巨大なボディにハイテク満載で価格もスゴい! 最新ラグジュアリーSUV3選
くるまのニュース / 2022年2月4日 16時10分
現在、世界的に人気沸騰中のクルマといえばSUVですが、各メーカーともさまざまな価格帯とセグメントのモデルを展開しています。そこで、頂点ともいえる高級かつ高額な最新ラグジュアリーSUVを、3車種ピックアップして紹介します。
■巨大なボディにゴージャスな内装の最新ラグジュアリーSUVを振り返る
現在、衰える気配がないSUV人気ですが、今や各メーカーがもっとも力を入れており、新型車の多くがSUVで占められているほどです
ひと口にSUVといってもさまざまなジャンルのモデルがあり、さらに価格帯やセグメントも分かれ、あらゆるニーズに対応しています。
とくに販売台数が多いモデルが「クロスオーバーSUV」で、オンロード走行を重視して開発されていることから、セダンやコンパクトカーから乗り換えても違和感を覚えることはないでしょう。
一方、直近で注目されているのが高級かつ高額なラグジュアリーSUVで、かつて高級車といえばセダンでしたが、今ではSUVに取って代わる勢いです。
そこで、SUVの最高峰に君臨するラグジュアリーな最新モデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●レクサス「LX600」
ゴージャスなだけでなくランクル譲りの悪路走破性の高さが魅力の「LX600」
レクサスは2022年1月12日に、フラッグシップSUVである新型「LX600」シリーズの日本仕様を初公開、同日に発売しました。
新型LXは、2021年8月に発売された新型「ランドクルーザー(300系)」と同じく「GA-Fプラットフォーム」を採用したモデルで、高剛性で優れた耐久性を誇るラダーフレームにボディを架装する構造のクロスカントリー4WD車です。
外観は巨大なスピンドルグリルを配置したフロントフェイスから重厚感があふれ、スクエアなフォルムながら空力性能も意識したリアセクションが特徴的で、フラッグシップにふさわしい力強さや存在感と洗練されたプロポーションを実現。
ボディサイズは全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mmという堂々としたサイズながら、徹底した低重心化と従来型から約200kgもの軽量化を達成したといいます。
内装はトップグレードの「LX600“EXECUTIVE”」ではショーファードリブンを想定した4人乗りとし、ほかにも2列シートの5人乗り(メーカーオプション)、3列シートの7人乗り仕様をラインナップ。
インパネまわりは比較的シンプルな造形で、3つのモニターを配置してさまざまな情報を表示・操作できるデジタル化が一気に進みましたが、一方で走行モードの切り替えなどはあえて物理的なスイッチとするなど、走りに関わる部分は操作性を重視しています。
パワーユニットは全グレード共通で、最高出力415馬力を誇るV型6気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現した10速ATが組み合わされています。
駆動方式は走行モードが選択できる「マルチテレインセレクト」を搭載したフルタイム4WDで、エンジン出力、ステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合して制御することで、あらゆる路面状況でも高い走破性を発揮すると同時に、上質な乗り心地とオンロードでの快適な走りが可能です。
また新型LXの渡河性能は700mmあり、アクセルとブレーキを操作することなく極低速走行が可能な「クロールコントロール」、車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」を装備するなど、オフロードカーとしてポテンシャルが大きく進化しています。
新型LXの価格(消費税込、以下同様)は1250万円から1800万円で、5タイプをラインナップしています。
●ランドローバー「レンジローバー」
フラッグシップモデルながらスマートなデザインが特徴の新型「レンジローバー」
高級SUVに特化した英国のメーカーであるランドローバーは2022年1月17日に、新型「レンジローバー」を発表、同日から受注を開始しました。
レンジローバーは1970年の初代登場以来、50年以上にわたって常にラグジュアリーSUVの頂点に君臨し続けるモデルで、5世代目となる新型レンジローバーはそのDNAを受け継ぎながら、これまでもっとも魅力的なモデルへと進化したといいます。
外観はあえて派手な装飾を排してシンプルなデザインで、フォルムは先代から受け継いでいますが、全体的にフラッシュサーフェイス化したイメージとなっています。
ボディタイプはスタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2タイプが設定され、サイズ(欧州値)はSWBが全長5052mm、LWBが5252mmで全幅2047mm(ミラーを畳んだ状態)×全高1870mm。ホイールベースはSWBが2997mm、LWBが3197mmと、威風堂々した体躯です。
内装も外観と同じく、余計な加飾を排除したシンプルさを強調しながら、ウッドパネルと本革素材を組み合わすことによって、モダンなリビングのような空間を実現。さらに昨今の世界的な流れから、環境に配慮した内装素材も選択可能です。
シートレイアウトは4人乗り(SV LWB)、5人乗り、そしてレンジローバー史上初となる3列シート7人乗り(LWBのみ)から選択でき、3列目もフルサイズシートとなっています。
日本仕様のパワーユニットはマイルドハイブリッドで最高出力300馬力を発揮する3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン、530馬力を発生する4.4リッターV型8気筒ガソリンターボに加え、新たに3リッター直列6気筒ガソリンエンジンと105kWの電動モーターを組み合わせたPHEVをラインナップ。PHEVのシステム最高出力は510馬力と440馬力の2種類が設定されています。
このPHEVモデルはEV走行が可能で、その最大航続距離はWLTP値で100km(実航続距離は最大80km)を実現しています。
また、路面状況に合わせて8つの走行モードから選択可能な「テレインレスポンス2」、電子制御エアサスペンション、ランドローバー初採用の4WS「オールホイールステアリング」を標準装備し、最大渡河水深は900mmを確保するなど、オンロード、オフロードともに卓越した走りを披露します。
新型レンジローバーの価格は、1638万円から2775万円です。
●キャデラック「エスカレード」
アメリカン・フルサイズSUVの最高峰に位置し、まさに富の象徴といえる「エスカレード」
アメリカを代表する高級車ブランドといえばキャデラックで、古くからキャデラックのモデルに乗ることは成功者の証であり、現在も富の象徴というイメージが色濃く残っています。
このキャデラックから1999年に、フルサイズSUVの初代「エスカレード」が発売され、2020年2月には現行モデルの5代目が登場しました。
外観の特徴として、フロントフェイスは従来型のタテ目から水平基調のヘッドライトに変更され、大きく印象が変わりました。また巨大なフロントグリルを備えており、力強さはキャデラックのSUVのなかでも随一です。
日本仕様のボディはスタンダードホイールベースで、サイズは全長5400mm×全幅2065mm×全高1930mm。本国では「ESV」と呼ばれるロングホイールベースも用意され、全長5770mm×全幅2065mm×全高1940mmと、まさにフルサイズにふさわしい巨体です。
内装では自動車業界では世界初となる38インチの湾曲した有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを採用し、それまでにないハイテクなインパネまわりを演出。一方で本物のウッド素材をインパネ、センターコンソール、ステアリングなどに配置して、キャデラック伝統のクラフトマンシップあふれる高品質な内装が共存しています。
また、ユニークな装備としてセンターコンソールに冷蔵庫が設置され、温度設定で冷凍も可能です。
エンジンは最高出力416馬力を誇る6.2リッターV型8気筒OHVガソリンのみで、可変バルブタイミング機構やエンジンスタート/ストップ機能を搭載。トランスミッションは10速ATが組み合わされ、駆動方式は2WD/4WD/4WDオートが選択できる「セレクタブル4WDシステム」です。
足まわりには可変ショックアブソーバーの「マグネティックライドコントロール」を採用し、「エアライドアダプティブサスペンション」と組み合わせて自動で車高調整をおこない、高速道路走行では車高を下げて空力性能を向上させています。
グレードは「プラチナム」と「スポーツ」の2タイプがあり、どちらも左ハンドル3列シート7乗りで、価格はプラチナムが1490万円、スポーツが1520万円です。
※ ※ ※
各メーカーは電動SUVを積極的に開発しており、レンジローバーも2024年にEVが登場する予定です。
SUVはスペース効率に優れているのでバッテリーの搭載も比較的容易なため、EVとの親和性が高い特徴があります。
また、モーターでの走行は静粛性が高いことから高級車ほどEVのメリットが生かせるといえ、次世代のラグジュアリーSUVでは電動化が一層加速するとみられています。
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