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実はかなり作り込まれていた!? スペシャルな仕立ての高性能車3選

くるまのニュース / 2021年12月15日 16時10分

高性能なクルマはハイスペックなエンジンを搭載し、優れた足まわりとブレーキの採用などによって走行性能を高めています。そんな高性能モデルのなかには、かなりつくり込まれていたモデルも存在。そこで、特別に仕立てられた高性能車を、3車種ピックアップして紹介します。

■かなり手が入れられていた高性能車を振り返る

 日本車のなかでもトップクラスの性能を誇る日産「GT-R」は、手組みによる高精度なエンジンや、足まわりではビルシュタイン製のショックアブソーバー、ブレーキシステムはブレンボ製を搭載するなど、各部ともお金がかかっています。

 スポーツカーに代表される高性能車は速く走ることを追求して開発されていますが、GT-Rほど高額なモデルを除くと、それほど手が込んだつくりになっていないケースもあります。

 しかし、かつては比較的リーズナブルなモデルでも、意外とつくり込まれていた高性能車も存在。

 そこで、特別に仕立てられた高性能車を、3車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「マツダスピード ファミリア」

シリーズの有終の美を飾る特別なハイスペックモデルだった「マツダスピード ファミリア」シリーズの有終の美を飾る特別なハイスペックモデルだった「マツダスピード ファミリア」

 かつて、マツダの主力車種の1台として長い歴史を刻んでいた「ファミリア」ですが、2004年に9代目をもって生産を終了し、後継車である「アクセラ」が登場して、現在の「マツダ3」へと系譜が受け継がれています。

 この最終モデルである9代目ファミリアは、ショートワゴンの「ファミリア S-ワゴン」が販売上のメイン機種でしたが、有終の美を飾る魅力的なセダンも存在しました。

 それが2001年に100台限定で発売された「マツダスピード ファミリア」です。

 マツダスピード ファミリアはセダンのみにラインナップされ、1.5リッターエンジンの「RS」グレードをベースとし、Sワゴン用の2リッター直列4気筒エンジンに換装されていました。

 このエンジンはいわゆる「メカチューン」が施されており、ハイコンプレッションのピストン、専用プロフィールのカムシャフト、吸排気ポートの研磨、さらに軽量フライホイールとステンレス製エキゾーストマニホールドの採用などによって、最高出力は175馬力を発揮。数字に現れない部分ながらエンジンレスポンスも向上していました。

 組み合わされるトランスミッションは5速MTのみで、さらに専用のシフトレバーによってショートストローク化されていました。

 また、足まわりでは強化されたスプリングとショックアブソーバーに、前後スタビライザーも専用品とされ、大径ディスクブレーキとストラットタワーバーの搭載など、エンジンスペックに合わせてシャシもチューニングされ、かなりつくり込まれていました。

 外装も専用の「スターリーブルーマイカ」のカラーリングに、ゴールドのホイール、大型リアウイングなど専用のエアロパーツが装着されるなど、マツダスピードの名にふさわしい仕立てでした。

●ホンダ「インテグラ タイプR 96スペック」

エンジンから車体に至るまでストイックなまでにつくり込まれていた「インテグラ タイプR」エンジンから車体に至るまでストイックなまでにつくり込まれていた「インテグラ タイプR」

 1992年に、ホンダ「NSX タイプR」が登場。その後、1995年には「インテグラ」にもタイプRが追加され、身近なハイスペックモデルとして高い人気を誇りました、

 タイプRのコンセプトはそのままサーキットに持ち込んでの走行が可能というもので、インテグラ タイプRも各部が高度にチューニングされていました。

 エンジンはエンジン内部の多岐にわたって手が加えられており、1.8リッターでありながら驚異的な200馬力という高出力を達成。

 とくに「96スペック」と呼ばれる初期のモデルでは、給排気ポートのバルブシートまわりの段差を手加工で修正し、コンロッドの組付けもレースエンジンと同じくボルトの伸びで締め付けトルクを管理する徹底ぶりでした。

 またエンジンのみならず車体も剛性アップと軽量化が実施され、さらにレカロ製のバケットシートや迫力のある大型リアスポイラーなども装備し、シャシと内外装もエンジン性能にふさわしいモデファイがおこなわれました。

 インテグラ タイプRは一躍FFスポーツカーの頂点にのぼりつめ、タイプRシリーズの普及に貢献しました。

●三菱「コルト ラリーアート バージョンR スペシャル」

ベースはベーシックなコンパクトカーながら細部にもこだわっていた「コルト ラリーアート バージョンR スペシャル」ベースはベーシックなコンパクトカーながら細部にもこだわっていた「コルト ラリーアート バージョンR スペシャル」

 現在、三菱のエントリーカーである6代目「ミラージュ」の登場以前、2002年に誕生した「コルト」がそのポジションを担っていました。

 このコルトには2004年のマイナーチェンジの際にショートワゴンの「コルトプラス」の追加と、最高出力147馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒DOHC MIVECターボエンジンを搭載した「コルト ラリーアート」と「コルトプラス ラリーアート」が設定されました。

 さらに2008年4月には、最高出力163馬力まで向上した改良型をベースにした特別なモデル「コルト ラリーアート バージョンR スペシャル」を限定300台で発売。

 エンジンはスタンダードモデルから変わっていませんが、シャシまわりを中心にチューンされており、ドア開口部4か所すべての全周にわたって、自動化されたスポット溶接に加えて手作業による「連続シーム溶接」を施したことで、縦方向の曲げ剛性を約10%アップしていました。

 これにより、車両のピッチングとロールが抑えられタイヤの接地性が向上し、ステアリングレスポンスとトラクション性能が高められました。

 外観ではラリーアート製のスポーツマフラーを採用して迫力あるリアビューを演出。16インチアルミホイールを専用のブラック塗装としたことで、足元が引き締まった印象です。

 内装ではレカロ製バケットシートを標準装備し、シリアルナンバー入りプレートがフロアコンソール部に装着されました。

 このコルト ラリーアート バージョンR スペシャルはユーザーから好評だったことから、2010年4月にも第2弾として一部改良したモデルが200台限定で販売されました。

 ベースのコルト ラリーアート バージョンR自体もかなりつくり込まれており、走りも高く評価されましたが2012年に生産を終了。以来、三菱のホットハッチは登場していません。

※ ※ ※

 つくり込まれたクルマは、所有する満足感も得られるものです。

 しかし、近年は生産の合理化もあって、前述のGT-Rのような高額なモデル以外では、人の手が介在したようなモデルは少なくなってしまいました。

 そう考えると今回紹介した3台は、かなり魅力的なモデルだったといえるのではないでしょうか。

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