清々しいほどにデザイン全振り! まさに「キワモノ」だった珍車3選
くるまのニュース / 2021年12月25日 6時10分
クルマの販売台数を左右する、もっとも重要な要素はデザインです。そのため、各メーカーは「売れるデザイン」を模索していますが、過去にはかなり大胆なデザインを採用したモデルも存在。そこで、「キワモノ」と呼べそうなアグレッシブなデザインのクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
■アグレッシブすぎるデザインの珍車を振り返る
クルマの外観デザインは、販売台数にもっとも影響を与える要素です。そのため、各自動車メーカーは優秀なデザイナーを雇ったり、著名なデザイン工房に発注したりと、時間とお金をかけてデザインを完成させます。
デザインには正解がないといわれますが、多くの人が好むデザインが、メーカーにとって優れたデザインといえるでしょう。
しかし、これまで販売されたクルマのなかには、かなり大胆でユニークなデザインを採用したモデルも存在。
そこで、「キワモノ」と呼べそうなアグレッシブなデザインや構造のクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「X-90」
コンセプトカーをほぼそのまま市販化した「X-90」
スズキは1993年に開催された第30回東京モーターショーに、1台のコンセプトカーを出展しました。このコンセプトカーが来場者から好評だったことから市販化が決定し、1995年に発売されたのが「X-90」です。
X-90は初代「エスクード」のラダーフレームを使い、新たにデザインした丸みを帯びたセダンのようなフォルムの2シーターボディを架装したモデルで、ジャンルとしてはSUVに該当しました。
一見するとSUVには見えませんが、パワートレインやドライブトレインもエスクードから流用しており、エンジンは1.6リッター直列4気筒SOHCを搭載、駆動方式はパートタイム4WDです。
また、ユニークなボディ形状だけでなくルーフはTバールーフを採用するなど、とにかく異色のSUVといえました。
X-90はエスクード譲りの高い悪路走破性を誇りましたが、あまりにも特殊なモデルだったことからヒットすることなく、わずか3年ほどで生産を終了。モーターショーでの評判が良かった割には、残念な結果となってしまいました。
●シトロエン「C3プルリエル」
日本車では考えられないほどアイデアが斬新すぎた「C3プルリエル」
シトロエンの作るクルマというと、過去から現在まで独特なコンセプトやデザインのモデルが多く、ファンを魅了してきました。
そして2003年に、Bセグメントのコンパクトカー「C3」をベースに開発された「C3プルリエル」も、そんなユニークなモデルのひとつです。
C3プルリエルは2ドアの4人乗りオープンカーで、一見するとデザインはベースのC3と大きく変わりませんが、フロントフェイスやボディパネルは専用設計となっていました。
センター部分のルーフが電動ソフトトップになっており、リアウインドウとともにトランク内に格納される仕組みです。
さらに、C3プルリエルが他のオープンカーと大きく異なるのが、ソフトトップを格納した状態でルーフの左右にあるフレームを取り外すと、フルオープンにできる点でした。
フルオープン時は完全にフラットなキャビンのラインとなり、開放感あふれる4シーターオープンカーとしてドライブを楽しめました。
ところが、この取り外した左右のフレームは車内に格納するスペースが無く、ガレージなどに保管するしかありませんでした。つまり、フルオープンの状態でドライブしていて出先で雨が降っても、ソフトトップを閉じることができない構造となっていたのです。
こんな構造のオープンカーは日本では考えられませんが、C3プルリエルはまさにシトロエンらしさあふれるモデルだったといえるでしょう。
●ルノー「アヴァンタイム」
アバンギャルドなデザインがまるで未来のクルマのような「アヴァンタイム」
ルノーの現行モデルに共通するデザインは、シャープなフロントフェイスに複雑な曲面を組み合わせたグラマラスなボディですが、2000年代初頭にはかなりアグレッシブなデザインを採用していました。
そのなかでもとくに異色のモデルといえたのが、2001年に発売された「アヴァンタイム」です。
アヴァンタイムのボディは未来感あふれるフォルムの3ドアハッチバックで、全体のデザインもかなり斬新でしたが、最大の特徴だったのはドアです。
長さが1.5m近くもあり、狭い場所での開閉のためにドアヒンジを2か所設け、2段階に開くギミックを採用していました。
また、この巨大なドアと同じくボディも比較的大きく、3ドアハッチバックながら背が低いミニバンをイメージさせます。
アヴァンタイムは高級なファミリーカーとして開発されたといいますが、さすがに巨大なドアの使い勝手が悪かったようで販売は低迷し、わずか2年ほどで生産を終了。
日本にも正規輸入されていたため今も中古車が流通しており、変わったクルマが好きという人にはピッタリのモデルではないでしょうか。
※ ※ ※
今回、紹介した3車種は、どれもデザイナーやエンジニアの強いこだわりが感じられます。また、こうした企画が社内の会議で通ったというのも驚かされました。
どれも販売台数的には成功したとはいえませんが、まさに記録より記憶に残るクルマといえるでしょう。
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