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雪がやんだら「見えない敵」に注意! 夜&早朝に現れる「ブラックアイスバーン」 JAFが呼びかける注意点とは

くるまのニュース / 2022年2月10日 17時10分

雪の予報が2022年2月10日から11日にかけて出ています。雪道での注意点や、目に見えない「ブラックアイスバーン」の恐怖とはどのようなものなのでしょうか。

■白い雪だけじゃない…黒い悪魔「ブラックアイスバーン」の恐怖とは

 2022年2月10日から11日にかけて、関東地方を中心に大雪への警戒が呼びかけられています。

 東京都内では2月10日15時現在、降雪している様子が見受けられます。そうした降雪や積雪、さらに道が凍結しているときにクルマを運転する際、どのようなことに注意するべきなのでしょうか。

 気象庁をはじめとする行政機関が、9日から10日にかけて雪に関する注意を呼びかけています。

 交通に関しては、鉄道・航空・高速道路各社が事前対策として減便や通行止めを実施するなど、人々の移動にも影響が出ています。

 クルマで移動する場合は、普段は雪の少ない地方だと雪道などに慣れていない人もいますが、雪道や凍結路を運転する際にはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。

 全国でロードサービスなどを手がけるJAF(日本自動車連盟)は、「雪道・アイスバーンでの運転の注意点」と題した注意喚起をおこなっています。

 基本的に雪道での走行は、各県の道路交通規則などで滑り止めの措置(スタッドレスタイヤやチェーンなど)を講ずることとされています。

 また、発進時はアクセルをじわりと踏み込んでゆっくり発進することや、スリップによるトラブルの危険性があることから急な車線変更、急ブレーキは厳禁です。

 さらに、ブレーキ時には普段よりも制動距離が伸びるために先行車との車間距離を多めにとることも推奨されます。

 そのほか、雪道でタイヤがスリップしたり新雪にはまったりした場合は、クルマを前後にゆっくりと動かしてタイヤ周辺の雪を踏み固めるようにするほか、周囲に滑り止め用の砂箱があれば、駆動輪の外周にこの砂を振りかけることで、スタックから脱出しやすくなります。

 それでも、身動きが取れなくなった場合や、地吹雪などホワイトアウトの状況ではハザードランプを点灯して停車すること推奨。

 また、マフラーの排気口が雪でふさがれると一酸化炭素中毒の危険がともなうことから、JAFなどの救援を待つ間には排ガスの逃げ道を確保するために除雪をしておくことが大切です。

※ ※ ※

 こうした降雪・積雪以外に目に見えにくい危険として挙げられるが凍結氷盤(アイスバーン)で、雪道以上に滑るので注意が必要です。

 さらに、昼間に積もった雪が解けたときや、雨が降った後の冷え込みが強くなる夜間や明け方などには、濡れたアスファルト路面のように黒く見える「ブラックアイスバーン」も生じるおそれがあり、さらなる注意が必要といえます。

 このブラックアイスバーンは、滑ることを念頭に置いた慎重な運転(予測運転)が必要なうえ、発進、停止、カーブで「急」のつく動作は厳禁です。

 かつてJAFは、凍結氷盤(アイスバーン)での制動距離のテストをおこなっています。これによると40km/hから急ブレーキをかけた場合、クルマが停まるまでの距離は、ウェット路面が11m、圧雪路面が20.2m、アイスバーンが84.1m、ブラックアイスバーンが69.5mという結果でした。

 雨天時や積雪時よりもアイスバーン(ブラック含む)は、制動距離が伸びる傾向にあることがわかります。

 また、暗い夜間は路面自体が黒く見えるため、ブラックアイスバーンとの見分けがつかず反応に遅れが生じる危険も考えられます。橋の上や風通しの良いところなど凍結しやすい場所では、一層の注意を心がけましょう。

■雪が降ってからでも…まだ間に合う「準備しておきたいもの」とは

 雪が降る前に準備しておきたいことにはどのようなものがあるのでしょうか。

 JAFによれば、「通常のウォッシャー液では凍結する場合があるため、寒冷地用のウォッシャー液に入れ換える」「スタッドレスタイヤ装着時でもタイヤチェーンとジャッキは必須」「冬場は不測の事態に備えブースターケーブルを用意したい」「毛布は急なトラブル時、車内の防寒具として使用できる」などを挙げています。

 雪道を走行する際にはスタッドレスタイヤを装着するのが基本ですが、積雪地によっては「チェーン規制」が実施されることもあり、車内にチェーンを装備しておくと良いといえます。

スタッドレスタイヤを装着していても「チェーン」を車内に装備しておいたほうがいいスタッドレスタイヤを装着していても「チェーン」を車内に装備しておいたほうがいい

 また、雪道ではいつもと同じ経路を走行しても、速度規制や通行止めなどにより時間がかかる傾向にあるため、早め早めの行動が望ましいです。

 さらに、出発地、経由地、目的地それぞれの気象情報や道路情報を予め収集しておくことも、いざというときのトラブル回避につながります。

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