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トヨタが新型「プリウスプライム」最新モデルを発表! 「充電忘れても無問題だ」 約320万円から 米で発売

くるまのニュース / 2021年12月15日 19時10分

北米トヨタが「プリウスプライム」の最新2022年モデルを発表。EVとして長い距離を走れる「EVモード」を搭載したPHEVですが、どのような機能なのでしょうか。

■PHEVシステム搭載でEVとしても走れる

 トヨタの北米法人は2021年12月10日、プラグインハイブリッド車「プリウスプライム」の最新2022年モデルを発表・発売しました。

 プリウスプライムは日本国内では「プリウスPHV」の名称で販売されているモデルです。

 プリウスプライムの特徴として、充電されているときはガソリンを使わない「EVモード」の搭載が挙げられます。

 満充電時のEV航続距離は25マイル(約40km)で、これは米国の多くのドライバーが日常的に通勤するのに十分な距離といいます。

 ガソリンエンジンを組み合わせた総航続距離は約640マイル(約1030km)に及びます。

 ハイブリッドモードの燃費(LEグレード、推定値)は、市街地23.4km/L、高速道路22.5km/L、複合23km/L。満充電時は56.5km/L(133MPGe)です。

 EVモードは、電気モーターによる走行を優先します。モーターのみで走行しているときの最高速度は、84マイル/h(約135km/h)です。

 ただし坂を登るときなど、ガソリンエンジンを回す方が効率が良いときはエンジンが回ります。

 さらに、EVモードでバッテリーが一定量まで減るとハイブリッドモードに自動で切り替わります。そしてほかのプリウスと同様、CVT(無段変速機)でエンジンとモーターの出力を組み合わせます。

 リチウムイオン電池の容量は8.8kWh。充電は、特別な機器は不要で、付属のケーブルを使って一般家庭のコンセントに接続します。

 米国で標準的な120Vコンセントにつないだ場合、5時間半以内でフル充電になります。240Vの場合は約2時間です。

 EVと異なり、充電を忘れたりしても、クルマにガソリンが入っていればハイブリッドモードで走れることがプリウスプライムの強みといいます。

 構造的な強さと洗練されたダブルウィッシュボーン式マルチリンクリアサスペンションにより、ハンドリングの応答性、ステアリングフィール、乗り心地の良さを実現しています。

■デュアルモータードライブ採用で力強い加速を実現

 外観は、燃費を抑えるために高強度・低重量構造を採用。自動グリルシャッターは、ラジエーターへの通風が必要でないときには閉じて空気抵抗を低減します。

 また、15インチアルミホイールには、ツートーンカラーのエアロカバーを採用しています。

「プリウスプライム」2022年モデル(北米仕様)「プリウスプライム」2022年モデル(北米仕様)

 ボディカラーは、「クラシックシルバーメタリック」、「マグネティックグレーメタリック」「ミッドナイトブラックメタリック」、「チタニウムグロウ」、そしてプリウスプライム専用色の「ブルーマグネティズム」を標準色として設定。

 さらにプレミアムカラーとして「スーパーソニックレッド」「ウィンドチルパール」の2色が用意されます。

 ハイブリッドシステムでは、EVモードでの加速を向上させるため、デュアルモータードライブが採用されています。

 このシステムは、発電機(MG1)と電気駆動用モーター(MG2)の両方を駆動トルクに結び付けるものです。

 さらに、プリウスプライムがよく走るルートでのドライバーの停止パターンを記憶し、アクセルを離すタイミングを提案します。こうすることで、燃費向上を図っています。

 パワートレインは、1.8リッターアトキンソンサイクル4気筒エンジンを搭載。電気モーターと遊星型無段変速機の効果により、総合出力は121馬力を誇ります。

 プリウスプライムは「LE」「XLE」「リミテッド」の3グレードを設定。

 最上級グレードのリミテッドは、ステアリングホイールヒーター、降雨センサー付可変間欠ワイパー、ホームリンク付き自動防眩ルームミラー、ブラインドスポットモニター(リアクロストラフィックアラート付)、駐車時や狭い道を通るときの操作を支援するインテリジェント・クリアランス・ソナー(ICS)やインテリジェント・パーキング・アシスト(IPA)などを装備しています。

 米国での価格は、2万8220ドル(約320万円)から3万4000ドル(約390万円)です。

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