが大きく異なるスペシャリティカーとして開発されました。
ボディは2ドア/4ドアハードトップセダンのラインナップで、ロングノーズに強い傾斜のAピラー、セダンもクーペスタイルを採用し、伸びやかでスタイリッシュなシルエットを実現。
フロントフェイスは2種類あり、スタンダードなレパードは異形コンビネーションヘッドライト、販売チャネルが異なる「レパードTR-X(トライエックス)」では、角目4灯が採用されました。
エンジンは1.8リッター直列4気筒、2リッターと2.8リッター直列6気筒が設定され、1981年には2リッター直列6気筒ターボの「L20ET型」を追加されました。
装備はゴージャスかつ先進的で、上級グレードには本革シートやクルーズコントロール、世界初の電子マルチメーター、ドライブコンピュータなどが標準装備され、1982年のマイナーチェンジでは世界初の光通信ステアリングスイッチを採用しました。
さらに、同じく世界初のワイパー付きフェンダーミラーや、日本初のオートボリュームコントロールオーディオなど、さまざまなアイデアが盛り込まれていました。
その後、1986年に2代目へとフルモデルチェンジして、ドラマ「あぶない刑事」でおなじみの2ドアクーペのみとなり、よりスポーティなラグジュアリークーペへと変貌を遂げました。
●ホンダ「レジェンド 2ドアハードトップ」
ラグジュアリーなクーペながらスポーティさを重視した「レジェンド ハードトップ」
ホンダは1986年に、アメリカで高級車ブランド「アキュラ」を立ち上げ、フラッグシップモデルとして1985年に日本で発売されたのが、ホンダ初のラグジュアリーセダン「レジェンド」です。
外観はボンネットラインを低く抑えたフォルムにブリスターフェンダーを採用するなど、ホンダらしさあふれるスポーティな印象で、新開発の2リッターと2.5リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載。
室内はFFならではの広さを誇り、本革や本木目パネルを積極的に採用するなど、英国調の気品ある空間を演出していました。
そして、1987年にはクーペモデルの「2ドアハードトップ」を追加ラインナップ。
ボディサイズは全長4775mm×全幅1745mm×全高1370mmと低くワイドで、外観はセダンのエッセンスを残しながらも、フロントフェイスなどのデザインはクーペ独自とされました。
内装はセダンに準じた意匠ですが、パーソナルクーペとして仕様はセダンよりもさらにラグジュアリーな印象です。
エンジンは2ドアハードトップ専用に最高出力180馬力の2.7リッターV型6気筒SOHCエンジンを搭載するなど、セダンと差別化されました。
その後、1980年に2代目レジェントが登場。1991年には2ドアクーペの「レジェンドクーペ」がデビューしましたが、この代を最後にレジェンドの2ドア車は消滅しました。
●トヨタ「ソアラ」
昭和を代表する高級クーペで若者たちの憧れの存在だった初代「ソアラ」
トヨタは1967年発売の3代目「クラウン」から2ドアクーペを設定しており、高級パーソナルクーペ市場をけん引する存在でした。
その後、1979年に登場した6代目クラウンまで2ドアクーペが設定されていましたが、1981年には初代「ソアラ」が誕生し、以降はクラウンのラインナップから2ドアクーペは廃止。
ソアラの外観はロングノーズのエレガントなフォルムで、ラグジュアリーかつスポーティなイメージを押し出すことで、ユーザー層もクラウン時代から大きく若返りを果たし、ヒット作となりました。
外観の美しさだけでなく、グラフ表示式のタコメーターやデジタルスピードメーターを配置した「エレクトロニックディスプレイメーター」、コンピューター制御によるオートエアコンなど、先進装備も大いに注目されました。
発売当初、エンジンはトップグレードの「2800GT」に2.8リッター直列6気筒DOHCを搭載し、そのほかのグレードも全車直列6気筒エンジンで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。
1985年のマイナーチェンジでは2.8リッターから3リッターエンジンに換装するなど、さらにラグジュアリー志向を高めました。
そして、1986年に2代目が登場すると、デザインは初代からキープコンセプトとされ、好景気に湧いていたことや、中流意識の高まりという時代背景もあって、高額なモデルながら初代以上のヒットを記録しました。
※ ※ ※
今では考えられないことですが前述にあるとおり、昭和の時代はクラウンやレジェンドなど高級セダンでも2ドアクーペがラインナップされていました。
ほかにも日産「セドリック/グロリア」にクーペが設定されていましたが、それほど需要があったということです。
大型クーペはそのボディサイズを生かし、スタイリッシュなモデルが多い印象で、それは昭和も令和も不変といえるでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
15年ぶり復活の「インテグラ」実車公開! 美麗デザインが超カッコイイ「スポーティ“ハッチバック”」! 6速MTもある「最新型モデル」米に登場で反響も
くるまのニュース / 2024年5月12日 11時10分
-
ホンダの上級セダン「インスパイア」復活!? 全長5m級&縦型グリルで迫力スゴイ! アコードと違う印象は? 中国で試乗
くるまのニュース / 2024年5月10日 17時10分
-
トヨタ新型「FF最大&最上級セダン」に反響多数 「いいね!買う」「素直にカッコいい」クラウン級”精悍サメ顔”に「大変貌」NY展示で
くるまのニュース / 2024年4月30日 6時10分
-
トヨタが新型「カムリ」発表! 精悍“サメ顔”が超カッコイイ「フォーマルセダン」日本導入は? 米で発表もなぜ日本では「ない」のか
くるまのニュース / 2024年4月28日 19時10分
-
トヨタ「FF最大・最上級セダン」6年ぶり全面刷新! 新型「カムリ」発売、440万円から! 米国羨ましい…反響は?
くるまのニュース / 2024年4月22日 7時10分
ランキング
-
1ダイドー「樽缶コーヒー」終売の噂が拡散 担当者「終売の予定はございません」
ねとらぼ / 2024年5月12日 16時47分
-
2「料理に水道水をそのまま使う人」が多い都道府県は? 全国的には約6割が「そのまま使用」
オールアバウト / 2024年5月12日 11時50分
-
3「5年間の"ポイ活"で645万獲得」主婦の驚く稼ぎ方 稼いだポイントで家族旅行して家もゲット!
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時0分
-
4“激安焼肉食べ放題店”の元店員が暴露。「客に“得させないようにする”3つのワナ」
日刊SPA! / 2024年5月8日 15時54分
-
5メルカリ歴10年の専門家が「実際に売れて驚いたもの」3選 思った以上に高値で売れたものも紹介
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月11日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください