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トヨタが新型「コンパクトクルーザー」などEV全15台を世界初公開! 新型SUV「RZ」に豊田社長「楽しいんだよ、乗ってよ!」 EV祭り状態に

くるまのニュース / 2021年12月16日 7時10分

トヨタがEV全15台を世界初公開しました。そのなかで、豊田章男社長がEVに対する熱意を語りましたが、これまでとの心境の変化とはどのようなものなのでしょうか。

■「これまでのEVは好きじゃない?」 これからは?

 2021年12月14日、トヨタは「バッテリーEV」に関する発表をおこない、豊田章男社長がEVに対する熱意を語った。

 トヨタの電気自動車祭り、内容は既報通り。

 細かい部分で興味深かった点を紹介してみたい。

 まず最大の「あらま!」が豊田章男社長の電気自動車に対する熱意。章男社長、今回の発表会まで、どちらかというと電気自動車反対派だと思われていた。

 何度か「電気自動車にすれば環境問題が解決するワケではない」というコメントなど出している。

 水素エンジンでレース活動するのも電気自動車推進派に対するアンチテーゼだと思われていた次第。

 このあたりの機微を発表会の質疑時間に同業者の山本シンヤさんが「豊田社長の電気自動車に対する熱意はどうなんですか?」と聞いた。

 ちなみに章男社長の電気自動車感、正確に表現すると「嫌い」というより「あまり感心を持っていない」に近い。

 生前の成瀬さん(トヨタのマスターテストドライバー)から聞いたのだけれど「章男さんにモーターで走るミドシップスポーツカーの試作車に乗って貰ったんですよ。

 そしたら電気自動車ですねといわれました(笑)。まぁその通りだと私も思うんですけどね~」。

 そのクルマ、私も試乗したのだけれど確かに趣味性なく速いだけのクルマでした。

 はたまた2012年5月におこなわれたメディア主催の「メガウェブフェスタ」にモリゾウさんが遊びに来た。

 このイベント、制限速度40km/hという狭い試乗コースでF1やWRカー、モトGP、パイクスピークの化け物車両まで全開で走らせようという今思えば超野蛮な内容。メガウエブの館長が替わった途端、ビビッて出来なくなったほど。

 当時ベストカーの社長だった勝股さんや、交通タイムスの城市さんがモリゾウさんの来場を面白がり、進行役だった私に「責任は俺たちが全部取るから何でも乗ってもらって」。

 やがて初めてハンドル握った86のラリーカーでドーナツターンまで始める暴れぶり。最初トヨタ車だけだったが、日産に頼んだら「どうぞどうぞ!」。

 当時、新鋭バリバリだったリーフRC(リーフのカタチをしたミドシップレーシングカー)のハンドルを握ることに。

 降りた直後に印象を聞いたら「電気自動車ですね~」。

 このイベント、私が進行と一緒に怪しいナレーターをしていたのだけれど、成瀬さんから聞いていた反応と全く同じ。「そうでしょうね~」と少し面白かった。

 という具合で章男社長は電気自動車に興味無かったのは間違いないです。

■これからのトヨタ・レクサスのBEVは楽しい? モリゾウさんも唸るクルマ達とは

 では、なぜ電気自動車のほうを向き始めたのか。

 ホンネを聞いていないため解らないけれど、どうやらレクサスの新型電気自動車の4WDがなかなか楽しいクルマに仕上がっているようなのだ。

 発表会場でもそのようなことをコメントしていたので、大きな間違いは無いと思う。

 FFベースのエンジン4WDだと、デフをロックしても駆動力は前後同時にしか掛けられない。

 電気自動車の4WDなら後輪に駆動力を掛け、曲がり始めてから前輪を駆動するという制御が可能。

 すでに三菱「アウトランダーPHEV」などこういった制御を入れているのだけれど、エンジン車の4WDとまったく違う雰囲気のクルマになる。

章男社長も納得!? 「環境にもいいよ、だけど楽しいんだ」といわしめるレクサス新型「RZ」章男社長も納得!? 「環境にもいいよ、だけど楽しいんだ」といわしめるレクサス新型「RZ」

 加えて最近モリゾウさん(章男社長の別名)は4WD好きになっているようだ。

 自分で乗っているGRヤリスのラリーカー、Gazooの2022年参戦発表会のときにデモランさせ、楽しそうに振り回してた。

 余談ながら65歳という年齢を感じさせない暴れ振り。63歳の私は負けられねぇな、と思った次第。とにかく流れが少しだけ変わったことは間違いなし。

 その証拠に発表会で並べた16モデルのうち、ピュアスポーツカーがレクサスとトヨタで1台ずつ。レクサスのスポーツモデルはテスラに負けない性能を目指しているという。

 トヨタのスポーツカーも、86のようなクルマになると思う(このクルマ、準備段階で無かったGRマークが発表会のときは貼ってあった。笑)。いやいや楽しい。

 さらにピックアップトラック、FJクルーザーのようなクロカン、次期型クラウンになるといわれているクロスオーバー、軽自動車までフルラインアップ。

「どんなクルマに乗っても電気自動車ですね」と冷静だったモリゾウさんすらワクワクするだろうラインアップをイキナリ並べてきた。電気自動車の時代も案外楽しいかもしれません。

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