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クルマの「正月飾り」なぜ減少? かつては「正月の風物詩」 毎年購入する人と敬遠する若者の事情

くるまのニュース / 2022年1月1日 7時30分

かつては、お正月にはクルマに正月飾りを付ける人が多く見られましたが、最近ではあまり見られなくなったといわれます。なぜクルマにしめ飾りを付ける人は減りつつあるのでしょうか。

■「しめ飾り」をクルマに付ける人は減少している?

 12月も終わりに差し掛かる時期から年明けに向けた準備をする人も多く、元旦には玄関先に門松や鏡餅などの正月飾りを飾っている様子が見られます。
 
 同様にクルマのフロントグリルなどにも正月飾りを付ける人もいますが、その数は年々減少しているといわれます。
 
 なぜクルマ用の正月飾りを付ける人は減りつつあるのでしょうか。

 正月飾りとは、一般的に正月に向けて玄関先などに飾られる、正月のシンボルといえる存在で、ねじられた縄に紅白の御幣やミカン、花やひょうたんなどの飾りがつけられたモチーフです。

 そのなかでも、クルマのフロントバンパーやグリルなどに装着されていることの多い正月飾りを「しめ飾り」といいます。

 以前は、しめ飾りをクルマに取り付ける人もいましたが、現在では、しめ飾りのついたクルマを街で見かけることは少なくなっています。

 SNSでも「最近クルマに正月飾りを付ける人見なくなった」「フロントバンパーに正月飾りするクルマも少なくなりましたね」「最近クルマに付ける正月飾りが売ってない気がする」という声が見受けられます。
 
 こうしたしめ飾りの売れ行きについて、新潟県の老舗製造業者の担当者は、次のように話しています。

「しめ飾りを購入する人は年々減少の傾向にあります。

 とくに、最近では若い年齢層のお客さまが減っており、かつてに比べるとほとんどいらっしゃいません」

 ではなぜ、しめ飾りをクルマに取り付ける人が減少しているのでしょうか。

 その理由のひとつについて、前出の担当者は「しめ飾りを飾るのは良いけれど、正月を迎えたあとの処分に困ると話すお客さが多く見られます」といいます。
 
 前述したように、一般的にしめ飾りは、正月に神様を迎え、まつるために玄関先などに飾るものとされています。

 例えば、前の年に購入したお守りを神社でお焚き上げするように、しめ飾りも役目を終えたら、神社などにおいて清め、返納する必要があります。

 神様をまつるためのものを燃えるごみとして処分することは、なかなかし難い行為でしょう。

 このように、役目を終えたしめ飾りを処分するために神社へ行く必要があるため、面倒であると考える人が多いのかもしれません。

 以前より、しめ飾りをクルマにつける人は減少している一方で、現在でも需要の高いしめ飾りもあります。

 前出の担当者は、需要の高いしめ飾りについて「吸盤でガラス面などに接着できるタイプのしめ飾りは、紐などでくくりつけるタイプのしめ飾りと比較しても、売れ行きが好調です」といいます。

 しめ飾りは、クルマの前部にあるバンパーやフロントグリルに付けることが一般的ですが、そのようなタイプは基本的にナイロンひもやワイヤーで結び付けて、装着部分に固定します。

 しかし、吸盤でガラス面などに装着できるタイプのしめ飾りは、サイズが小さく、車内にも容易に取り付けることが可能であるため、若者にも利用しやすく需要が高いようです。

 また、前出の担当者は「自家用車にしめ飾りを取り付けたいというお問い合わせ内容は年々減ってきていますが、一方で、バス会社やタクシー会社からしめ飾りを取り付けたいというお問い合わせは年々変わらずいただいています」と話します。

 バスやタクシーでは正月に向けての期間に営業用として、しめ飾りを付けることがあり、現在では自家用車よりもしめ飾りの需要は高い業界といえます。

※ ※ ※

 最近では、しめ飾りを取り付けて走行している自家用車を目にすることはなかなかありませんが、バスやタクシーであれば、しめ飾りを付けて走行しているところを見かけられるかもしれません。

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