次期型いつ出る? 根強い人気誇るトヨタ「シエンタ」 現行人気仕様はいくらで買える?
くるまのニュース / 2021年12月12日 11時50分
コンパクトミニバンとして人気の根強い「シエンタ」。購入にはいくらの費用がかかるのでしょうか。また、購入できる年収の目安はどのくらいになるのでしょう。
■コンパクトミニバンの代表「シエンタ」 購入にかかる費用は?
通常のミニバンよりひと回り小型なコンパクトミニバン。
その代表格ともいえるのが、トヨタ「シエンタ」です。
では、シエンタの人気グレードを購入するにはいくら必要なのでしょう。
現在は2015年に登場した2代目が販売されているシエンタですが、初代はホンダ「モビリオ」や日産「キューブキュービック」といったコンパクトミニバンが販売されていた2003年に登場し、当時から現在まで、長く多くの人に活用されてきました。
日本自動車販売協会連合会が公表する2021年の登録車販売台数のデータでは、1月から6月の上半期の時点で全体の10位にランクインする好調ぶりです。
そんな人気モデルのシエンタですが、SNSでは価格について「シエンタって安いよなあ」「安いけど安心して乗れる」といった声が見られます。
では、実際にシエンタを購入するとなると、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
今回は、トヨタの公式サイトで1番人気とされている「HYBRID G Safety Edition II(車両本体価格251万7000円)」の7人乗り仕様をベースに見積もりを算出します。
まず、ボディカラーには、1番人気かつ無料の「ブラックマイカ」を選択します。
エアロパーツなどの外装装飾品は追加しませんが、長距離を走行することを想定して「エントリーナビ NSCN-W68(9万3500円)」と「ETC2.0ユニット(3万5200円)」を追加します。
また、このHYBRID G Safety Edition IIには、トヨタの安全機能「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、比較的安全性は高いと考えられるため、安全機能等もとくに追加はしません。
ここまででオプションの合計は12万8700円で、前述の車両本体価格251万7000円とあわせると合計金額は264万5700円です。
さらに、12月の登録を想定すると、自動車税種別割7600円、自賠責保険料2万7770円の税金・保険料がかかります。
なお、今回はエコカー減税の対象車であるため、自動車重量税などは100%免除されます。
これに、購入の際にかかる諸費用6万8570円を加えると、税金や諸費用で10万3940円がかかります。
前述の合計金額とあわせると、シエンタのHYBRID G Safety Edition IIを購入する際に、最低限必要な費用は274万9640円です。
■次期型モデルはいつ? 一方の現行人気グレードは新卒でも購入できる可能性が!
最低限の購入費用が約275万円のシエンタですが、年収で換算するといくらがボーダーラインになるのでしょうか。
一般的に「クルマの価格は年収の50%」といわれることが多く、それに当てはめて考えると、550万円ほどの年収があれば、余裕を持ってシエンタを購入できるかもしれません。
国税庁が公表している「民間給与実態統計調査 」の「年齢階層別の平均給与」によると、40歳から44歳の層の平均年収が571万となっており、若手で買える人はあまり多くないように思われます。
もちろん貯金やボーナスなど、個別の事情によって購入できる人もいるかもしれませんが、単純に年収だけで考えると20代、30代のうちにシエンタを購入するのはそれほど簡単ではないようです。
では、分割で支払うことができるローンを活用した場合ではどうでしょうか。
実質年率7.8%の頭金なしで購入する場合、36回払いでは8万2600円、60回払いでは5万3300円が毎月の支払い金額となります。
例えば、手取り月収の20%をクルマの費用に充てるとすると、36回では約42万円、60回払いでは約27万円が月収として最低限のラインとなります。
さらに年収に置き換えると、36回払いの人はおよそ520万円、60回払いの人はおよそ340万円あれば、無理なくシエンタを購入できそうです。
ミニバンながら3列仕様車以外に2列仕様車も設定されている
一括払いの場合に比べ、シエンタを購入できる層は広がったかもしれませんが、これよりも月々の支払額を抑えられる方法としては、残価設定型ローンの活用も挙げられます。
実質年率5.8%の頭金なしで残価設定型ローンを利用すると、36回払いの場合では5万3300円、60回払いの場合では4万200円が月々の支払額となります。
ローン同様に月収に換算すると、36回払いではおよそ28万円、60回払いではおよそ21万円が必要です。
また、年収で考えた場合、36回払いの人は約350万円、60回払いの人は約270万円がボーダーラインとなりそうです。
※ ※ ※
なお、トヨタ販売店は、シエンタの残価率について「3年では44%、5年では31%となっており、ほかのモデルと比べても標準的な数値です」と話します。
シエンタは発売からおよそ6年ということもあり、そろそろフルモデルチェンジが噂されており、別の販売店では、次のように話しています。
「2022年に次期型が出るという噂もありますが、現時点では情報がありません。また、現行モデルは安定的に売れていますので、まだ継続される可能性もあり得ます」
このように、次期型モデルの噂が出つつあるなかでも、現行モデルの人気は健在のようです。
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