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シボレー新型「シルバラードEV」登場!「ハマー」や「F−150」なぜいま超人気ピックアップトラックがEV化?

くるまのニュース / 2022年2月6日 17時10分

2022年1月、シボレーのピックアップトラック「シルバラード」のEVが発表されました。この冬には「ハマーEV」やフォード「F−150ライトニングEV」なども登場していますが、なぜいまEVなのでしょうか。

■2023年春に登場 価格は約460万円から

 2022年1月に米国ラスベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)2022。例年、米国の自動車メーカーを中心にこの会場で新型モデルをお披露目しますが、今回のCESで注目されたのが人気のピックアップトラック、Chevrolet Silverado(シボレー「シルバラード」)のEVバージョンです。

 シボレー・シルバラードEV2024モデルとして世界初公開されたこのモデルは、GM自社開発の新型バッテリー「Ultium(アルティウム)」と次世代グローバルEVプラットフォームを採用するフルEVです。

 シルバラードEVは、まずはWT(Work Truck=ワークトラック)モデルと豪華なRSTファーストエディションが用意されます。

 RSTファーストエディションは4輪操舵や自動アダプティブエアサスペンションなどを装備しフロントとリアにあるモーターを介して4輪を駆動。モーターのトータル最高出力は510馬力、最大トルクは615lb-ft(約833Nm)を発生するといいます。

 4輪操舵機能により、低速での回転半径がより小さくなり、駐車場などでの取り回しが向上しています。またトレーラー走行時の高速でのハンドリングと安定性も向上します。

 EVのためフロントオーバーハングが短く、ピックアップトラックとしてはアグレッシブなデザインになっているのが特徴です。同時に室内空間が広くなるため、身長6フィート(約183cm)を超える人でも後席でゆったりと座れるといいます。

 新型シルバラードEVは、2023年春に米国市場に導入される予定です。WTモデルが3万9900ドル(日本円で約460万円)、フルスペックのRSTファーストエディションが10万5000ドル(約1205万円)となります。一充電での航続距離は両グレードとも400マイル(約644km)とされています。

 この2グレードはすでにオンライン予約が始まっています。

 その後、車両価格が約5万ドル(約573万円)、6万ドル(約688万円)、7万ドル(約803万円、8万ドル(約918万円)とさまざまな価格帯のモデルを用意する予定となっています。

■「ハマーEV」やフォード「F−150EV」など2022年はピックアップトラックEV元年

 今回登場したシルバラードEVは、2021年の年末に米国市場で最初のモデルの納車が開始された「ハマーEV」の兄弟車という関係性になります。

2021年12月に納車が始まったハマーEV2021年12月に納車が始まったハマーEV

 また米国ナンバーワンの販売を40年も続けているピックアップトラック、フォード「F−150」のEVバージョンである「F−150ライトニングEV」も、この2022年春から米国市場に投入される予定です。

 さらに販売時期などは未定ですが、EV専業メーカーのテスラから「サイバートラック」も登場する見込みです。

 なぜいま、このようにフルサイズのピックアップトラックEVバージョンが続々と発表・登場しているのでしょうか。

 米国市場が他エリアと違う大きな特徴は「ピックアップトラックや大型SUVが数多く売れている」ところです。

 新車販売ランキングは、常にピックアップトラックや大型SUVが上位を占めており、とくにフォードのF150シリーズは過去40年にわたって販売台数ナンバーワンの地位を守っています。

 巨大なだけでなく、価格も高額なピックアップトラックや大型SUVは、当然のように利益率が高く、自動車メーカーの経営の柱となっています。そのため、環境問題がどれだけ重視されようとも、ピックアップトラックや大型SUVの販売をやめて、効率のよい小型車にシフトすることはあり得ません。自動車メーカーだけでなく、ユーザーも望んでいないのです。

 またピックアップトラックとEVの組み合わせは、メリットも多くなります。車体が大きいため大量のバッテリーを積みやすく、モーターは低速でも大トルクを出しやすいので、重いクルマを低速で走らせるのに向いています。さらにトルク制御も緻密にしやすいので、悪路を走るときの4WD制御のポテンシャルも高くなります。意外にもEVと親和性が高いのです。

 もちろん、バッテリーを大量に積めば積むほど充電も大変になりますが、ピックアップトラックEVは「カッコ良い」「パワフル」「悪路に強い」という従来の価値観に加え、「環境に配慮」という魅力を備えているからこその人気といえるでしょう。

 バイデン政権下でカーボンニュートラルが脚光を浴びるのにあわせて、アメリカ市場におけるEVの注目度も高まっています。ピックアップトラックEVや大型SUVのEVは、これで終わることなく、まだまだ後続の新型が登場するのではないでしょうか。

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