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カーナビの走行中「TV解除」は問題ある? 「見れない」標準も販売店で解除キット販売する理由

くるまのニュース / 2021年12月17日 9時10分

カーナビにはテレビやDVDなどを見られる機能があります。しかし、標準仕様では走行中の表示はされませんが、解除キットを使用することで視聴することは可能です。では、標準仕様で見られないものを解除するのは問題あるのでしょうか。

■「ながら運転」は危険!防止のためにテレビ視聴はNGに!

 クルマで走行中、同乗者がテレビを見たいということもあるかもしれませんが、多くのカーナビでは走行中にテレビの視聴ができないような仕組みになっています。
 
 走行中にテレビを見れるようにカーナビを改造することは違法ではないのでしょうか。

カーナビのTV解除は問題ある? 警察や販売店に聞いてみた!カーナビのTV解除は問題ある? 警察や販売店に聞いてみた!

 例えば、小さな子どもを乗せていたり、長時間の乗車だったりすると、気分転換にテレビやDVDを見たいと思うことも不思議ではありません。

 しかし、多くのカーナビではテレビやDVDを視聴できる機能があるにもかかわらず、走行中には画面表示されないような仕組みになっています。

 走行中にテレビが視聴できない理由として、事故の危険性が高い「ながら運転」にあるといえます。

 警察庁が公表している「携帯電話使用等にかかわる交通事故発生状況」のデータによると、2020年に携帯電話の使用など(カーナビなどの注視も含む)にかかわる交通事故は1283件発生しています。そのうち、カーナビなどを注視したことによる事故が677件ともっとも多く、全体の約5割を占めています。

 こうした携帯電話の使用などにかかわる交通事故は、携帯電話などを使用していないほかの交通事故と比較すると、死亡率が約2倍となっており、致死率も高いことがうかがえます。

 このような危険性から2019年12月1日には道路交通法が改正され、第71条において、携帯電話やカーナビ、タブレットなどの使用や注視が制限されるようになりました。ただし、ここでは「当該自動車等が停止しているときを除き」とされており、駐停車中の使用などは認められています。

 こうした背景から新車のカーナビも走行中は使用できない仕組みとなり、クルマでの休憩中など、駐停車の際のみテレビ視聴が楽しめるようになりました。

 一方で、カー用品店などでは、走行中にテレビ視聴ができるようにカーナビを改造するキットも販売されています。そうしたキットを取り付けることは違法行為には当たらないのでしょうか。

 警察署交通安全課の担当者は「そうしたキットの取り付け自体は違法ではありません。助手席や後席の人がテレビを視聴するためなら、取り付けることができます」と説明します。

 では、カー用品店やディーラーではどのような対応となっているのでしょうか。

 カー用品店の担当者は次のように説明しています。

「カーナビのTV制限を解除しても違反になりません。

 カー用品店では、運転手が視聴や操作をおこなうことを想定しておらず、同乗者向けの商品として販売されているため、キットを使って解除しても決して違反にはなりません。

 制限解除キットは大きく2種類に分かれており、テレビだけを見られるようにするテレビキットは2万円から。

 テレビとナビの両方を視聴・操作できるテレビナビキットは2万円台半ばから取り扱っています」

 一方で、新車装着時のカーナビではどのような対応なのでしょうか。国産ディーラーのスタッフは、次のように話しています。

「当社では、カーナビ解除などの作業は社内規定でおこなわないことになっています。

 ディーラーオプションなどのカーナビは市販品のOEMとなっていることが多く、それらはカー用品店などで販売されているキットで解除することは可能です」

※ ※ ※

 カーナビの解除自体は違反ではないものの、運転手が走行中に注視すれば違反となる可能性はあり得ます。

 そのため、走行中にカーナビでTVやDVDを見られるようにする場合は、自己責任のうえでおこなうことを覚えておきましょう。

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