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日本で1番売れたクルマはトヨタ? 小型車・SUVと異なる仕様備える「ヤリスシリーズ」の強みとは

くるまのニュース / 2022年1月27日 11時10分

トヨタ「ヤリス」が2021年に登録車で1番売れたクルマとなりました。ヤリスシリーズとして「ヤリスクロス」「GRヤリス」を合算した台数ですが、その内訳はどのようになっているのでしょうか。

■2021年No.1のトヨタ「ヤリス」 販売の内訳はどうなっている?

 2021年に国内でもっとも売れた登録車はトヨタ「ヤリス」という結果となりました。
 
 日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、年間で21万2927台(前年比140.3%)という登録台数を記録したヤリスですが、どのような販売状況となっているのでしょうか。

 2020年2月10日に日本で発売されたヤリスは、同年8月の「ヤリスクロス」、同年9月の「GRヤリス」を含めたヤリスシリーズとして展開されています。

 トヨタによると、2021年のヤリスシリーズ販売台数の内訳はヤリスが10万1460台(ガソリン5万6270台/ハイブリッド4万5190台)、ヤリスクロスが10万4000台(ガソリン3万1270台/ハイブリッド7万2730台)、GRヤリスが7460台の計21万2920台です。(自販連とトヨタで集計差異あり)

 コンパクトカーのヤリスは、「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えたクルマを目指して、コンパクトカー向けプラットフォーム(GA-B)を初採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディを開発しています。

 最大の特徴は、1.5リッター直列3気筒エンジンと新世代ハイブリッドシステム「THSII」の組合せにより、クラス世界トップレベルの燃費(WLTCモード)となる36.0km/Lの低燃費を実現したことです。

 また、コンパクトSUVのヤリスクロスは、ヤリスシリーズで築いてきた「走る楽しさへのこだわり」「クラスを超えた質感」を受け継いだ都市型コンパクトSUVを再定義することを目指して開発されました。

 ヤリスと同様のGA-Bプラットフォームと、一新したハイブリッドシステムの採用などにより、高次元の基本性能と環境性能を両立しています。

 さらにハイブリッド車では、SUVの常識を超えたクラス世界トップレベルの燃費(WLTCモード)となる30.8km/Lを実現しました。

 トヨタの販売店ではヤリス、ヤリスクロスの動向について次のように説明しています。

「コンパクトカーのヤリスは、パーソナルユーザーが多い傾向で、日頃の買い物やちょっとしたお出かけなどをメインの用途にされているお客さまが多い印象です。

 また特徴となる燃費の良さに関しては、幅広いお客さまから評価されており、同じトヨタの『アクア』同様に燃費の良いコンパクトカーとして人気です。

 ヤリスクロスは、全長4180mmと日本の道路事情にあったサイズながら多彩な荷室レイアウトによって使い勝手の良いSUVという部分が評価されています」

 ともに10万台を超えるヤリスとヤリスクロスに対して、GRガレージでは約7400台のGRヤリスについて次のように話しています。

「GRヤリスはクルマが好きなユーザーをターゲットにしているため販売はそこまで多くありません。しかし、購入を検討されるお客さまからは『電動化のなかこんなクルマが出てくるとは思わなかった』など評価されています」

※ ※ ※

 2021年で販売No.1となったヤリスですが、三者三様の個性によって首位の座を獲得出来たようです。

 また、2021年登録車販売台数(自販連)が発表する2位以下はトヨタ「ルーミー(13万4801台/前年比154.5%)」、3位「カローラ(13万4801台/93.7%)」、4位「アルファード(9万5049台/104.7%)」、5位日産「ノート(9万0177台/124.9%)」という結果となり、単一車種としてはダイハツ「トール」のOEMとなるルーミー(13万4801台)がもっとも売れたことになります。

■同じくカローラシリーズはどのような内訳だった?

 2021年登録車販売台数(自販連)の3位にランクインしたカローラもヤリス同様にシリーズとして展開されています。

 現在、国内展開されているモデルは、12代目となる2018年に発売された「カローラスポーツ(ハッチバック)」、2019年に発売された「カローラ(セダン)」、「カローラツーリング(ワゴン)」、そして2021年に発売された「カローラクロス(SUV)」です。

 さらに先代の11代目として「カローラアクシオ(セダン)」、「カローラフィールダー(ワゴン)」がビジネスユーザー向けに併売されており、トヨタによるとそれらの内訳は次のようになっています。

 ●12代目
 ・カローラスポーツ:1万3030台(ガソリン3820台/ハイブリッド9210台)
 ・カローラ:1万1770台(ガソリン4050台/ハイブリッド7720台)
 ・カローラツーリング:4万0530台(ガソリン9240台/ハイブリッド3万1290台)
 ・カローラクロス:1万7780台(ガソリン2780台/ハイブリッド1万5000台)
 ※カローラクロスは2021年9月から12月のみ

 ●11代目
 ・カローラアクシオ:1万0100台(ガソリン6160台/ハイブリッド3940台)
 ・カローラフィールダー:1万5520台(ガソリン7480台/ハイブリッド8040台)
 合計:10万8730台(トヨタ調べ)/13万4801台(自販連)

ちょうどいいボディサイズのトヨタ「カローラクロス」はカローラシリーズ初のSUVとなるちょうどいいボディサイズのトヨタ「カローラクロス」はカローラシリーズ初のSUVとなる

 このように現在のカローラシリーズにおいては、カローラツーリングがその販売をけん引していますが、4か月(9月から12月)で1万7000台以上を記録したカローラクロスの動向も気になるところです。

 カローラシリーズの販売動向について、トヨタの販売店は次のように説明しています。

「カローラシリーズは、個人/法人含めてさまざまなお客さまから支持されています。

 とくに、カローラツーリングは最近では減りつつある国産ワゴンの少ない選択肢として選ばれる傾向があるようです。

 また、カローラクロスに関してはコロナ禍という状況ながら好調となり、ヤリスクロスとRAV4(ハリアー)の間を埋める使い勝手重視のSUVということもあり、こちらも好調といえます」

※ ※ ※

 ヤリスとカローラというシリーズは、ともにユーザーの需要を鑑みた異なるボディタイプの「ちょうどいい」モデルをラインナップすることで、ユーザーから支持されているようです。

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